松下洸平が東宝ミュージカル初主演、ミュージカル『ケイン&アベル』の上演が25年に決定 宿命のライバルは松下優也

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2024.6.11


■ウィリアム・ケイン:松下洸平

松下洸平

松下洸平

 
自身の名を冠した銀行『レスター・ケイン&カンパニー』頭取。
育ちの良さからくる人の良さと、母を義父に殺された経験からの屈折した人間不信が同居している男。
ボストンの名家の長男として誕生し、ハーバードを経て銀行家となった。6歳で父を亡くし、16歳で母を亡くしたことで人一倍家族への愛情に屈折した思いを抱えている。
父に恥じない銀行家となろうと、経済、投資について勉強を重ねる真面目で負けず嫌いな男。
他人から向けられる悪意に疎いところがあり、陰謀に巻き込まれることもあるが、ここ一番の勝負強さと、彼が築いた友人関係が何度も彼を失墜から救う。
大恐慌の時、アベルから誤解による恨みをかい、以降、彼の執拗な復讐心と戦うことになる。
暖かな家庭を築いていたが、長男リチャードがアベルの長女フロレンティナと恋に落ち絶縁せざるをえなくなったことが、ケインの人生に大きな影を落とす。


松下洸平メッセージ

ーーミュージカル『ケイン&アベル』にかける意気込み

たくさんの方に愛され続けている作品のミュージカル化、さらに世界初上演作品の主演という貴重な機会をいただき、とても光栄です。
原作を大切にしながらも、作品作りの醍醐味でもある、僕らなりの僕らにしか出来ない『ケイン&アベル』を目指したいと思っています。
“世界初”という難しさもありますが、かけがえのない時間になると思います。精一杯務めます。

ーー東宝ミュージカル初主演となるお気持ち

6年振りのミュージカル出演でこのような大役を頂き、嬉しい気持ちと不安が入り混じっています。
登場人物それぞれに大切な物語があるので、独りよがりにならず、楽しみながら素晴らしいキャストの皆さんと一緒に作っていけたらと思っています。

ーー松下優也さんとライバル役を演じること、また、松下優也さんの演技についての印象

とても上品で、美しい歌声をお持ちの方という印象を持っています。
音楽活動もされていますし、好きな音楽カルチャーは芝居にも反映されると思っていて、色気と強さ、リッチな雰囲気の中にある寂しさを持ち合わせたアベルを演じる松下優也さんと、稽古や本番で向き合える事が今からとても楽しみです。

ーーワイルドホーンさんをはじめ海外のクリエイティブスタッフとの共同作業について

ワイルドホーンさんとは、2017 年に『スカーレット・ピンパーネル』でご一緒させていただいた事があり、力強い旋律と壮大で美しい音楽がとても魅力的です。ワイルドホーンさんの音楽に再び触れられる事、海外のクリエイティブスタッフの皆さんと新作ミュージカルが生まれる瞬間を味わえること、とてもワクワクしています。
言葉や文化の違いを超えて、オリジナリティ溢れる熱い物語、ミュージカル『ケイン&アベル』にしたいと思っていますので、楽しみに待っていてください!

■アベル・ロスノフスキ:松下優也

松下優也

松下優也

 
一介のボーイから成り上がり、『シカゴ・バロン』と称されるホテル王となった男。
不屈の精神、勤勉さ、努力家、そして何よりも「執念深さ」が彼を形作っている。
ポーランドの片田舎で猟師の子として育つも、その土地の城主に聡明さを買われ、跡継ぎとして「ロスノフスキ男爵」の名を託される。しかしポーランドがロシアに侵略され捕虜となってから辛酸を嘗める。度重なる苦難を乗り越えてアメリカに亡命し、そこで「アベル」と改名する。
「もういちどポーランドへ帰る」執念が、彼をレストランのボーイから「リロイ・グループ」のホテル支配人にま
で押し上げる。しかし大恐慌となり、グループの会長であり、アベルを支配人として育ててくれた恩人が自殺してしまう。
その自殺の原因を、投資を拒絶したウィリアム個人にあると思い込み、恩人の復讐を誓う。
恐慌を乗り切って富豪となったアベルは、ウィリアムを失墜させるための工作を始める。
「仕事と復讐」にかまけた半生は、彼を政治や金と密接に結びつけ、おかげで浮き沈みは激しいが決して諦めない強さを持っている。


松下優也メッセージ

ーーミュージカル『ケイン&アベル』にかける意気込み

ジェフリー・アーチャーさんの伝説のミリオンセラー「ケインとアベル」が世界で初めてミュージカルになります。海外の素晴らしいクリエイターの皆さんと東宝が作り上げる新作ミュージカルに自分が出演させていただけることを、今からワクワクしています。
「世界初」ということで緊張感もありますが、その緊張感を楽しみながら、新しい作品をみんなで一緒になって作り上げていければと思います。僕もプライドをかけて日本発のミュージカルをお届けできたらなと思っています!

ーー松下洸平さんとライバル役を演じること、また、松下洸平さんの演技について

自分が演じさせていただくアベルという役はポーランドに生まれ、そして孤児になって…そんな苦しい環境の中で彼自身のクレバーさやハングリー精神によって、ホテルチェーンの経営者に成り上がっていきます。そして松下洸平さん演じるケインとは、同じ日に生まれつつも対照的な境遇で育った役を演じます。
洸平さんは、ものすごく細かくて丁寧で繊細なお芝居をされる印象を持っています。一緒にお芝居を作り上げていけることが、今からすごく楽しみです。
今まで誰も演じたことのない新作のミュージカルなので、たくさん洸平さんともディスカッションをしながら、稽古場で楽しく一緒に新しいものを作っていけたらいいなって思います。

ーーワイルドホーンさんをはじめ海外のクリエイティブスタッフとの共同作業について

ワイルドホーンさんの作品には『ジキル&ハイド』や『スカーレット・ピンパーネル』の楽曲など、世界中で歌われる名曲がたくさんあって、『ケイン&アベル』でもどのような曲が生まれるのか今からとても楽しみにしています。今回の『ケイン&アベル』では、世界で初めて自分が歌えるということがすごく光栄なことですし、誇らしいことだなと思っています。
過去には自分も、ミュージカル『太平洋序曲』という作品でも海外のクリエイターの皆さんと様々な点においてディスカッションさせて頂いたことがあります。意見交換しながら作品を作り上げていくことはどちらかというと大得意な方だと思っています(笑)。
『ケイン&アベル』は新作なので、0から作り上げていくのは難しい作業だと思いますが、今回もみなさんと意見交換をしつつ、いち演者として緊張感を持って作品と向き合っていければと思います。

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