東京国立近代美術館工芸館で、最後の夏休み 『所蔵作品展 みた?―こどもからの挑戦状』が開催

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2019.6.17
『所蔵作品展 みた?ーこどもからの挑戦状』チラシ

『所蔵作品展 みた?ーこどもからの挑戦状』チラシ

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東京国立近代美術館工芸館『所蔵作品展 みた?―こどもからの挑戦状』が、2019年7月13日(土)〜9月1日(日)まで開催される。

こどもには工芸の鑑賞はむずかしいのではないか。そんな声をうけて「こども工芸館」と冠した鑑賞プログラムを始動させたのは、2002年夏のこと。私たちの生活感情と深く関わる、そして世界が注目する日本の工芸を、長い休暇のあいだに楽しみながら学んでもらえたらと思ったのがきっかけだった。

ロゼリン・デリール《三連の形 38》1988年 東京国立近代美術館蔵

ロゼリン・デリール《三連の形 38》1988年 東京国立近代美術館蔵

しかしフタを開けてみればこどもたちのリアクションは実に頼もしく、おとなの思惑や心配など軽々と越えて、深く鋭く工芸に迫っていった。「イロ×イロ」「ボディ」「もようわくわく」「ピカ☆ボコ」 「ナニデデキテルノ?」「調度」「アツアツ」……。工芸にかかわるシンプルかつ多様な問いを設け、これまで13回にわたって開催してきたこの取り組みは今年の夏、東京ではファイナルを迎える。本展は、「こども×おとな工芸館」の集大成。こどもたちのつぶやき、こどもたちの眼が切り取った工芸の根源的な姿をもとに、「色」や「もよう」、「質感」や「調度」など、これまでに取り組んだテーマを再構成する。

2020年の工芸館石川移転も目前。最後の東京の工芸館の夏をお見逃しなく。

高橋禎彦《つぶつぶの瓶》2010年 東京国立近代美術館蔵

高橋禎彦《つぶつぶの瓶》2010年 東京国立近代美術館蔵

生野祥雲斎《白竹一重切華入くいな笛》1967年 東京国立近代美術館蔵

生野祥雲斎《白竹一重切華入くいな笛》1967年 東京国立近代美術館蔵

ダンテ・マリオーニ《ブルー・トリオ》1997年 東京国立近代美術館蔵

ダンテ・マリオーニ《ブルー・トリオ》1997年 東京国立近代美術館蔵

小名木陽一《赤い手ぶくろ》1976年 東京国立近代美術館蔵

小名木陽一《赤い手ぶくろ》1976年 東京国立近代美術館蔵

イベント情報

所蔵作品展 みた?―こどもからの挑戦状
会期:2019年7月13日(土)〜9月1日(日)
会場:東京国立近代美術館工芸館(千代田区北の丸公園・竹橋)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13(火)
観覧料:一般250円(200円)大学生130円(60円)高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員(同伴者1名まで)、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、 シル
バー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
*()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*割引・無料には入館の際、学生証・運転免許証など年齢のわかるもの、会員証、社員証、障害者手帳をご提示ください。
無料観覧日:8月4日(日)、9月1日(日)
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