朝田淳弥・黒田アーサー・高橋龍輝ら出演 「家族っていいな」と思える舞台『素敵なカミングアウト』が開幕へ
舞台『素敵なカミングアウト』舞台写真
2021年10月30日(土)より、浅草花劇場にて舞台『素敵なカミングアウト』が上演される。この度、オフィシャルゲネプロレポートが届いたので舞台写真ともに紹介する。
抱腹絶倒! 父のカミングアウトから始まる嘘と誤解と偶然が織りなすストーリー。
楽しくて笑い、時々ちょっとほろっと涙してしまうファミリーコメディ舞台『素敵なカミングアウト』が、いよいよ10月30日(土)浅草花劇場にて開幕。
初日公演に先駆け、公演前日の10月29日(金)にゲネプロが行われた。
舞台はホテルのラウンジ。
母親が亡くなった後、集まることも少なくなった苫米地家が父の再婚の話から久しぶりに会うことになるところから物語がスタート。
家族の集まりに婚約者を呼び紹介したいと考える真面目で家族思いの次男次郎役の朝田淳弥が、川村海乃が演じる箱入りお嬢様にすでに振り回されている感じがかわいらしい。そして疎遠になりつつある家族の間で連絡係になりそうな長女朋美役の逢澤みちる(※Wキャスト)と、今どきの若者らしくカジュアルな服装でホテルに来てしまう三男重彦役の御堂耕平が集まる。そこに黒田アーサー演じる父親俊彦が以前と見違えるようにお洒落になって登場し、子供たちはその再婚相手に関して興味津々に父を問い詰める。そこで、父の口から告げられたカミングアウト……。そこから事態は予想できない方向へ。その家族のピンチを盗み聞き(?)しながらもナイスプレーでピンチを救うコンシェルジュ京本真佐史を井深克彦がコミカルに演じる。さらにまさかの父の再婚相手の川島ケンジを高橋龍輝が見事に演じ、客席も笑いを抑えられない。そして真面目で頑固で今まで父とぶつかってきた長男道彦を演じる山本匠馬の淡々とした勘違いが見ている側の笑いを誘う。
客席の笑いにキャストの演技もさらに生き生きとし、最後には本当の家族のような空気が舞台上に漂っていた。
ウソと誤解がタイミング良く(?)絡まり合うストーリーとキャストの表情豊かな演技にどんどん引き込まれていき、あたかも自分がその場に居合せたような、いや自分も苫米地家の一員のような気持ちで、嘘や誤解に一緒になってハラハラしたり偶然に焦ったりしながら観てしまう。
笑ったり、時にはほろっと涙したり、最後には温かい気持ちでいっぱいになる。
このご時世でなかなか会えない家族の大切さ、「家族っていいな」と思える舞台『素敵なカミングアウト』を是非とも多くの方にご覧いただき感じていただきたい。