新海誠監督作品『秒速5センチメートル』が朗読劇として初の舞台化 全キャスト&公演詳細が決定
2020年10月21日(水)~25日(日) ヒューリックホール東京にて、恋を読むvol.3『秒速5センチメートル』が上演される。このたび全キャスト及び公演詳細が決定した。
俳優の“言葉”と、アニメーション、音楽を有機的にリンクさせ、舞台だからこそ実現される特別な体験を目指し、2018年にラブストーリーの朗読劇シリーズとして産声をあげたシリーズ「恋を読む」。同年、第一弾として『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を上演、好評を博し2019年3月には約半年という短期間での再演を実現した。
続いて同年10月に第二弾として『逃げるは恥だが役に立つ』を上演。どの公演も、多種多様なジャンルからトップクラスの人気と実力をもつ豪華キャストたちが集結。演劇ならではの生の“言葉”の力で新たな形の恋物語を届け、評判となった。
第三弾となる今回は、映画『君の名は。』で話題をさらった新海誠監督の美しくも切ないアニメーションの金字塔『秒速5センチメートル』を朗読劇として初めて舞台化する。
『桜花抄』『コスモナウト』『秒速5センチメートル』の3つの短編の連作というユニークな形で描き出される胸をしめつけられるような恋の物語は、2007年に公開されたのち、たちまち大きな反響を呼び単館上映ながらロングラン、アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」やイタリア・フューチャーフィルム映画祭「ランチア・プラチナグランプリ」などの映画賞を受賞するなど大きな話題となった。
互いに惹かれ合いながらもすれ違い、結ばれることのない運命の男女の切ない恋を描いたこの傑作ラブストーリーを、朗読劇という濃密で凝縮されたソリッドな空間で上演し、交わらない2人の運命の切なさをダイレクトに届ける。
演出は、第一弾、第二弾に引き続き、劇団「ロロ」主宰の三浦直之。様々な形の<出会い>や<恋>の瞬間を漫画・アニメ・小説・音楽・映画などジャンルを越えたポップカルチャーをふんだんにとりこみ描き出す作風が高い評価を得ており、2019年にはNHKよるドラ「腐女子、うっかりゲイに告る。」の全話脚本を手掛け、同年のコンフィデンス・アワード・ドラマ賞脚本賞を受賞した。
出演は、新海誠作品にゆかりの深い入野自由、梶裕貴、佐倉綾音や、《恋を読む》過去作にも出演した妃海風、山崎紘菜、福原遥、黒羽麻璃央、内田真礼、生駒里奈に加え、初の参加となる海宝直人、桜井玲香、田村芽実、前山剛久、鬼頭明里、尾崎由香という、多種多様なジャンルでトップランナーとして活躍する豪華な15人。
この15人が5組にわかれ、それぞれに生の“言葉“の力で届けられる美しくも切ない物語に注目したい。
脚本・演出 三浦直之(みうら・なおゆき)(ロロ) コメント
『秒速5センチメートル』のアニメーションをみると、美しい遅さに胸を打たれます。キャラクター、風景、言葉、すべてがもどかしい。朗読劇であの遅さをどうすれば作り出せるか。日々考え中です。
<キャストコメント>
10月21日、22日出演
(左から)入野自由、桜井玲香、田村芽実
入野自由(いりの・みゆ)/遠野貴樹(とおの・たかき)役
新海監督の作品に今までとはまた違う形で参加出来ることがとても嬉しいです。アニメ版とは、違う表現方法の中で何ができるのか。新しい魅力を見つけ出し、チーム一丸となり、この朗読劇を楽しみたいです。
桜井玲香(さくらい・れいか)/篠原明里(しのはら・あかり)役
朗読劇は初めてなので、とてもワクワクしています。声だけで表現する事は、とても難しいと思いますが、素敵なキャストの皆様から沢山学ばせていただきます。この作品はずっと前に観ていました。淡く苦い初恋と、繊細な世界観を壊すことなく表現できるよう努めます。
田村芽実(たむら・めいみ)/澄田花苗(すみだ・かなえ)役
新海誠さんの作品は大好きで、公開されるたびに映画館に足を運んでいます。中でも「秒速5センチメートル」は、映画館に限らず、自宅でもDVDなどで繰り返し拝見していた作品です。今回、その朗読劇に澄田花苗役として出演させていただけること、非常に嬉しく思っています。また、朗読劇は初めての挑戦なので、ドキドキしていますが精一杯努めさせていただきます!
10月21日出演
(左から)海宝直人、妃海風、山崎紘菜
海宝直人(かいほう・なおと)/遠野貴樹役
連作形式で描かれた原作の世界観をどのように朗読で創り出すのか、今からとても楽しみです。新海誠監督の光と色彩の世界、そしてキャラクターの繊細な心情を、言葉と声の力でしっかり感じていただけるよう頑張りたいと思います。どうぞお楽しみに!
