日本舞踊とコンテンポラリーダンスを徹底比較 国立劇場 8月舞踊公演『日本舞踊のススメ』が開催

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舞台
2021.6.29


2021年8月1日(日)国立劇場 大劇場にて、解説付き入門公演『日本舞踊のススメ』が開催される。

ダンスシーンの最前線を行くアーティストの視点による解説と、躍動感溢れる現代と古典の名作を通じて日本舞踊にふれる『日本舞踊のススメ』。解説『日本舞踊×ダンス おどるカラダ』、創作『御柱祭』、長唄『連獅子』の3つの演目が予定されている。

解説『日本舞踊×ダンス おどるカラダ』では、日本のコンテンポラリーダンス界を牽引しているコンドルズを率いる近藤良平と、同カンパニーのメンバーで身体教育学を専門とする研究者でもある石渕聡が、鋭く日本舞踊に迫る。日本舞踊とコンテンポラリーダンスの振付のアプローチの違い、一つ一つの動きの意味、音楽と身体の関係など、二人の目に日本舞踊はどのように映るのか。ご案内は、古典はもちろん創作にも手腕を発揮する西川扇与一

続く、創作『御柱祭』は、長野県諏訪に古くから行われている「御柱祭」が題材の現代の名作。ご神木となる木を選ぶシーンからクライマックスの山の斜面の木落としまで、衣裳は黒紋付、鬘や化粧なしで、大道具のない舞台空間と照明を巧みに生かしてシンプルかつダイナミックに描く。出演は、 創作作品をはじめ積極的な舞台活動や、 ワークショップなどを通じて日本舞踊の魅力を広めている弧の会(このかい)

長唄『連獅子』は、獅子の精の親子が豪快に毛を振るシーンで知られる、日本舞踊の代表作。前半は、獅子が我が子を谷底に落とし、崖を這い上がって来た子だけを育てるという「獅子の子落とし」の伝説を描き、 胡蝶が可憐に舞う間狂言の後、獅子の精が登場し、長い毛を振り獅子の霊性を表す。出演は、関西を中心に意欲的に活躍する若柳吉蔵、振付などにも活躍の場を広げる気鋭の花柳源九郎、そして若手の藤間眞白花柳寿紗保美

公演情報

8月舞踊公演『日本舞踊のススメ』
 
 【日時】令和3年8月1日(日)午後4時開演
 【場所】国立劇場 大劇場

 【演目】
解説「日本舞踊×ダンス おどるカラダ」
ご案内=西川扇与一
ゲスト=近藤良平・石渕聡(コンドルズ)
 
創作「御柱祭」(おんばしら)
弧の会
泉徳保・市山松扇・猿若清三郎・西川扇衛仁・西川大樹・花柳榮輔・花柳寿美藏・藤間仁凰・若柳吉優・若柳里次朗
 
長唄「連獅子」(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精=若柳吉蔵
狂言師左近後に仔獅子の精=花柳源九郎
胡蝶=藤間眞白
胡蝶=花柳寿紗保美
 
地方=杵屋直吉・稀音家祐介 ほか
囃子=藤舎呂英連中
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