横内謙介 作・演出×糸あやつり人形「一糸座」が魅せる新たな人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場写真&動画が到着

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2026.8.18
糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

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劇団扉座を率い、数々の名作を手掛けてきた演出家・横内謙介。スーパー歌舞伎『もののけ姫』の演出でも絶賛を博す彼が26歳で書き下ろし、全国で愛され続けてきた不朽の名作戯曲『新羅生門』が、一糸座との初タッグにより新たな創作人形浄瑠璃として現代に蘇る。

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

現代に現れた“この世にただ一匹残った鬼”と、渡辺綱、桃太郎に金太郎といったお伽噺のヒーローたち……。歪んだ朝に鬼が嗤う、果てしない物語の行方とは――。

人形と舞台を共にするのは、実力派俳優のみょんふぁをはじめ、若者役の新原武(劇団扉座)、野田翔太(劇団扉座)。人形遣いとして桃太郎の家来・犬役を鈴木めぐみ(劇団桟敷童子)。さらに、義太夫の竹本越孝、三味線の鶴澤三寿々、鳴り物の望月太意三郎といった豪華な和楽器演者たちが集結した。

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■『KAWAII KABUKI』からスーパー歌舞伎『もののけ姫』へ——「全部、ひとつなぎ」で繋がる創作のドラマ

本作を語る上で欠かせないのが、横内自身が「全部ひとつなぎ」と語る作品同士の深い繋がりだ。

サンリオピューロランドにて2018年から現在も大人気ロングラン上演中の『KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~』の原案となったのが、まさに本作『新羅生門』。

さらに、スーパー歌舞伎『もののけ姫』でモロの君役を務める市川笑三郎が、かつて『KAWAII KABUKI』でハローキティに歌舞伎の真髄を伝授するなど、実はスタッフやキャスト陣の血脈も大きく重なっているという。

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

現代劇、大型エンターテインメント、そしてスーパー歌舞伎——。演劇の可能性を拡張し続けてきた横内の中で脈々と深化を遂げてきた演出美学が、古典でありながら挑戦を続ける一糸座と出合い、ひとつの結晶として立ち現れる姿こそが、今回の『新羅生門』なのだ。

また、今作では『もののけ姫』を想起させる横内演出ならではの遊び心や息遣いも垣間見える。

桃太郎の家来として登場する犬(横内自身も「まさに山犬だ」と喜んだという糸あやつり人形)や、劇終盤の印象的なシーンで舞い上がる紙吹雪の演出など、スーパー歌舞伎『もののけ姫』を観た人なら観劇中に思わずニヤリとしてしまうような、横内演出の「ひそやかな共通点」を探してみるのも本作の密かな楽しみ方だ。

■「日本人は、実は鬼が好き」——横内謙介が語る「鬼」の存在と時代を超えたアップデート

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

また、戯曲執筆時に横内が行き着いた「鬼」という存在への深い眼差しも見逃せない。

辞書で調べた際に「鬼」を使った言葉の多さに驚いたという横内は、「思えば鬼退治って、鬼を懲らしめて逃がして終わり。殺してはいない。日本人は実は鬼が好きで、鬼という存在をとても大事にしてきた」という発見から本作を書き上げた。

今回の再演にあたり、初演当時よりも異者や差別に対する意識がセンシティブになった現代だからこそ、今回の舞台では「鬼の可愛らしさ」だけでなく、「鬼が持つ凄さや怖さ、哀しみ」がより色濃く浮き彫りになる演出へと進化。

さらに、劇中のダンスシーンでは初演当時に大流行していたマイケル・ジャクソンのダンスが取り入れられているそうだが、伝記映画のヒット等でマイケルが再び脚光を浴びる現代において、その見え方や響き方がどう変化しているかも見どころの一つだ。

■ほぼ毎公演アフタートーク&バックステージツアーも開催

このたび到着した写真からは、人間の俳優たちと糸あやつり人形、そして操者(遣い手)や邦楽演奏家たちが一体となって空間を創り上げる、熱気と緊張感あふれる稽古場の様子が伺える。

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より


糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より


糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

俳優と人形が同じ舞台上でリアルタイムに対話し、感情をぶつけ合う独特の表現様式。人形だからこそ表現できる幻想的な動きと、生身の俳優が放つ圧倒的な熱量が重なり合い、劇場でしか味わえない重厚なドラマが生み出されていく。

また、劇中に登場する愛らしい人形たちが稽古場の様子や本公演の見どころをキュートに紹介するスペシャル動画も到着!

