石丸幹二・町田啓太・森マリアの出演が明らかに 水谷豊監督・檀れい主演の映画『太陽とボレロ』追加キャストを発表
映画『太陽とボレロ』 左から、町田啓太、石丸幹二、森マリア (C)2022「太陽とボレロ」製作委員会
6月公開の映画『太陽とボレロ』に、石丸幹二・町田啓太・森マリアが出演していることがわかった。
『太陽とボレロ』は、水谷豊監督が2017年の『TAP-THE LAST SHOW』、2019年の『轢き逃げ 最高の最悪な日』に続き、メガホンをとったオリジナル映画。クラシックのオーケストラを題材に、音楽を愛する普通の人々の人間模様を描いた作品だ。本作では、ある地方都市のアマチュア交響楽団を舞台に、18年間楽団を運営してきた主宰者の花村理子が、最後にして最高のコンサートに臨もうとする。主演を務めるのは、映画『武士の一分』『母べえ』『劇場版 奥様は取り扱い注意』などで知られる檀れい。本作で、映画初主演を飾る。檀は、音大を出たものの、音楽の道をあきらめ、家業を継ぎ、地元で楽団を主宰する女性・花村理子を演じている。
映画『太陽とボレロ』 檀れい (C)2022「太陽とボレロ」製作委員会
出演が明らかになった石丸幹二は、主人公・花村理子とともにアマチュア交響楽団を支える中古車販売センター社長の鶴間芳文を演じる。鶴間は、主人公・花村理子と共に楽団を立ち上げ、様々な苦難を背負う理子の唯一の理解者という役どころだ。
また、町田啓太は、鶴間の会社で働きながら交響楽団でトランペットを演奏する田ノ浦圭介役で出演。田ノ浦は、心の奥底では音楽や楽団を愛しているもののストレートに言葉にできず、擦れたように見えてしまうトランペット奏者という役どころ。町田は本作出演にあたり、夢に出るほどトランペット演奏を練習したという。
本作が映画初出演となる森マリアは、主人公・花村理子の洋装店で働きながら交響楽団のヴァイオリン奏者を務める宮園あかりを演じる。あかりは、「ヴァイオリンこそ我が人生!」と話すほど音楽を愛する人物で、経済的な問題からプロになる夢を諦めるやっとの思いで入団した交響楽団が解散するという現実に向き合いながらも希望を持ち続け、楽団を支える存在。森は、自身が8年間続けていたヴァイオリンをもう一度徹底的に練習したとのこと。あわせて、石丸、町田、森らと水谷監督の姿を収めたメイキングカットも公開されている。
(C)2022「太陽とボレロ」製作委員会
(C)2022「太陽とボレロ」製作委員会
(C)2022「太陽とボレロ」製作委員会
石丸、町田、森、水谷監督のコメントは以下の通り。
石丸幹二(鶴間芳文 役)
これまで映画やドラマでご一緒させていただいた大先輩の水谷さんが、映画の監督をなさる。それも近々!と伺った瞬間、心の中で「出たい!」と願ってました。それが叶った時は嬉しかったですね。水谷さんの現場は温かいんです。しかも色々と学べる。実際、監督として立たれた水谷さんは、イソップ物語に出てくる太陽のような人だった。陽光を浴びる俳優たちが、すっと心を開いて、その光に応えたくなるような感じなんです。僕の場合、最初に脚本を拝読した時、鶴間は二枚目かと思ったので、檀さん演じる理子を格好良く支えたいな、と思ったのですが、見事に別方向に導かれました。監督は、僕の芝居に寄り添った形で、想像をはるかに超えるシチュエーションに引っ張ってくださったんです。面白かったですね。そうして出来上がった鶴間を、観客の皆さんには微笑ましく思っていただけると嬉しいです。
個性派の俳優陣が演じる登場人物たちは、皆、クソ真面目に苦難に立ち向かっていきます。が、そのさまは、どこかおかしくて、愛おしい。最後の彼らの笑顔が、きっと皆さんの笑顔につながると信じています。是非劇場でご覧ください。
町田啓太(田ノ浦圭介 役)
今回、水谷組に参加できると聞いてすごく嬉しかったです。現場に入り、毎回監督に演出のアイディアをいただくのですが、なんで俺は気づかなかったんだろうと悶々とし、自分なりに咀嚼して出せるかが毎回の課題でしたが、実はそれが楽しかったです。圭介というキャラクターは交響楽団のトランペット奏者です。自分自身、トランペットは小学生の頃少しだけ触れたことはあったのですが、とにかく音を出すのが難しく、苦戦しました。ですが、合奏のシーンではプロの方々と音楽を奏でることが出来、今後の人生でもうないだろうなと思ったので貴重な経験をさせてもらいました。撮影は今まで味わったことない感覚で終わってほしくない時間でした。その雰囲気などが映像を通して伝わると思うので、皆さんに見ていただきたいです。また本編ではチャーミングな人たちも、楽器を持つと雰囲気がガラッと変わるので、是非そこにも注目してみてください。
森マリア(宮園あかり 役)
この作品に出演が決まったとマネージャーさんから聞いたときはただただびっくりしました。私が演じる、宮園あかりは明るくはっきりとした性格で、ヴァイオリンのプロの道を諦めなければならない状況でも、弾くことを諦めずアマチュア交響楽団で演奏している一生懸命な女性です。そんなあかりを体現できるよう、ひたすらヴァイオリンの練習をしました。元々楽器を習っていたのですが、5年ぶりの演奏だったのでとにかく必死でした。ですが、弾いていくうちにどんどん楽しくなっていき、私の一部だと思えるようになりました。初めての映画出演で、上手くいかず悩んだことも多かったのですが、監督がかけてくれる言葉の一つ一つが魔法みたいで、演技を楽しむ気持ちをも持つことが出来ました。圧巻のオーケストラシーンはもちろん、楽団員一人一人のそれぞれの想いなど沢山のシーンを是非劇場でご覧ください!
水谷豊(監督)
――石丸さん、出演にあたって。
この物語のメインである、アマチュア交響楽団を立ち上げたのは理子と鶴間です。石丸さん自身、楽器をやっていて音楽を愛している方なので、その石丸さんが鶴間を演じて下さったことで交響楽団の存在がよりリアルなものになりました。鶴間の大人の優しさに何度となく癒されながら、サックスを吹くシーンは必見です。
――町田さん、出演にあたって。
町田くんは若手の中でも勢いがあり、感性の素晴らしさに注目していました。太陽とボレロでは若手トランペット奏者の役ですが、シーンを撮るたびにかっこよさとユーモアを兼ね備えた圭介というキャラクターが出来上がっていきました。魅力溢れる町田くんのセンスが作品の中で光っています。
――森さん、出演にあたって。
あかりの役は吹き替えなしにヴァイオリンが弾けること、弥生交響楽団の中で太陽のような存在であることがイメージでした。かつてヴァイオリンをやっていたとはいえ、マリアちゃんは短期間の猛特訓で見事なヴァイオリニストになってくれました。彼女のフレッシュさと愛くるしさもまた、この作品の見どころのひとつになりました。
『太陽とボレロ』は2022年6月全国ロードショー。