坂本冬美を主人公にした“歌謡サスペンス劇場”、桑田佳祐の作詞作曲による楽曲をシングルリリース
坂本冬美
桑田佳祐の作詞作曲による坂本冬美の新曲「ブッダのように私は死んだ」が11月11日にリリースされることが決定した。
ことの始まりは、坂本冬美がサザンオールスターズと初共演した2018年の『NHK紅白歌合戦』。初めてサザンのパフォーマンスを目の当たりにし、感極まった坂本冬美から、2019年初春、楽曲制作の依頼をしたためた手紙が桑田佳祐へと渡った。ちょうどその頃、楽曲制作期間中であった桑田は、Netflix等でサスペンスドラマやミステリー映画を観ることに傾倒しており、坂本からの手紙の内容と映像の雰囲気が絶妙にシンクロ。自身の中で楽曲のインスピレーションが次々と湧いたという。
そうして、奇しくも“運と縁とタイミング”が重なり、2019年秋には詞曲が完成。坂本の歌入れが行われた。
そして、遂に2020年11月11日、桑田佳祐作詞作曲による楽曲提供、坂本冬美歌唱作品がリリースとなる。
近年は、桑田による他アーティストへの楽曲提供は数少なく、今作は早川義夫の「アメンボの唄」以来、実に23年ぶり。来年2021年にデビュー35周年を迎える坂本にとって、文字通り“運と縁とタイミング”が重なる出来事となった。
本作品「ブッダのように私は死んだ」は、作家・桑田佳祐が坂本冬美を主人公に見立てて、悲しくも美しい愛に生き、愛に死にゆく主人公を描いたある種の“小説”であり、また“歌謡サスペンス劇場”とでもいうべきジャパニーズ・フィルム・ノワールでもある。桑田にしか描けない世界観と楽曲に、坂本の唯一無二の歌声が色を添え、一度きりの不埒な大人の歌がここに誕生した。
なお、この楽曲をどこよりも早く耳にすることができるのは、10月3日(土)の桑田佳祐のレギュラーラジオ『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(JFN系 全国38局ネット 毎週土曜23:00-23:55)の番組内になる予定。
桑田佳祐
■坂本冬美コメント
演歌しか知らなかった私が、サザンオールスターズの桑田佳祐さんに出逢ったのは中学生の頃でした。デビュー当時から「いつか桑田さんに楽曲を手掛けて頂きたい」そんな夢を持っておりましたが、叶わぬ夢と諦めておりました。ところがこの度、長年の夢が現実となったのです。正直今でも夢心地でおりますが、これ以上の幸せはないと、これまでの歌手生活34年は桑田さんに出逢うために、「ブッダのように私は死んだ」に出逢うために歌って来たのだと確信しております。
桑田さんの書かれた歌詞の世界観を、おこがましいのは承知の上で、小説の、物語の主人公になったような感覚で歌わせていただきました。
桑田佳祐さんから頂いた作品をヒットさせなければ罰が当たります!
坂本冬美は命がけで歌わせて頂きます!
桑田佳祐さん、素晴らしい歌を心より感謝申し上げます。
坂本冬美
■桑田佳祐コメント
まずは私にこのような機会を頂きましたこと、大変身に余る光栄です。
本当にありがとうございます!!
そしてまた、私の書いた歌を歌っていただきまして、重ねて感謝申し上げます!!
冬美さんの素晴らしい歌声で、私の楽曲にポップでソウルフルな命を吹き込んでいただきました。
進み続ける地球温暖化、そして広がり続ける格差社会。
それでもなお、拡張を止められない産業経済。
密集と過疎化が進み、日本の人口も減少の一途。
イビツでグロテスクな都市型生活を嘆き、警鐘を鳴らす「坂本冬美」魂の慟哭!!
皆様、どうぞお聴きいただければ幸いです。
桑田佳祐