『娯楽百貨5周年記念興行』~豪華出演陣によるヴァラエティ豊かな落語の連続イベント開催
『娯楽百貨5周年記念興行』が、2022年7月22日~24日、新宿シアタートップスで開催される(全6興行)。黒川麻衣の主宰する「娯楽百貨」が設立5周年を記念しておこなう連続興行で、柳家喬太郎や三遊亭兼好などの人気落語家から次世代の落語界を担う人材と期待されている若手実力派二ツ目まで出演者も幅広く、ジャンルも古典落語や新作落語、レギュラー落語会のコラボや同テーマでの創作ネタおろしなど企画色豊かなラインナップとなっている。
6月11日より販売を開始した公演のうち、e+では7月22日の2公演は完売しているが、他日は絶賛受付中。当日券販売は現時点で未定(発売する場合にはSNS等で改めて発表される)。
「娯楽百貨」は、劇作家・演出家として活動してきた黒川麻衣が2017年、イベントの企画制作を目的として設立。以後、落語会を中心に《人生にムダを》をコンセプトにしたカルチャー講座や落語家出演のWEBドラマや料理番組をYouTubeで配信するなど、独創性に満ちたコンテンツを提供している。
今回の記念興行の内容は次の通り。
■ここなら誰にも ~平日昼間に喬太郎、ゆるる~
2022年7月22日(金)開場13:30 開演14:00
出演:柳家喬太郎 助演:田辺いちか
娯楽百貨初の落語会は2018年2月。「ここなら誰にも 柳家喬太郎独演会」からはじまった。
無名の主催者、会場は撮影スタジオ、抽選制で観客を募るという小規模なスタイルにもかかわらず《が最も取れない落語家》である喬太郎が出演したことで話題となる。
今回は注目の若手講談師田辺いちかを助演に迎え、より充実した内容でお届けする。
なお当公演は発売開始2分で完売。期待の大きさをうかがえる。
■新作限定落語会「新しき哉!!特別編 三遊亭兼好独演会」
2022年7月22日(金)開場18:30 開演19:00
出演:三遊亭兼好
演目:「PTAブルース」ほか
明るく陽気な古典落語で絶大な人気を誇る三遊亭兼好による新作落語だけの独演会。
「氷上滑走娘」や「アロエヨーグルト」など、二ツ目時代から創作していたという兼好の新
作落語は新作派顔負けのクオリティ。現在では限られた会でしか遭遇することができない。
だからこそ今回の新しき哉!!は大変貴重な落語会といえる。
ネタ出しの『PTAブルース』は2014年下北沢にわか寄席で披露された一席で、娯楽百貨
主催者で劇作家の黒川麻衣と共同製作した創作落語である。
■柳枝・寸志の《落語ができました》真夏のSP
2022年7月23日(土)開場13:30 開演14:00
出演:春風亭柳枝 立川寸志
落語マニアとも呼べるほど落語家の中でも落語の知識が豊富な春風亭柳枝と立川寸志。
その二人が落語にまつわるトークを配信しているのがYouTube娯楽百貨チャンネルの人気コ
ンテンツ「柳枝・寸志の《落語がやりたい》」。コロナ禍限定コンテンツだったこの配信のライブ版が《落語ができました》である。
古典落語各一席と、舞台に簡素な楽屋を再現し、噺家が高座に上がるまでどう過ごし、前座に着物を着せてもらうのかをライブで実演するほか、落語好きならば避けて通れない《落語四天王》にまつわるディープなトークを展開する。
当公演のみオンライン配信あり。7月30日までアーカイブでも楽しめる。
■三遊亭遊雀独演会「新宿遊楽座」
2022年7月23日(土)開場18:30 開演19:00
出演:三遊亭遊雀
演目:「心眼」ほか
娯楽百貨のレギュラー落語会の一つが三遊亭遊雀による独演会【遊楽座】である。
寄席で見せる軽妙洒脱なイメージとは一転、みずからの人間力と繊細な表現力で、深く静かに人間の闇を描き観客の心を魅了する。まさに《ここでしか体験できない遊雀》が存在する。
今回は「新宿遊楽座」と銘打って、按摩の梅喜が願掛けの末に目が見えるようになることで人間の暗部を炙り出す古典落語『心眼』を披露する。
■黙黙派VS労働者たち
2022年7月24日(日)開場13:30 開演14:00
出演:雷門音助・柳家小はぜ[黙黙派]/弁財亭和泉・立川寸志[労働者たち]
