広瀬すず、愛に狂わされる女優・長谷川泰子役で主演 根岸吉太郎監督の16年ぶり長編映画『ゆきてかへらぬ』公開が決定

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2024.6.27
広瀬すず 映画『ゆきてかへらぬ』 (C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会

広瀬すず 映画『ゆきてかへらぬ』 (C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会

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映画『ゆきてかへらぬ』が2025年2月に公開されることが決定。場面写真と主演・監督・脚本家のコメントが到着した。

『ゆきてかへらぬ』は、女優・長谷川泰子、詩人・中原中也、評論家・小林秀雄ら男女3人の出口のない三角関係と壮絶な青春を描いた作品。『探偵物語』や『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ~』の根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホンを取った長編映画で、『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』で知られる田中陽造氏が脚本を手がけている。根岸監督と田中氏は、本作で『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ~』以来16年ぶりのタッグを組むことになった。

根岸吉太郎監督 (C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会

根岸吉太郎監督 (C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会

まだ芽の出ない女優・長谷川泰子は、のちに不世出の天才詩人と呼ばれることになる青年・中原中也と出逢う。どこか虚勢を張り合うふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後東京に引っ越したふたりの元を、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家・小林秀雄が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく。

『ゆきてかへらぬ』で主演を務めるのは、女優・広瀬すず。本作では、中原中也と小林秀雄という、ふたりの愛に狂わされながらも、自身の夢と格闘しつづけた女優・長谷川泰子を演じる。なお、『ゆきてかへらぬ』というタイトルは、病床の中原中也が小林秀雄に託し、中也の没後に刊行された詩集『在りし日の歌』に所収されている一篇の詩から取られているという。

左から、根岸吉太郎監督、広瀬すず メイキングカット (C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会

左から、根岸吉太郎監督、広瀬すず メイキングカット (C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会

主演の広瀬すず、根岸吉太郎監督、脚本・田中陽造氏のコメントは以下のとおり。

 

広瀬すず(主演/長谷川泰子 役)

今回演じた長谷川泰子は、大正というモダンな時代を自由にというか、必死というのか、無謀に駆け抜けた女性でした。

本当に体力のいる役でした。

根岸監督はこの作品が16年ぶりの長編映画と聞いておりましたが、それを感じさせない程、現場では監督の体力が一番すごかったですね。根岸監督の映画づくりというものを、この目で見て、体感して、とても贅沢でした。

是非、ご期待ください。

 

 

根岸吉太郎(監督)

大学で学生に映画を教えたり共に学んだりしているうちに、時があっという間に過ぎ去り16年ぶりの長編映画となりました。『ゆきてかへらぬ』は多くの監督や演出家が映画化したいと望んでいた知る人ぞ知る田中陽造さんの珠玉のシナリオです。これを託され5年の準備期間を経て素晴らしいキャストに恵まれ完成しました。

今回のすずさんは奥深いところで役を捉え、まるで泰子という主人公に憑依したかのようです。誰も見たことのない泰子の「広瀬すず」がここにいます。

大正から昭和へ移る時代を舞台に、ひとりの女とふたりの男の、奇妙な三角関係と真摯で壮絶な青春を描いた作品です。ぜひ、今の時代に青春を送る若者たちに観ていただきたいです。

 

 

田中陽造(脚本)

女優と詩人と批評家の、二度と戻れない青春時代を描いた映画です。

40年以上も前に書いた脚本ですが、今の時代に共鳴してくれればと願います。

 

『ゆきてかへらぬ』は2025年2月、全国公開。

作品情報

映画『ゆきてかへらぬ』
監督:根岸吉太郎 脚本:田中陽造 主演:広瀬すず
配給:キノフィルムズ
公式サイト:www.yukitekaheranu.jp
(C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会
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