楠本桃子のゲームコラムvol.98 大型連休にこそじっくり楽しみたい!アドベンチャーゲーム3選

コラム
アニメ/ゲーム
2019.4.20
 ※製品紹介サイトより引用

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ゴールデンウィークも気づけば目前!今年は長期の10連休ということで、プレイするゲームに迷っている方は多いのではないでしょうか?

今回はお家でじっくりと遊べるアドベンチャーゲームを3本紹介!ゴールデンウィークは人ごみを避けてのんびりと過ごしたい……という方にぴったりのアドベンチャーをオススメします。

 

『VA-11 Hall-A』

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

本作はサイバーパンクな世界観が特徴のアドベンチャーゲーム。未来の都市「グリッチシティ」を舞台にしており、プレイヤーはバーテンダーの「ジル」となってバーに通うお客様にカクテルを提供します。

タイトルにもなっている「VA-11 Hall-A」は、ジルが働くバーの名前。バーにはグリッチシティで暮らすワケありのお客様たちが集います。その顔触れは様々で、街の治安を守るホワイトナイトや性産業で働くアンドロイド、人語を喋る犬や脳みそ(!?)といった個性的なキャラクターが勢ぞろい! そんな一癖も二癖もあるキャラクターとの会話を楽しむことが本作の面白さです。

このゲーム中でジルが行うことができる行動はカクテルを提供すること。お客様の要望に合わせてカクテルを提供しましょう。時にはわざと注文とは異なるカクテルを作ったり、注文通りではないけれど本当に飲みたいであろうカクテルを作ったりと、提供するカクテルによってジルの運命も異なるものとなります。

また、店内のBGMを自由に設定したり、自分の部屋にコレクションアイテムを飾ったりと、細かい部分の遊びにも注目。稼いだお金でアイテムを購入することもできますが、大人の義務として家賃を払えない場合はゲームオーバーとなってしまいます。

グリッチシティで生活をしながら、住人達との不思議でありながら心に残る物語を、ぜひお酒片手に楽しんでみてください!

『ナイト・イン・ザ・ウッズ』

※製品紹介サイトより引用

※製品紹介サイトより引用

大学を中退した20歳のモラトリアムネコが主人公の本作は、小さな田舎町「ポッサム・スプリング」での出来事を追体験する作品です。

幼馴染と夜の廃墟に忍び込んだり、バンドメンバーとバンド練習をしたり、友達同士でピザを食べてみたりと、普通の20歳が過ごす日常を楽しむアドベンチャー作品なのですが、物語の背後にはいつも不穏な事件が付きまといます。人間が生活する上で避けて通ることのできないちょっとした不幸や遣る瀬無さ、そしてそれぞれのキャラクターが抱えるそれぞれの問題。『ナイトインザウッズ』にはそんなメランコリーな雰囲気が漂っています。

家庭環境、同性愛、自由、環境の変化、寂れつつある故郷、挫折した青春などなど、私たちが普段生活をしながら悩んでいる事柄と同じように、登場キャラクターもみんな何かしらの問題や悩みを抱えています。絵本のような可愛らしいグラフィックからは想像もつかないリアリティを持つ本作は、大人にこそプレイしてほしいな、と感じました。

キャラクター同士の話し言葉や掛け合いのテキストも秀逸で、リアルな若者たちをすぐそこに見ているような気分になり、没入感も抜群。インディーアドベンチャーゲームの名作として世界中でも評価されている作品です。

繰り返し遊んで様々なルートへストーリーを分岐させることができるため、隅々まで味わい尽くしていただきたい一本です。

『コール・オブ・クトゥルフ』

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

本作はラヴクラフトの名著『クトゥルフの呼び声』をベースにしたクトゥルフ神話アドベンチャー。プレイヤーは主人公である探偵エドワード・ピアースとなり、忘れ去られた島、「ダークウォーター島」の調査を行います。

調査方法はプレイヤー自身に委ねられ、会話で住人からヒントを聞き出すか、力ずくで解決をするか、道具を使用して調査を有利に進めるか、といった様にその時々の行動は全てプレイヤーが選択します。また、クトゥルフ神話ではお馴染みの神や生物も登場。人間には想像も及ばないほどの恐怖がピアーズを待ち受けます。そんな時、ピアースは正気を失ってしまうかもしれません。しかし、それが真実を暴くための鍵になることも……。

島には数多くの狂気や闇、そして不可思議な信仰や怪物が潜んでいます。不穏なBGMと、少し粗さが残るグラフィックが、調査の臨場感を大きく盛り上げます。果たしてあなたは「ダークウォーター島」の秘密に近づけることができるでしょうか。

クトゥルフ神話やホラー、カルトな雰囲気が大好きな方にはマストな作品です!

 

今回紹介した3本は、アドベンチャーゲームというひとつのジャンルではありますが、ゲームのテイストが全く異なる3本です。

それぞれのゲームにそれれぞれの魅力が詰め込まれており、奥が深いジャンルのアドベンチャー。主人公の追体験ができる、という点では同じですが、そこで体験できる喜びも哀しみも様々です。

普段ゲームはしないけれど、映画が大好き!という方にもおススメできるジャンルです。

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