東方Projectの歴史を振り返り、魅力を味わい尽くす!『大・東方Project展』スタート
©上海アリス幻樂団
4月2日から5月22日まで、渋谷・東京アニメセンターにて開催される『大・東方Project展』。2022年8月には東方Project第六弾「東方紅魔郷」の発売から20年を迎える記念すべきタイミングでの開催となる本企画展の内覧会を訪れ、一足早く展示をチェックしてきた。
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2021年5月発売の最新作「東方虹龍洞」に至るまで18作品を発表してきた上海アリス幻樂団は、同人ソフトとして“弾幕系シューティングゲームというジャンルを確立”した。ゲームにとどまらず、音楽、書籍と活動の場を広げてきた東方Project公認イベントとなる本企画展では、すべての原作作品とさまざまな二次創作作品が展示されるという、記念イベントにふさわしい内容となっている。
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真っ赤な鳥居をくぐり展示会場へと足を踏み入れると、まず目に入ってくるのは「東方Project」原作ゲーム作品のジャケットの数々。内覧会では、1996年の『東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers.』から、20周年を迎えた『東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』、そして最新作『東方虹龍洞 ~ Unconnected Marketeers.』まで、ずらりと並ぶジャケットを指差しながら、思い出話をしている人の姿を多く見かけた。会場に入って早々、足を止めずにはいられないスポットとなっていた。仲間と思い出を語りながら回るもよし、「XRキャラガイド」を使ってじっくりと世界観に浸るのもおすすめ。
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向かい側には原作音楽作品の歴史が振り返れるCDジャケットデザインがずらりと並ぶ。東方Project原作の魅力といえは難易度の高い弾幕系ゲーム、ZUN氏が手がける音楽、そしてキャラクターデザイン。音楽の作品の歴史もじっくりとチェックしたいコーナーだ。原作書籍作品展示コーナーには、貴重な原画も展示されている。原画は撮影不可なので、実際に足を運んだ人だけが目にすることのできる特別な空間となっている。このコーナーに入った途端、原画を見つけ興奮で飛び上がる参加者もチラホラ。展示されていると分かっていても思わず声をあげてしまうほどのスペシャルスポットになっていた。
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映像で東方Projectの歩みを振り返るコーナーを抜けると、本企画展おすすめポイントのひとつ「紅魔館ジオラマ」がお目見え。ここは参加者の多くがさまざまな角度から写真撮影をしていたスポット。紅色の照明が妖しさを醸し出し、実にいい雰囲気を漂わせていた。こちらのジオラマは情景師・アラーキー氏が手がけたもの。サイズは高さ約1,200mm、横幅約1,800mmの1/8スケールとなっている。この「紅魔館ジオラマ」を囲むように、総勢27名のイラストレーターによる博麗霊夢、霧雨魔理沙、ルーミア、チルノ、十六夜咲夜、紅美鈴、レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット、パチュリー・ノーレッジらの二次創作イラストが展示。イラストレーターの個性を堪能しつつ、同じキャラクターの違う一面を発見して楽しめる、まさに東方Projectの二次創作のおもしろさを感じるコーナーとなっている。
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次に登場するのは本企画展のキービジュアルにもなっている2種のイラスト、Tiv(ティヴ)氏による霊夢&魔理沙、カオミン(Kaoming)氏によるスカーレット姉妹の特大展示。特大展示をじっくりと堪能した先には、音楽サークルのジャケット写真が壁面を埋め尽くす、二次創作音楽コーナーへ。さらに、各サークルからの応援メッセージも掲載されているので、あわせてチェックしよう。ここはとにかく数に圧倒される場所であり、東方Projectの音楽愛が感じられたコーナーだった。さらに進むと入場者は無料でプレイできるゲーム『テトテコネクト』と『グルーヴコースター』も設置されているので、東方Projectの歩みを振り返った締めに、プレイしてみては?
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グッズエリアには、マストでゲットしたい本企画展のイラスト画集「illusions」や複製原画、Tシャツにアクリルスタンドにブロマイドなどがズラリ。ここでしか変えない企画展オリジナルグッズも多数登場するだけでなく、過去に販売された人気グッズも再びゲットできるチャンス。グッズの詳細は「大・東方Project展公式サイト」でチェック可能。さらに、ECサイト「XRmall」でも購入できるグッズもあるので、あわせてチェックしよう。
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東方Projectを追い続けていたファンなら、思い出を振り返りながら楽しめる本企画展。東方Projectのことを知りたい、という初心者にも見やすい展示となっているので、気軽に足を運んで東方Projectが生み出した「公認二次創作」の世界を知るきっかけにするのもおすすめ。本企画展では入場者特典で「紅魔館 VR画廊」のシリアルナンバーカードが配布される。自宅でも展示を楽しむことができるという、うれしいおまけもじっくりと堪能してみて。
取材・文=タナカシノブ
イベント情報
『大・東方Project展』