⻄川美和監督のオリジナル最新作 映画『わたしの知らない⼦どもたち』10月公開決定 音楽を『国宝』の原摩利彦が担当

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2026.5.12
映画『わたしの知らない⼦どもたち』(10月16日(金) 全国公開)

映画『わたしの知らない⼦どもたち』(10月16日(金) 全国公開)


『すばらしき世界』『永い⾔い訳』の⻄川美和監督が原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作映画『わたしの知らない⼦どもたち』が、2026年10⽉16⽇(⾦)に全国公開されることが決定した。本作で初主演を務める新進気鋭の新⼈・⼩⼋重葵美と、世界をまたにかけて国際的に活躍する⼆階堂ふみがW主演、また、スタッフには映画『国宝』にて数々の音楽賞を受賞したことが記憶に新しい実⼒派の作曲家・原摩利彦ら国内外で受賞歴を持つトップクリエイターが集結し、新たな視点から“戦後”を描く。

『すばらしき世界』の源流から生まれた、新しい視点から描かれる“戦後”

最新作映画『わたしの知らない⼦どもたち』舞台は戦後の日本。12歳で孤児となり“少⼥”を棄てた⼥の⼦と⽣きるために⽣徒を棄てた教師の再⽣への物語だ。本作の源流には、前作『すばらしき世界』の制作過程で出会った戦後の⽇本に実在した“知られなかった⼦どもたち”の存在があるという。

前作の原案となった『⾝分帳』(佐⽊隆三)には、⺟に捨てられ、戦後の混乱の中で孤児として街を彷徨い、進駐軍の靴磨きや新聞売りで糊⼝をしのぎながら、やがて裏社会に取り込まれていく⼀⼈の男の⼈⽣が描かれていた。広島県・広島市に⽣まれた⻄川美和監督にとって、「戦争」や「平和」は幼少期からの教育を通じてあまりに⾝近で、キャリアの初期にも、その重々しいテーマから逃れていたい気持ちもあったと振り返っていた。しかし、前作で出会ってしまった戦後に⽣きていた⼦どもたちの過酷な現実は、監督の⼼を激しく揺さぶった。「⼦どもたちを取り巻いた戦後の裏社会の物語をいつかもう⼀度作り直したい」――その抗いようのない衝動に駆られ、本作の企画は動き出したそうだ。

これまで、カンヌ国際映画祭「監督週間」に正式出品され、国内でも⾼く評価された『ゆれる』、モントリオール世界映画祭「ワールド・コンペティション部⾨」へ正式出品された『ディア・ドクター』、そして、トロント国際映画祭でのワールドプレミアを経て、シカゴ国際映画祭で「観客賞」と「ベストパフォーマンス賞(役所広司)」の2冠を達成し、シアトル国際映画祭でも「⼥性監督作品観客賞」を受賞した前作『すばらしき世界』など、華々しいキャリアの中で、⻄川美和監督作品では⼀貫して⼈間の業や複雑な⼼理を世界に問い続けてきた。これら数々の名作において多⾯的な魅⼒を放つ“男性主⼈公”を描いてきたが、本作では、⼩⼋重葵美と⼆階堂ふみを主演に迎え、“⼥性主⼈公”の視点から物語を紡ぎ出す。本作のタイトルにある“わたし”とは、原案者 ⻄川美和監督⾃⾝であり、同時に⼆階堂ふみが演じる主⼈公の教師・曽根の⽬線でもあり、これからこの物語と出会う私たち⼀⼈ひとりでもあるという。

12 歳の女の子が“少女を棄てる”——衝撃の物語

戦争で家族を失い、社会からこぼれ落ちた⼦どもたち。当時、街には進駐軍相⼿の慰安施設や路上売春が広がり、低年齢の少⼥たちまでもが性的搾取の危機に晒されていた。 その現実から逃れるため、⾃らの性別を隠し、“少年として⽣きる”ことを選んだ少⼥がいた――。本作は、“⽣まれながらのアウトロー”ではなく、どこにでもいたはずの⼀⼈の少⼥が、戦争によって変わっていく物語。主⼈公・琴⼦は、⾳楽家の⽗のもとで、普通の暮らしをしていた少⼥。 しかし戦争と敗戦によってすべてを失い、 「⽣きるために、⾃分⾃⾝を⼿放す」という選択を迫られる。

そして、曽根は、かつて教師として軍国主義教育に加担していた側だったが、敗戦とともに、信じていたものも⽴場もすべてを失っていく。⽣徒を棄て、⾃らの⽣き⽅さえも⼿放しながら、それでもなお、今⽇という⼀⽇を⽣き延びていく。過去に背負ったものと、抗うことのできない現実のあいだで揺れながら、加害でも被害でも割り切れない、その両⽅を抱えたまま、⽣きるしかない過酷な運命を辿っていく。琴⼦は、少⼥を隠し“少年”としてどこへ向かうのか。 曽根は、再び⼈として⽴ち上がれるのか。

