一人芝居『イッセー尾形の妄ソー劇場』オール新作の大阪公演が急遽決定
『イッセー尾形の妄ソー劇場』~文豪シリーズ その3~ 日替わりプラス1(2020年)より。
70歳を目前にした現在も、精力的に新作一人芝居を作り続けている名優・イッセー尾形。彼が必ず「新作を下ろす劇場」と決めている、大阪の[近鉄アート館]での公演が、2021年7月1日~4日に開催されることが突如発表された。
『イッセー尾形の妄ソー劇場』~文豪シリーズ その3~ 日替わりプラス1(2020年)より。
実は前々から公演が決定していたものの、全国的にも特に厳しかった大阪のイベント自粛の状況を受けて、しばらく発表を見送っていたそう。当初は、昨年上演した新作公演をベースにする予定だったが、新型コロナウイルス蔓延の影響でいろんな心境の変化があったため、すべて完全新作の公演に変更したという。
今回上演する予定の『小田急ハルクにて』イメージイラスト。
ロリ系ファッションと迷路都会とを組み合わせた『小田急ハルクにて』、独自の視点で政治用語を解説する『国会中継』など、プロットを聞いただけでも気になってしまう7作品を上演。その中には、今や「妄ソー劇場」の名物となっている、立体紙芝居『雪子の冒険』のスピンオフ作品も含まれているそうだ。
立体紙芝居『雪子の冒険』は、川端康成『浅草紅団』から着想を得た人気シリーズ。
イッセーからは、こんなメッセージが届いている。
毎日コロナ情報に脅かされながらも作品作りに机に向かってます。
気がつけば六十代最後の新ネタ。あれもこれもやってきて、まだやることあんのか? と自分に訊ねると、今しか出来ないことがあるんだ! と。いつもと変わらぬ返事です(笑)。
じゃあコロナネタ?
いえいえ多分やりません(笑)。コロナが引き金となって出てきたモヤッとしたものをハッキリと形にしたいです。
もしかしたらモヤッとしたままかもしれませんが、それはまだ道半ばということです(笑)。
ともかくいつものようにイッセーの最前線をハラハラしながら応援してください!
コロナを直接ネタにはしなくても、コロナをきっかけに様々な変化が生まれた社会と、それに翻弄される庶民の姿を、今回もユーモア&ペーソス満載で表現してくれるに違いない。一人芝居だと、ステージ上が密になる心配も一切ないわけだし、自粛続きの緊張でカチコチになった頭と心を、フッとゆるめるのにピッタリの舞台ではないかと思われる。
『イッセー尾形の妄ソー劇場』~文豪シリーズ その4~ 公演チラシ。
公演情報
■会場:近鉄アート館
■料金:5,500円
■問い合わせ:06-6622-8802(近鉄アート館 ※11:00~18:00
■公式サイト:https://issey-ogata-yesis.com/news/index_old10.html