『モンドリアン展』が23年ぶりに日本で開催 2021年3月よりSOMPO美術館にて
ピート・モンドリアン《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》1921年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
『生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて』が、2021年3月23日(火)から6月6日(日)まで、SOMPO美術館にて開催される。日本で『モンドリアン展』が開催されるのは23年ぶり。
ピート・モンドリアンは1872年生まれ。1908年に画家のヤン・トーロップに出会い、象徴主義や神智学に傾倒しつつも、オランダの風景から風車、灯台、砂丘、聖堂などを描き、実験的作品を展開。1911〜14年に滞在したパリでキュビスムに触れると「新造形主義」理論を立ち上げ、第一次世界大戦を挟んで、静物や樹木など身近な主題を抽象化した独自の作風を築いた。第一次世界大戦後は「新造形主義」に従った厳格な「コンポジション」シリーズへと至り、晩年にニューヨークに移ってもなお旺盛に制作を続けた。
ピート・モンドリアン《砂丘Ⅲ》1909年 油彩、厚紙 デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
ピート・モンドリアン《ドンブルグの教会塔》1911年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
本展は、オランダのデン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点、国内外美術館から借用するモンドリアン作品と関連作家作品約20点を展示。デン・ハーグ美術館からの借用作品は、初期のハーグ派様式の風景画から晩年の水平垂直線と原色平面の「コンポジション」シリーズまで多岐にわたる。
また、直線と限られた色面によるモンドリアンの絵画構成は、ドゥースブルフらと1917年に結成した「デ・ステイル」をはじめ、デザインやファッションの領域においても盛んに取り入れられている。本展では「デ・ステイル」関連のプロダクトなどをあわせて紹介し、2022年に生誕150年を迎えるモンドリアンの芸術の広がりを再検証する。
ピート・モンドリアン《色面の楕円コンポジション 2 》1914年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
ピート・モンドリアン《格子のコンポジション8-暗色のチェッカー盤コンポジション》1919年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
ピート・モンドリアン《線と色のコンポジション III 》1937年 油彩、カンヴァス デン・ハーグ美術館 Kunstmuseum Den Haag
『生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて』は、2021年3月23日(火)から6月6日(日)まで、SOMPO美術館にて開催。
展覧会情報
会場:SOMPO美術館(〒160-8338 東京都新宿区西新宿 1-26-1)
休館日:月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館
開館時間:午前10時から午後6時
主催:SOMPO美術館、日本経済新聞社
協賛:損保ジャパン、野崎印刷紙業
後援:オランダ王国大使館
協力:KLMオランダ航空
企画協力:NTVヨーロッパ
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
オンライン:一般1,500円、大学生1,100円、高校生以下無料
当日窓口:一般1,700円、大学生1,300円、高校生以下無料
※事前に美術館ホームページより日時指定のオンラインをご購入ください。
※入場無料の方も日時指定のオンライン(無料)を取得のうえ、ご来館ください。