クリエイティブマンが運営するライブハウス「SPACE ODD」が新人アーティストに焦点をあてたイベント「ODD WAVE vol.4」を開催
ODD WAVE vol.4
サマーソニックを始めとするロック・フェス、国内外アーティストのライヴを企画制作するプロモーターであるクリエイティブマンが運営する、音楽の未来が生まれる場所・SPACE ODDから新人アーティストに焦点をあてたイベント『ODD WAVE』を企画。その第二弾として、2025年4月22日(火)代官山SPACE ODDにて『ODD WAVE vol.4』を開催、出演アーティストであるスランプガール、mukeikaku、THE DO DO DO’s、シベリアンハスキーにイベントへ向けたオフィシャルインタビューが到着。
ーーフェス出演への夢や目標についてお聞かせください。
スランプガール:スランプガールは夏の曲が多かったりする関係で、夏が似合うバンドだと思っているので、特に夏フェスに出演したいという夢があります!あなたの 夏といえば で最初に思い付くバンドになりたいですし、夏フェスに必ずいる存在になりたいです。
mukeikaku:野外フェスや、海外のフェスに出たいです! また以前yonigeが神社でアコースティックライブしてるのを見てとても印象に残っているので、神社でライブもしてみたいです。
THE DO DO DO’s:もちろん日本の大きなフェス、ロッキンオン系のイベントだったりフジロック、サマーソニック、ライジングサン…数えきれないほど出演したいフェスはあります。我々は海外での人気も高いので、海外の大型フェスへの出演もいつかしてみたいなと思ってます。
シベリアンハスキー かめ(Gtr/Cho):バンドを結成して1番最初に立てた目標が、大型フェスの大トリを務めるということです。今まで、さまざまなフェスに足を運んでかっこいいバンドを目の当たりにしてきたので、今度は私たちがフェスでお客さんを沸かせられるような存在になりたいです。大型フェスの大トリという大きな目標を叶えられるようこれからたくさん経験を積んでお客さんと盛り上がれるようなライブを作っていきたいです!
スランプガール
ーーフェスとライブハウスでは、オーディエンスとの距離感が大きく異なりますが、それぞれにおけるパフォーマンスの違いについてどう考えていますか?
スランプガール:フェスは、普段ライブハウスに足を運ぶことこそ無くても、曲は知っていて好きだというアーティストを多数見ることが出来る場所だと思っています。実際、フェスで初めてライブを見たアーティストの演奏が、音源で聞くよりずっとかっこよくて胸を撃たれた経験がメンバーそれぞれあります。そのときの感動は何にも変え難いものです。だからこそ、普段聞ける音源との差を出した方が楽しいだろうし、“ライブ感”は意識すべきだと思います。音漏れを聞いた人が「なんか楽しそう!」と見に来てくれるようなパフォーマンスが大事だと思っています。
mukeikaku:空間の規模感が違うので、それによるパフォーマンスの違いはあると感じています。ライブハウスはオーディエンスとの距離が近いので、その分熱量や没入感が感じられるパフォーマンスを心掛けています。フェスは空間が大きくて自由度が高い分、開放感が感じられるような、そして自分たちもオーディエンスも自由に楽しめるような演奏をしたいと思っています。
THE DO DO DO’s:そこまで違いは感じていないです。違うことをやるつもりもありません。我々はとあるロックンロールの大先輩から言われたことをすごく大事にしていて…「どんな場所であってもやることは変わらない」って。本当にその通りだと思っていて、距離感が異なる場所そでもれぞれに同じ熱量のものを届けられるようにしていきたいと思っています。
シベリアンハスキー 結楓(Drs/Cho):ライブハウスではお客さんとの距離をより近く感じやすいので、1人1人ちゃんと顔を見ることができたり一体感が感じやすいなと思います。特にお客さんと目が会った瞬間に、ライブハウスならではの嬉しさを感じます。フェスではお客さんとの距離感はもちろん、メンバー同士の距離感も遠く感じるのでパフォーマンスの大きさも、より重要視されると思います。
mukeikaku
ーーフェスを通じてインスピレーションを受けたアーティストや出来事は?フェスの現場だけでなく、YoutubeやSNSを通じて感じた内容でもOKです。
スランプガール:2023年のロッキンで見たポルノグラフィティは、ずっと忘れられません。数万人が集まる中、岡野さんが曲に合わせて腕を振って、それに倣う形で観衆も大きく腕を振る。普通であれば怖気付いてしまいそうな、吸い込まれていってしまいそうな人数を、岡野さんが1人で統率する姿はあまりにかっこよかったです。その日は広島県に原爆が落とされた日で、追悼のMCと楽曲を披露し、盛り上げるだけでなくメッセージ性もあるライブをしていました。
mukeikaku:去年のフジロックです。寝っ転がったり、川で遊びながらお酒を飲みながら、各々がゆったりと音楽を楽しんでいたのが印象的で、「ライブ=ちゃんと演奏を聴く」というイメージがなくなりました。それからは、自分たちもオーディエンスも自由に楽しめる、気持ちのいい音楽を届けることを意識しています。
THE DO DO DO’s:様々なライブ映像をよくyoutubeで見させて頂くんですけど、KING BROTHERSの野外フェスの映像は本当に度肝を抜かれます。自分自身もライブ本番前などに奮い立たせるために見たりしているくらいです。
シベリアンハスキー かめ(Gtr/Cho):私は、大型フェスでHump Backのライブを観て、お客さんと一緒に作るライブに感銘を受けました。会場いっぱいのお客さんとバンドの一体感やフェスならではの熱い大きな声援に応えるHump Backを観て、私たちもお客さんと一緒に作るライブをしたいと思いました!
