力強い眼差しで見つめる小瀧 望演じるヤンと対照的な思想を持つ人々 『ロックンロール』のビジュアルが解禁
『ロックンロール』
2026年11月6日(金)~8日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、11月13日(金)~12月6日(日)東京建物 ぴあ シアターにて上演される『ロックンロール』のビジュアルが解禁し、キャストの最新コメントも公開となった。
話題作を次々生み出したイギリスの世界的な劇作家 トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年の歴史的情勢のうねりも描きながら自由への尊さを謳う本作。愛するロックンロールと母親を守るためソ連軍の侵攻に揺れる祖国への帰国を決意するケンブリッジ大学の留学生ヤンと、ヤンの大学教授であるマックスの対照的な信念を持つ2人を中心に、激動の時代を生きる姿を描く。劇中では、ローリング・ストーンズやピンク・フロイド、ボブ・ディラン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなど実在した著名な歌手の楽曲が鳴り響き、弾圧に屈することなく現在も活動を続けているチェコスロバキアの伝説的なバンド、ザ・プラスティック・ピープル・オブ・ジ・ユニバースの音楽も物語のキーとして登場。音楽が持つ自由の力が最大限に活かされ、人間の尊厳とは何かを問う大作だ。
演出には『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(17)、『ほんとうのハウンド警部』(21)、『レオポルトシュタット』(22)でもトム・ストッパード作品の演出を手掛けている小川絵梨子が、歴史の波に翻弄されながらも信念を貫く登場人物の心理を丁寧に描き出す。
主人公ヤンを演じるのは小瀧 望。弾圧されながらもロックンロールを愛する信念を貫く青年の20年という長きにわたる人生を1人で演じる。ヤンの恩師で共産主義の大学教授マックスを演じるのは、吉原光夫。自由を愛するヤンと共産主義を支持するマックスという対照的な人物2人を軸に物語が展開する。そしてマックスの娘エズミには村川絵梨、ヤンの友人フェルディナントに大鶴佐助、エズミの元夫ナイジェルと審問官を演じるのは上口耕平。上口は4年ぶりにストレートプレイに出演する。さらに数多くの舞台作品に出演し重厚な演技で魅了している名優、那須佐代子がマックスの妻エレナを繊細に演じる。
この度、物語の世界観を象徴する公演ビジュアルが完成した。愛するロックンロールを自由に聴くことができず割れたレコードに囲まれながら抑圧された状況に対抗するような力強い眼差しでまっすぐ前を見つめるヤンと、相反する考えを持ちながらもそんなヤンに関わっていく人々の対比を表現するようなビジュアルとなっている。
ロックンロールが導くのは解放かあるいは孤独か…。音楽を通して自由を求めたヤンの行き先は。どんな公演になるのか期待しよう。
キャストコメント
■村川絵梨
ロックンロールが生まれる背景には、時代ごとに激動の日々を生き抜く人々が居ると思います。
そしていま、日本で生きる私達にも通じる想いがこの物語にはあります。
トム・ストッパード×小川絵梨子さんの作品に挑ませていただくのは2度目。
濃密な演劇時間を過ごす事になるでしょう…! 時代を彩ったロックミュージックと共に、熱く激しく生きた人々の物語を素敵なキャストの皆様と紡いでいく日々が楽しみです。
是非、新しく出来た劇場でお待ちしています!
■大鶴佐助
この度フェルディナント役を演じます大鶴佐助です。
最初戯曲を読んだ時は頭が真っ白になりました。
政治、時代、思想、娯楽、青春、老いすべてが同時進行で描かれていて、当時の西側諸国と東欧の時代背景や主義主張、理想や文化を学ばないと作品を理解する事すら出来ないと思いました。
自分の演ずる役が何を信じて、どう生きるのかを模索しながらカンパニーの皆様と葛藤するのを楽しみにしております。
■上口耕平
この作品に参加できることをとても嬉しく思っています。
人が何を信じ、何を守りながら生きるのかを問いかけてくれる作品である今作を通じて、皆様にも、今大切にしているものの尊さなどを改めて感じていただけるような時間になれば幸いです。
小川絵梨子さん、共演者の皆さんと稽古を重ね、この物語の魅力を誠実にお届けできるよう、一つひとつ丁寧に向き合っていきたいと思います。劇場でお会いできる日を楽しみにしています。
■那須佐代子
ロックが自由の象徴だった時代に「自分は何を信じるのか」を懸命に追い求めた人達の物語です。
私はトム・ストッパードの作品に出演するのは二度目ですが、俳優の力量が問われる恐ろしくかつ奇跡的な本を書く作家だと思います。魅力・実力ともに充実した今回のキャスト・スタッフの皆さんとであればきっと素敵な芝居になることでしょう。このロックのように「激しい」作品がお客様の心にどう響くのか楽しみで興奮しています。
■吉原光夫
(今回も演出される)小川絵梨子さんの演出で、以前『ほんとうのハウンド警部』(21)という作品に出演したのですが、それ以来のトム・ストッパード作品です。若干、武者震いを感じつつ、また(小川)絵梨ちゃんと一緒にやれることは僕にとってすごく嬉しいことです。俳優としても精進できて、また一歩前に進める機会だなとも思いますし不安にも思っています。
イギリスの作品ではありますが、鬱屈した、過渡期である今の日本に沁みる作品ではないかと思いますが軽い気持ちで劇場にお越しいただけたらと思います。