指揮者・小林研一郎、ハンガリー国大十字功労章を受賞
指揮者・小林研一郎
指揮者の小林研一郎が、ハンガリー国大十字功労章を受章したことが発表された。
小林はこれまで、ハンガリー政府よりリスト記念勲章、ハンガリー文化勲章、星付中十字勲章、ハンガリー文化大使の称号など数々の勲章は受章しており、今回受章したハンガリー国大十字功労章は、ハンガリーで一番最高位の勲章となる。
80歳(傘寿)記念として、小林は2020年の11月にはハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団 日本ツアーや、日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ、各地のオーケストラとの共演を予定している。益々輝きを放ち、活躍を続ける“炎のコバケン”の活動に注目したい。
<指揮 小林研一郎 プロフィール>
東京藝術大学音楽学部作曲科および指揮科を卒業。第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞受賞。これまでに世界有数の音楽祭に出演するほか、国内外の数多くのオーケストラのポジションを歴任。ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を始めとする数々の海外オーケストラの日本公演や、日本フィルハーモニー交響楽団などの海外公演を成功へと導くなど、文化を通じた国際交流や社会貢献によって、2011年に文化庁長官表彰、2013年には旭日中綬章が授与された。また、ハンガリー政府よりリスト記念勲章、ハンガリー文化勲章、星付中十字勲章、ハンガリー文化大使の称号を授与された。チェコ、オランダでも長年にわたり重責を担ってきた。
作曲家としても数多くの作品を書き、1999年には日本・オランダ交流400年記念の委嘱作品、管弦楽曲『パッサカリア』を作曲、ネーデルランド・フィルで初演されると、聴衆から熱狂的な喝采を以て迎えられた。同作品はそれ以降も様々な機会に再演されている。
CD、DVDはオクタヴィア・レコードより多数発売され、既刊の書籍には、『指揮者のひとりごと』(騎虎書房)等がある。
2005年からは社会貢献を目的とした「コバケンとその仲間たちオーケストラ」で活動趣旨に賛同するプロ、アマチュア、学生などのボランティアメンバーと共に全国でチャリティ公演も行っている。音楽に対する真摯な姿勢と情熱的な指揮ぶりは「炎のコバケン」の愛称で親しまれ、国内外オーケストラへの客演も多く日本を代表する指揮者である。
現在、日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、読売日本交響楽団特別客演指揮者、群馬交響楽団ミュージック・アドバイザー、九州交響楽団名誉客演指揮者、東京藝術大学、及びリスト音楽院名誉教授、東京文化会館音楽監督、長野県芸術監督団音楽監督、ローム ミュージック ファンデーション評議員などを務める。