THE DO DO DO’s
ーー皆さんのバンドとしての「ODD」=独自性や個性はどのような部分にありますか?
スランプガール:楽曲は、この消費が激しい世の中でも残り続ける作品だと思っています。Voさとうが書き出す、詩的で、ストーリー性がある、核心をつく歌詞。癖になるような、中毒性の高いメロディ。メンバーが作り上げた、個性的で飽きないリフと展開。曲調は幅広く、ライブが退屈にならないバンドです。とにかく曲を聴いて欲しい。
mukeikaku:様々なジャンルから影響を受けている部分。J-rockをルーツに持ちつつも、ジャンルにこだわらず様々な要素を楽曲に反映しているのが個性だと思います。ジャンルレスだからこそ、曲ごとの世界観を大事に作り上げることを意識しています。またGt/voまなの聴き馴染みがいいのに耳に残る、優しく突き抜ける歌声もこのバンドの個性だと思っています!
THE DO DO DO’s:ベースレスというバンド形態、今の時代に鳴らすロックンロール…もう独自性や個性でしかないものをやっているという自負があります。僕らをきっかけにロックンロールリバイバルのようなシーンがまた生まれてくれたら嬉しいです。
シベリアンハスキー 結楓(Drs/Cho):シベリアンハスキーはそれぞれの音楽のルーツがバラバラな部分があるので、それぞれのやりたいことだったりちょっとジャンルが違う要素も1曲が完成された時に上手く噛み合っているところが私たちの個性だと思います。
シベリアンハスキー
ーー現在の音楽シーンにおける新しい「WAVE」を感じる瞬間はありますか?自分たちの音楽がその一部になるとしたら、どんな形で貢献したいですか?
スランプガール:現在の音楽シーンでは、最強の広告塔・SNSをいかに普及させるかが鍵になっているような気がします。動画が1本バズると、誘われるライブがガラリと変わり、集客が一気に伸びる。この仕組みが今ものすごく多いです。ただ、SNSを見て獲得したファンに対して、ライブを見て好きになったファンが希薄になる というのも1つの事実だと思います。ライブバンドである以上、ファン獲得の正念場はライブであるべきです。だからこそスランプガールは、SNSに掲載している演奏の更に上を行くライブをしたいと考えています。SNS運用は間違いなくバンドを大きくしてくれます。そこから、ただ消費されていくだけのバンドにならず、いつまでも残り続けていくバンドになる為に、“ヤバいライブをするバンド”にならなくてはならないのです。それは、演奏レベルは勿論、煽りだったり、音源には乗っていないアレンジだったり、曲間の繋ぎであったり、パフォーマンスであったり、様々です。そういった部分を、今試行錯誤しながら進めているところ。
mukeikaku:型にはまらない音楽に出会った瞬間。ジャンルとしても、ライブパフォーマンスとしても、「こういうのもありなんだ!」と感じた時のライブは今でもよく覚えています。私たちも、いわゆる「ザ・ガールズバンド」というイメージを一新するような、型にはまらない存在でありたいです。
THE DO DO DO’s:今の時代、音楽が溢れすぎて飽和している印象があって。だからこそ何かシーンやムーブメントのような結束感を出せる場面を作りたいなと本当に思っています。サブカルチャーシーンにおけるリバイバルのようなムーブメントを起こしたくて。そのムーブメントの一端となれるように貢献できればなと思っています。
シベリアンハスキー 美月(Vo/Gtr):20秒程度の短い動画からよりスピーディーに広まっていく様子に新しい「WAVE」を感じます。私自身、その形で知る音楽も増えてきています。短い動画の中でも私達のサウンドや音楽性が色々な人に広まっていけたらいいなと思います。
ライブ情報
2025年4月22日(火)代官山SPACE ODD
Open/ Start 18:00 / 18:30 Adv.¥1,400(D別)
mukeikaku
THE DO DO DO's
スランプガール