特別展『昆虫』の展示内容が決定 数万点の昆虫標本が集結! 日本初公開の絶滅目や、新種の昆虫を紹介

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2019.5.28

2019年7月13日(土)~9月29日(日)まで、大阪市立自然史博物館で開催される特別展『昆虫』の展示内容が決定した。

昆虫の起源は4億8,000万年前と言われ、その種類は名付けられているものだけでも100万種にのぼる。本展は世界で収集され た多数の標本や展示演出で、昆虫の驚くべき世界を紹介する。全長約2メートルの巨大模型で昆虫の体の仕組みを紹介するコーナーも見どころのひとつ。昆虫の採集方法や標本の作り方についても、プロである昆虫学者が実際に使っている道具や、実際の映像などを用いてわかりやすく紹介。夏休みにファミリーで楽しみながら学べる展覧会となっている。

1:昆虫を知る

■2メートルの巨大模型でお出迎え
普段は小さく控えめな昆虫たちが全長2メートルもの巨大な姿になってお出迎え。昆虫の体のつくりについて新たな発見があるだろう。

■圧倒的な数の標本
数万点の昆虫標本が集結。どんなに昆虫に詳しい人でも、初めて見る標本がきっとあるはず。

■日本初公開
琥珀に閉じ込められた「絶滅目の昆虫」。絶滅してしまったアリエノプテラ目という目(もく)が奇跡的に琥珀の中に閉じ込められた状態で発見された。人類よりはるか昔から存在した昆虫の姿を垣間見ることができる。この絶滅目は本展が日本初公開となる。

■天然のふしぎ 美しい昆虫、奇抜な昆虫
天然のものとは思えない鮮やかな色のボディを持つ昆虫たちを一堂に集めると、それはまるで宝石店のショーウインドウのよう。思わず手に取って身につけたくなるほどだ。一方、昆虫とは思えない奇抜な形をしたものも。昆虫の多様性を示す展示となっている。

■通称「Gの部屋」
多様性の究極! 世界中から多種多様なゴ○○リだけを一堂に。苦手な方、心臓が弱い方は、迂回ルートを通ろう。閲覧注意!

2:昆虫を学ぶ

■徹底解剖! 最新技術で判明「体の神秘」
微小な昆虫の細部を知るためには技術の発達も不可欠だ。マイクロフォーカスX線CTを用いると、昆虫の体内部の観察・分析を正確に、非破壊に、しかも短時間に行うことができる。

■新種発見のロマン
昆虫は名付けられているものだけでも100万種にのぼるが、その倍以上の種があると推定されている。新種発見はロマンに満ち溢れている。本展を担当する松本吏樹郎学芸員が発見した新種と、新種と認められるまでのプロセスを紹介。

■特別展示
イグノーベル賞受賞 ♂♀逆転「トリカヘチャタテ」。「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に対して授与されるイグノーベル賞。ブラジルの洞窟に生息するチャタテムシの一種で生殖器の雌雄逆転現象を発見。

3:今年の夏休みは、昆虫採集と観察で自由研究は決まり!

■使える「昆虫採集テクニック」
虫捕り網だけではなく、黄色い皿1枚や、ペットボトルとバナナでもトラップを仕掛け、昆虫を採ることができる。誰でも挑戦できる、正しい昆虫採集の方法から標本づくりまで紹介。

■ワークショップも充実
大阪市立自然史博物館では、夏休みに最適なワークショップを考案中。展示とあわせて楽しんでほしい。

イベント情報

特別展『昆虫』
会場:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階)
会期:2019年7月13日(土)~9月29日(日)
休館日 :7月16日(火)、22日(月)、29日(月)、8月19日(月)、26日(月)、9月2日(月)、9日(月)、17日(火)、24日(火)
時間:9:30~17:00 (入場は16:30まで)
お問合せ:06-6697-6221(大阪市立自然史博物館)
展覧会公式サイト:https://www.ktv.jp/konchu/
公式Twitter:@konchuten
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