「創作人形浄瑠璃 新羅生門」宣伝動画

動画内でも紹介されている通り、今回の公演(8月21日〜25日/座・高円寺1)では、千秋楽を除くほぼ毎公演でバックステージツアーやアフタートークショーが開催される。人形浄瑠璃の舞台裏や創作の秘話に触れられる本企画は、長年のファンにはたまらないのはもちろん、初めて観る人にとっても作品や伝統芸能への興味がさらに深まること間違いなしの贅沢な機会だ。どうぞお見逃しなく。

■作品の核心に迫るミニQ&A

Q. この作品の一番の見どころは?

「新羅生門」は、約40年前に横内謙介さんによって書かれた戯曲でありながら、驚くほど現代に通じる作品です。人形が演じる鬼と御伽噺のヒーローたちに翻弄される人間の姿は、時代や社会の中で翻弄される私たちの姿にも重なります。

今回の創作人形浄瑠璃では、こうした現代的な作品世界に古典芸能としての人形浄瑠璃が重なり合います。横内さんはあえて義太夫や鳴り物以外の音楽を古典に寄せない演出をされており、古典と現代が不思議な形で響き合う、これまでにない創作人形浄瑠璃が生み出されています。

そして何より、まるで糸あやつり人形のために書かれたかのように錯覚するほど、人形の表現と相性がよいことも大きな魅力です。

Q. この作品をどんな人に届けたいでしょうか?

日本には江戸時代から人々に楽しまれてきた、糸あやつり人形浄瑠璃があります。この芸能は、文明開化と共に海外から多くの文化が流入してきたことにより、消滅しかけたという歴史があります。

その危機を乗り越えられたのは、江戸伝内の祖父・九代目結城孫三郎による糸あやつり人形浄瑠璃の改良でした。今回の創作人形浄瑠璃は、現代まで古典芸能としても現代演劇としても残ってきた糸あやつり人形を、より多くの方に知っていただきたいと思い企画したものです。

横内謙介さん、そして義太夫・竹本越孝さん、三味線・鶴澤三寿々さん、鳴り物・望月太意三郎さん、客演の皆さまのお力をお借りし、今まで見たこともない創作人形浄瑠璃が生まれました。

糸あやつり人形という芸能をご存知ない方、古典芸能に馴染みのない方々、さらには古典演劇ファンの皆様にも、新たな人形浄瑠璃の幕開けをご覧いただければと思います。
 

■伝統と現代劇が交差する、人形劇の「新たなる次元」へ

古典芸能と現代演劇の融合を得意とする横内謙介と、古典演目を継承しつつ斬新な創作に挑み続ける一糸座。

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形一糸座 創作人形浄瑠璃『新羅生門』稽古場より

糸あやつり人形浄瑠璃という日本に脈々と息づく伝統芸能の奥深さ、そしてその秘めたる凄みを改めて強烈に再確認させてくれる本作は、歌舞伎ファン・伝統芸能ファンはもちろん、これまで古典に馴染みがなかった人も含めたすべての方にとって「日本の伝統芸能の面白さ・美しさ」を再発見する機会となるはずだ。

アフタートークやバックステージツアーとあわせて、ぜひこの夏、劇場でその息をのむ「伝統芸能の新たなる感動と再発見」を体感してほしい。

取材・文=SPICE編集部

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公演情報

 
一糸座×横内謙介 初タッグ作品!
扉座・横内謙介の名作戯曲『新羅生門』が、創作人形浄瑠璃として生まれ変わる--。

現代にあらわれた鬼と、渡辺綱、桃太郎に金太郎…。
お伽噺のヒーローたちによる鬼退治の行方とは--。

鬼が嗤う。歪んだ朝。
今よみがえる、果てしない物語。

古典の劇団でありながら国内外の演劇人との創作を続ける一糸座と、古典芸能と現代演劇の融合を得意とする横内謙介が、新たな人形浄瑠璃に挑む!
古典芸能ファンも、古典に馴染みのない方も、この夏『創作人形浄瑠璃 新羅生門』をお見逃しなく。

 

糸あやつり人形一糸座
創作人形浄瑠璃 新羅生門

 
■日程:2026年8月21日(金)~25日(火)
■会場:座・高円寺1
 
■配役
 
作・演出:横内謙介(劇団扉座)
 
人形:
結城一糸、結城民子、塩川京子、眞野トウヨウ、土屋渚紗、成田路実、大島千波、鈴木めぐみ(劇団桟敷童子)、金子展尚/江戸伝内
 
俳優:
みょんふぁ、新原武(劇団扉座)、野田翔太(劇団扉座)
義太夫 浄瑠璃:竹本越孝
義太夫 三味線:鶴澤三寿々
鳴り物:望月太意三郎
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