妃海 風(ひなみ・ふう)/篠原明里役
原作映画が大好きで、三浦さんの演出にまた携わることができ、幸せに思います。何気ない日常を切り取って描かれているお話なのに、全てがとてもドラマティック。そして、キャラクターの心の機微が繊細に描かれていて、見ていて胸が苦しくなるほど共感します。朗読劇では、心の繊細さと言葉のぬくもりを大切に、演じたいと思います。
山崎紘菜(やまざき・ひろな)/澄田花苗役
この度、朗読劇で再び恋を読む事ができてとても嬉しいです。原作のもつ、人の感情が匂い立つような、空気を震わせるような恋心を五感で感じとってもらえるように演じられたらと思います。また、今回演じる花苗と一緒に色んな感情を分かち合って存分に恋い焦がれる事ができたらと思います。この物語が少しでも皆さんの心を温めて、作品に恋をしてもらえますように。
10月22日出演
(左から)前山剛久、鬼頭明里、尾崎由香
前山剛久(まえやま・たかひさ)/遠野貴樹役
今作への出演、心から嬉しいです。原作アニメーション映画の持つ淡い青春の切なさ。その魅力を大切しながら、朗読劇として出せる新たな魅力を模索します!綺麗でありながら、どこまでもリアルな世界観。一つ一つのシーンを丁寧に、素晴らしいキャスト・スタッフ陣と共に言葉で紡いでいけたらと思います。
鬼頭明里(きとう・あかり)/篠原明里役
前々からずっとやってみたいと思っていた朗読劇に挑戦することができるのが本当に嬉しいです!秒速5センチメートルは元々知っている作品で、ヒロインの名前が私と同じ「明里」という事で、いつか自分と同じ名前の役をやってみたい!と思っていたので、今から気合十分です!原作のノスタルジーな雰囲気を朗読劇でうまく表現出来るよう、精一杯努めたいと思います。
尾崎由香(おざき・ゆか)/澄田花苗役
念願だった『恋を読むシリーズ』に出演できること、そして、新海誠さんの作品を演じられることが夢のようで、 身が引き締まる思いです!朗読劇ならではの、心に響く素敵な空間、是非劇場で楽しんで行って下さい。
10月23日、24日出演
(左から)梶裕貴、福原遥、佐倉綾音
梶 裕貴(かじ・ゆうき)/遠野貴樹役
初めて「秒速」と出会った時の感動と衝撃は、ずっと忘れられません。一人の人間として、男として、僕に大切なことを教えてくれた作品です。原作を大切にしつつ…恩返しの気持ちを込めて、遠野貴樹を丁寧に演じさせていただきたいと思っています。
福原 遥(ふくはら・はるか)/篠原明里役
三浦直之さんとまたご一緒でき、そしてまさか大好きな新海誠さんの作品で、あの舞台に立てるなんて。とお話を聞いた時は、とてもとても嬉しかったのを覚えています!あのお客様と一つになれる温かい空間が私はたまらなく好きで、いつかまたやりたい!とずっと思っていたので今から楽しみでしかたありません!一言一言を大切に、思いを乗せて皆さんに届けられたらと思います。是非、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです!
佐倉綾音(さくら・あやね)/澄田花苗役
朗読劇と呼ばれるエンターテインメントの行き着く先を関わった時に目指すべき先の輪郭を、私は未熟でまだ捉えられていません。朗読という″音″がメインの舞台の上で、小さい頃に夢中で観た『秒速5センチメートル』の″景色″を、″桜″を、″空″を見られたとしたら、その先にきっとまだ見ぬ何かがある気がして、出演させて頂く運びとなりました。あの忘れられない景色の中に入れる、忘れられない一日になる予感がしています。皆さまにもそういった思いを共有して頂けるよう、精一杯頑張ります。
10月24日、25日出演
(左から)黒羽麻璃央、内田真礼、生駒里奈
黒羽麻璃央(くろば・まりお)/遠野貴樹役
新海誠さん作品では初めて観た映画で、何度も何度も繰り返し観てきました。それが脚本・演出、三浦直之さんの手により、朗読劇で再びこの世界に生まれるのが嬉しくてたまりません!今回も作品との出会いを大切に、しっかりと演じていければなと思います。
内田真礼(うちだ・まあや)/篠原明里役
原作のもつ清涼感が大好きで、この世界に足を踏み入れるのはドキドキしていましたが、実はワクワクの方が勝っていて。自分の中に原作の空気を落とし込んで、大切にしつつ新しいステージにできたら、と思っています。なかなか時間をともにできないもどかしさを感じる日々ですが、秒速5センチメートルの世界をいっしょに描きましょう。あなたに声を届けます。
生駒里奈(いこま・りな)/澄田花苗役
朗読劇の楽しさを感じていた所にお話しを頂き是非!とすぐにお返事をしました。日常的には話す事でコミュニケーションを取っているのに、いざとなると一番難しくて私には課題ばかりの"伝える"という行為。ただ、やり込んでいくにつれ、自分にもこんな風に言葉を話せるのだと発見があります。台本と演者がセットの中に立ち、言葉の音を奏でられるよう、共演者の皆様のいい所を頂きつつ素敵な時間にしたいと思います。最高の時間をお届けできるよう精一杯努めます!
全日程出演
篠崎大悟(しのざき・だいご) (ロロ)
ストーリーも印象に残りましたが、背景の光が綺麗でとても印象的でした。不安を抱えている主人公やかつての自分を優しく照らし出してくれる光。そんな背景の細かな魅力も声に乗せてお届けできるように頑張ります。
森本 華(もりもと・はな) (ロロ)
豪華な朗読劇に参加させていいただけてとても嬉しいです。何か体験してみようとヨーグルッペを探しています。上演までに飲んでみたいです。