藤原竜也、石丸幹二、向井理がハリー役!開幕迫る、注目の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』製作発表会見レポート
――今回皆さんオーディションを経て、配役が決まりました。特にハリーのみなさんはなかなかもうオーディションを受ける機会が少なくなってると思うんですね。今回オーディションで「これはいける」と思った瞬間や、「もしかしたら落ちたかもしれない」と思った瞬間があったら教えてください。
藤原:長かったですからね。1、2年ぐらいビデオのオーディションから始まって。なので、忘れてはいなかったですけど、オーディションどうなったんだろうというふうに思いながら過ごしていました。そのあと、本国からスタッフが来てくれて、対面式のオーディションに変わりました。自分自身、過度な自信もありませんでしたし、コナーさんはじめスタッフに言われたことに食らいついていった形ですね。
受かったときには、また自分の中で新しいことにチャレンジするんだ、今までの演劇人生とはちょっと違う、すごいところに立たせてもらうんだという興奮を覚えています。
石丸:日本国内ですと、僕自身がどんな活動をしてきたか大体知っているじゃないですか。でも海外の方はほぼ知らない。そういう方たちの前で、どんなふうに自分を見せていこうか、悩みましたね。これをどんなふうに受け止めてくれてるんだろうかと、反応が気になりました。最終的に受かるまでの期間が――コロナ禍で仕方ないんですが――、とても長かったので、ひょっとしたら落ちているのかなという不安な気持ちもありました。
向井:最初はコロナということもあって、映像審査。正直、手応えはないですよね。反応がないので。そこから対面になって、実際にやってみることになるわけです。僕としては楽しもうと思いました。そういう経験も久しぶりですし、僕を全く知らない人に見てもらえるというのは新鮮な気持ちで。
結果はどうであれ、楽しかったという気持ちが強かったですね。そのときフィジカルなこともやりましたけど、すごくきつかった。でもそれでも何か一緒にやれたこと、とにかく貴重な体験をさせてもらったなと思います。
藤原竜也、石丸幹二、向井理(左から)
――今回それぞれ個性が異なる俳優3人がハリーを演じます。イメージとしては、俳優それぞれが作品に描かれたハリーに近づいていくのか、それとも出来上がった舞台の世界をそれぞれの俳優に近づいていくのか。どのように考えていますか。
コナー:ハリー・ポッターは世界中で知られている有名なキャラクターですけれども、3人は7冊の本の歴史という題材なんですね。誰かが「ハリー・ポッターとは何か」と言った時、すごく大きくて答えきれない質問でもある。怒っている瞬間、勇敢な場面もあれば、欠けている部分もあって矛盾しているところもある。それがこの作品の美しさでもあるし、様々なニュアンスが出てくるポイントでもあると思います。
竜也さん、幹二さん、理さんがそれぞれ全然違うハリーになってくれています。それぞれハリーの違うところをあらわにしてくれていると思っています。違うところに集中してくれている。理さんを褒めることになるんですが……(アルバス役の)康平さんがアルバスとハリーのシーンについて不安を抱えていたんですね。そしたら、理さんが「シーン自体がモヤモヤしているシーンなんだから、君のモヤモヤを感じてるってことは正しいんじゃない?」と言っていた。
そんな感じで、3人の役者がアルバス役の父になっていく過程を見ているんですね。全然違うハリーになっていますよ。
演出補のコナー・ウィルソン(右)
――この作品、俳優にとって具体的にはどんなところが大変なんでしょうか?
コナー:作品としてもマラソンのような作品だと思います。3時間半ノンストップで、いろいろなことをしなくてはいけません。皆さん、ウォームアップについて話していますが、そうしたトレーニングを通じてこのロングランができるようにしているんですね。
プリンシパルのみなさんには「毎公演終わったたびにヘトヘトに感じていなかったらちゃんと仕事できていないよ」と言っています。すごく大きな課題ですが、チャレンジに果敢に勇敢に取り組んでくれています。
藤原竜也
――では、最後に一言お願いします!
