草彅剛主演、『シラノ・ド・ベルジュラック』から発想を得たシス・カンパニー公演『シラの恋文』の上演が決定
草彅剛
2023年12月京都・福岡、2024年1月東京にて、草彅剛主演、シス・カンパニー公演『シラの恋文』が上演されることが決定した。
草彅剛は、2022年上演『burst!~危険なふたり』(三谷幸喜作・演出)に続く主演舞台で、シス・カンパニー公演への登場は、堤真一との二人芝居『K2』以来、13年ぶりでもある、待望の公演だ。
『シラの恋文』は現代演劇を代表する劇作家・北村想による書き下ろし作品。北村想と言えば、演劇史に輝く名作『寿歌(ほぎうた)』を筆頭に、その軽妙な台詞術と透明感を湛えた叙情性豊かな世界観で、現代演劇を代表する劇作家と賞されてきた。今回、構想から執筆完成に至るまで長い年月をかけて練り上げたオリジナル戯曲で、草彅剛と初めての劇世界を創り上げる。そして、これまでも多くの北村作品演出を手がけ、俳優としても活躍する寺十吾(じつなし・さとる)が、その瑞々しく、どこかノスタルジアを感じさせる演出アプローチで、その劇世界を彩っていく。
本作の創作インスピレーションは、エドモン・ロスタンの戯曲にも描かれ、実在の人物で剣の達人でもあった『シラノ・ド・ベルジュラック』が発端。己の恋慕をひた隠し、若者の恋路の手助けのために恋文を代筆するという「シラノ」だが、そこは、どこか荒唐無稽とも言える独創的な発想から既存の作品や人物にも大胆に切り込み、思いがけない劇世界を生み出してきた稀代の劇作家でもある。そんな「シラノ」から得た発想が、草彅剛という稀有な才能を得たことで、どのような新たな光景へと観客を誘うのか。
物語は、ある晴れた日に、草彅剛演じる「鐘谷志羅(かなたにしら)」という男が、古めかしい手提げの旅行鞄を抱えて、坂道を上って来るところから始まる。坂道を上り切った、海が一番美しく見える場所に建つのは、結核療養施設・サナトリウムで、志羅はそこにやってきた「新参者」だ。時代設定や社会状況は、今後、徐々に明らかになるが、このサナトリウムでは、さまざまな事情を抱えた住人たちや職員たちが志羅を待ち受けている。そして、ある運命の出会いも……。
そんな志羅と生活を共にするサナトリウムの住人たちを演じるのは、大原櫻子、工藤阿須加、鈴木浩介、西尾まり、明星真由美、中井千聖、宮下雄也、田山涼成、そして、段田安則という盤石の布陣。草彅剛を含めた総勢10名の俳優陣が北村想、寺十吾とともに創り出す『シラの恋文』はどんな作品になるのか。続報を待とう。
公演情報
<福岡公演>2023年年12月中旬~下旬 キャナルシティ劇場
<東京公演>2024年1月初旬~末 日本青年館ホール
【出演】
草彅剛 大原櫻子 工藤阿須加 鈴木浩介 西尾まり 明星真由美 中井千聖 宮下雄也 田山涼成 段田安則
【企画・製作・お問合せ】 シス・カンパニー
TEL:03-5423-5906(営業時間 平日11:00~19:00)
『シラの恋文』公演特設サイトは8月末日頃オープン予定
公演日程・販売方法などの詳細情報をお知らせいたします。
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