真木よう子が「ショックのあまり気を失った初めての作品」 5年ぶり主演映画『アンダーカレント』コメント&イメージ映像が到着
映画『アンダーカレント』イメージビジュアル (C)豊田徹也/講談社(C)2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年秋公開の映画『アンダーカレント』で真木よう子が主演を務めることがわかった。
『アンダーカレント』は、2004年8月より1年間にわたって『月刊アフタヌーン』(講談社)に連載された、豊田徹也氏の唯一の長編漫画。2005年11月には単行本が出版され、2009年フランス・パリで開催された『ジャパンエキスポ』において「第3回ACBDアジア賞」を受賞、2010年にはフランス・アングレーム国際漫画祭のオフィシャルセレクションに選出された。2020年にフランスメディアで発表された「2000年以降の絶対に読むべき漫画100選」で3位に選ばれるなど、海外でも高い評価を得ている作品だ。
『アンダーカレント』原作書影 (C)豊田徹也/講談社
原作発売から18年の時を経た実写映画化では、『愛がなんだ』『あの頃。』『窓辺にて』『ちひろさん』などの今泉力哉監督がメガホンをとる。また、脚本は『愛がなんだ』の澤井香織氏が今泉監督とともに手がけている。主人公・かなえを演じるのは、『さよなら渓谷』、『そして父になる』などの真木よう子。真木は、本作で2018年公開の『焼肉ドラゴン』から5年ぶりに映画主演を飾る。
家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。彼の行方は一向に分からず、途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開させる。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。その日からかなえと堀の不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。しかしあることをきっかけに、堀、悟、そして実はかなえも閉ざしていた心の底流(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる。
主演の真木と今泉監督のコメントは以下のとおり。
真木よう子(主演/関口かなえ 役)
真木よう子
原作をかなり前に読んでいて、この作品を映画で表現できたらと思うことがあり、まさか本当に映画化され、自分にオファーをいただけるとは驚きました。大好きな原作だったので、断る理由がありませんでした。今泉さんは、彼の中でもう既に絵を描いているタイプの監督なので、 そのような方には信頼し、全てお任せするようにしています。 普段は監督と相談したり等しますが、今回それはしないようにしました。私は、しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。ショックのあまり気を失った初めての作品です。どうか映画館にて見届けて頂けたら幸いです。
今泉力哉(監督)
真木よう子さんとご一緒できたこと、とても光栄でした。真木さんは、かなえを演じるにあたって、日々、真剣に、深く、そこにいてくれました。銭湯での撮影時に、私が現場で脚本を手にして迷っていると、誰かが背後から私の肩にふっと手を置いて励ましてくれて。振り返ると、それは真木さんの手でした。なんと心強かったことか。きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています。本当にこの映画が必要な人に、その悩みを知る人に、この映画が届きますように。
あわせて、「アンダーカレント(undercurrent)」が意味する「下層の水流、底流(表面の思想や感情と矛盾する)暗流」を表現したというイメージビジュアルと映像も公開されている。
『アンダーカレント』は2023年秋公開。