藤原:まずはプレビュー6月向けて精一杯稽古をしていきたいと思います。気を引き締めて頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。
石丸:この舞台はを買った瞬間から始まっています。胸を膨らませて待っていてほしいですし、3時間はあっという間に終わってしまいますが、存分に楽しんでいただけたらと思います。僕たちも頑張って稽古に励んでいきたいと思います。ご期待ください。
向井:やはり映像では感じられない、実際の僕らの声や活力、パフォーマンス全てが現実の世界で起きているということ、改めて舞台のストロングポイントを思う存分に感じていただけると思います。本当にすごい瞬間がたくさんありますし、それと同時にやはり芝居の部分で丁寧な台本になっています。いろいろなところを楽しんでもらえる演劇になっていると思いますので、ぜひ瞬間を目撃してもらえるよう、これから稽古に励んでいきたいと思います。
藤原竜也、石丸幹二、向井理(左から)
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取材・文・撮影=五月女菜穂
公演情報
日程:2022年6月16日(木)~7月7日(木) 全22公演
会場:TBS赤坂ACTシアター
上演時間:3時間30分(予定) ※休憩あり
日程:2022年7月8日(金)~12月30日(金) ※2023年1月以降も上演予定
会場:TBS赤坂ACTシアター
上演時間:3時間30分(予定) ※休憩あり
金額:(全席指定・税込、 プレビュー公演&本公演ともに同金額)
SS席:17,000円
S席:15,000円
S席(6歳~15歳):12,000円
A席:13,000円
B席:11,000円
C席:7,000円
9と4分の3番線シート:20,000円(特典付き)
ゴールデン・スニッチ:5,000円
※ゴールデン・スニッチ は前週に抽選販売。各公演枚数限定で座席はお選びいただけません。
※正規販売サイト以外のネットオークションや転売サイトなどでご入場券をお買い求めになられた場合、ご入場をお断りする場合がございます。
ハリー・ポッター:藤原竜也/石丸幹二/向井 理
ハーマイオニー・グレンジャー:中別府 葵/早霧せいな
ロン・ウィーズリー:エハラマサヒロ/竪山隼太
ドラコ・マルフォイ:松田慎也/宮尾俊太郎
ジニー・ポッター:馬渕英里何/白羽ゆり
アルバス・ポッター:藤田 悠/福山康平
スコーピウス・マルフォイ:門田宗大/斉藤莉生
嘆きのマートル:美山加恋
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:橋本菜摘
デルフィー:宝意紗友莉/岩田華怜
組分け帽子:木場允視
エイモス・ディゴリー:福井貴一
マクゴナガル校長:榊原郁恵/高橋ひとみ
オリジナルストーリー:J.K.ローリング
脚本・オリジナルストーリー:ジャック・ソーン
演出・オリジナルストーリー:ジョン・ティファニー
振付・ステージング:スティーヴン・ホゲット
美術:クリスティーン・ジョーンズ
衣裳:カトリーナ・リンゼイ
音楽&編曲:イモージェン・ヒープ
照明:ニール・オースティン
音響:ギャレス・フライ
イリュージョン&マジック:ジェイミー・ハリソン
音楽監督&編曲:マーティン・ロー
演出補(インターナショナル):コナー・ウィルソン
振付補(インターナショナル):ヌーノ・シルヴァ
動画デザイン:フィン・ロス
動画デザイン:アッシュ・ウッドワード
ヘア、 ウィッグ、 メーキャップ:キャロル・ハンコック
舞台美術責任者(インターナショナル):ブレット・J・バナキス
照明アソシエイト(インターナショナル):ニック・ソリモン
音響アソシエイト(インターナショナル):ピート・マルキン
イリュージョン・魔法アソシエイト(インターナショナル):クリス・フィッシャー
テクニカル・ディレクター(インターナショナル):ガリー・ビーストン
プロダクション責任者(インターナショナル):サム・ハンター
エグゼクティブ・プロデューサー(インターナショナル):ダイアン・ベンジャミン
エグゼクティブ・プロデューサー(インターナショナル):パム・スキナー
製作統括(インターナショナル):ソニア・フリードマン・プロダクション(SFC)
マーケティング(グローバル):HPCCグループリミテッド
プロデューサー:ソニア・フリードマン
プロデューサー:コリン・カレンダー
プロデューサー:ハリー・ポッター・シアトリカル・プロダクション
翻訳:小田島恒志、 小田島則子
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