正統派古典落語で評価の高い若手二ツ目、雷門音助・柳家小はぜの二人会[黙黙派]と、新作派の弁財亭和泉と古典派の立川寸志が働く人物が登場する《勤労噺》を披露すると共に、総務課と編集者という前職の体験をふまえて落語の世界を語る《勤労者トーク》が評判の二人会[労働者たち]によるコラボレーション。
音助も元銀行員、小はぜも元医療機器メーカー営業から落語家に転職した経験があり、今回は出演者全員によるトークが予定されている。
■きく麿・鯉八の《5年目》
2022年7月24日(日)開場18:30 開演19:00
出演:林家きく麿•瀧川鯉八
演目:[5年目]をテーマした創作落語ほか
中毒性の高い笑いを増幅させる手法で観客の心を鷲掴み、命の危険すら感じさせる林家きく麿。抒情的ながらも人間の醜い部分をちりばめた唯一無二の世界観で観客を虜にする瀧川鯉八。
そんな新作落語界を牽引する二人が競演する待望の新作落語会である。
今回は《5周年記念興行》にちなんで[5年目]をテーマにきく麿と鯉八がそれぞれネタおろしする。同じテーマからの創作だけにきく麿と鯉八の個性がぶつかりあい、刺激的で緊張感のある高座が期待される。記念興行のフィナーレを飾るにふさわしい伝説の一夜となるに違いない。
◆
また、娯楽百貨の黒川麻衣より、以下のコメントが到着したので紹介する。
5周年記念の企画をボヤっと考えていたころ。
シアタートップス復活のニュースが飛び込んできました。
シアタートップスといえば劇団時代にずっとお世話になっていた劇場。
私にとっては聖地のような空間です。
なくなったはずのあの場所が、もう二度と足を踏み入れることはないと思っていたあの場所がかえってくる。
そのニュースを見た瞬間に「5周年記念興行をやるならここしかない」と心が決まりました。
シアタートップスで開催するのですから、本気を出さずにはいられません。3日間6興行。豪華すぎる出演者とスペシャルな企画で臨みます。
どれもこれもここでしか見られない落語会ばかりです。落語ファンの方はもちろん、落語を聴いてみたいと思っている方にも楽しんでいただけたらと思います。
娯楽百貨 黒川麻衣
公演情報
■日時:2022年7月22日(金)開場13:30 開演14:00
■会場:新宿シアタートップス(東京)
■料金:前売4,000円/当日4,500円(全席指定/購入上限枚数:4枚)
■出演:柳家喬太郎 助演:田辺いちか
■日時:2022年7月22日(金)開場18:30 開演19:00
■会場:新宿シアタートップス(東京)
■料金:前売4,000円/当日4,500円(全席指定/購入上限枚数:4枚)
■出演:三遊亭兼好
■演目:「PTAブルース」ほか
■料金:前売2,500円/当日3,000円(全席指定/購入上限枚数:4枚)
■出演:春風亭柳枝 立川寸志
<オンライン配信視聴券>
■生配信:7/23(土)14:00~ アーカイブ:~7/31(日)23:59
■販売期間:6/11(土)10:00~7/31(日)18:00
■配信視聴料1,500円
※配信の視聴にはteketへの登録・ログインが必要。
※視聴の申し込みはこちら
■日時:2022年7月23日(土)開場18:30 開演19:00
■会場:新宿シアタートップス(東京)
■料金:前売3,000円/当日 3,500円(全席指定/購入上限枚数:4枚)
■出演:三遊亭遊雀
■演目:「心眼」ほか
■日時:2022年7月24日(日)開場13:30 開演14:00
■会場:新宿シアタートップス(東京)
■料金:前売2,500円/当日 3,000円(全席指定/購入上限枚数:4枚)
■出演:雷門音助・柳家小はぜ[黙黙派]/弁財亭和泉・立川寸志[労働者たち]
■日時:2022年7月24日(日)開場18:30 開演19:00
■会場:新宿シアタートップス(東京)
■料金:前売4,000円/当日 4,500円(全席指定/購入上限枚数:4枚)
■出演:林家きく麿 瀧川鯉八
■演目:[5年目]をテーマした創作落語ほか
※1Day(各20席限定/22日は完売)、3Days(各10席限定)はPassMarket のみで販売。