大抜擢。12 歳の新星 ×国際的に活躍する二階堂ふみ、そして実力派キャストが集結

主⼈公・琴⼦役に抜擢されたのは、約500⼈のオーディションの中から選ばれた、当時11歳・⼩学校5年⽣の⼩⼋重葵美。 そして⼥性教師・曽根役には、2025年開催の第78回カンヌ国際映画祭において、出演映画『遠い⼭なみの光』(⽯川慶監督)が「ある視点」部⾨に正式出品され、⼤きな注⽬を集め国際的評価を確⽴している俳優・ ⼆階堂ふみ。近年では、エミー賞をはじめ世界的な賞レースで⾼い評価を受けた「SHOGUN 将軍」に出演し世界配信作品の中核キャストとして国際的な認知を獲得したりと、国内外の作家性の⾼い作品において確かな評価を積み重ねてきた。

さらに、 数々の主演作・受賞歴を持ち、⽇本映画界を牽引してきた⽵野内豊、 ⾳楽・映像の両分野で活躍し、若年層からの⽀持を集める次世代俳優櫻井海⾳、 そして国内映画祭での評価も⾼い実⼒派若⼿花瀬琴⾳が脇を固める。また、⼦どもたちのキャストには、徹底したリアリティを追求。 戦争の記憶に触れる機会も少ない彼らに対し、計3回の歴史・⽣活に関する勉強会を実施しながら丁寧に制作。単なる演技指導ではなく、当時の価値観や感情に対する理解を深めた上で撮影に臨んでいるという。

『国宝』『ゴジラ-1.0』——受賞歴が証明する、日本映画最高峰のスタッフが集結

また、本作には、国内外で受賞歴を持つトップクリエイターが集結。⾳楽を⼿がけるのは、映画『国宝』において数々の⾳楽賞を受賞し、坂本⿓⼀からも その⾳響設計・空間構築において⾼い評価を受けた実⼒派の作曲家・原摩利彦。クラシック、現代⾳楽、環境⾳を横断するその表現は、 単なる劇伴の枠を超え、“物語のもう⼀つの語り⼿”として機能する⾳楽として国内外から注⽬されている。⾳楽収録はイタリア・ローマで実施され、原は「イタリアの指揮者や奏者が真剣に映画や⾳楽に向き合ってくださる驚きと演奏を通しての気づきがあった」と⼿応えを感じていた。また同席した⻄川監督も「⾳楽的な歴史の厚みを感じる演奏」と⼤絶賛。さらに、本作で原摩利彦は映画初出演を果たし、⾳楽家役として重要な役としてカメオ出演している。

そして、映像の⽅でも世界が認めたチームが本作を担当する。1945年の街並みを再現するためにVFXを担当したのは映画『ゴジラ-1.0』で 第96回アカデミー賞 視覚効果賞を受賞した⽩組チームが担当。 ハリウッド⼤作を抑えての受賞という快挙により、 ⽇本のVFX技術が世界⽔準であることを証明した彼らが、 本作では戦後直後の⽇本を再構築する。今回の特報では、東京に広がっていた闇市や焼け野原など⼀部そのスケールを体感できる。

そして、これまで⻑年にわたり⻄川監督作品を⽀えてきたスタッフも再集結する。撮影は、『許されざる者』で⽇本アカデミー賞 最優秀撮影賞を受賞し、『すばらしき世界』では毎⽇映画コンクールほか各映画賞で⾼い評価を受けた笠松則通。美術は、三ツ松けいこ。本作では徹底した時代考証に基づく空間設計と、⽣活の痕跡まで丁寧に作り込まれた美術を担当する。そして、⾐裳デザインには、『キル・ビル』に参加し、国内外での作品経験を持つ⼩川久美⼦、ヘアメイクデザインではカンヌ国際映画祭でも評価を得た『万引き家族』『ある男』『蜜蜂と遠雷』など⼈物造形を⼿がけてきた酒井夢⽉が参加する。録⾳は、『国宝』で⽇本アカデミー賞 最優秀録⾳賞を受賞し、繊細な⾳響設計で⾼い評価を受けてきた⽩取貢が担当する。国内外で評価を受けてきたスタッフが再び集まり、⻑年の信頼関係のもとで本作が作られている。⽇本映画界の第⼀線で活躍するクリエイターたちが、これまで語られてこなかった戦後の物語に挑む。

ティザービジュアル&特報が解禁

『わたしの知らない⼦どもたち』特報映像

ティザービジュアルの撮影を担当したのはアジアを中⼼に注⽬を集める写真家・レスリー・チャン。ウォン・カーウァイ作品に影響を受けた⾊彩感覚と、⼈物の内⾯を切り取る繊細な視線で知られる彼が、本作で初めて映画ポスターの写真を担当し、“語られない感情”を⼀枚の写真に封じ込めた。写し出されるのは、「少⼥」を棄て少年として⽣きると決意し⾒つめる琴⼦の意志と、⽣徒を棄て何かを失ってしまった曽根の空虚な姿。コピーには、「12歳。私は「少⼥」を棄てました」「私は⽣徒を棄てました」というそれぞれに置かれた現実を表す⾔葉がひかれ、⼆⼈の⼈物が辿る途⽅もない選択と、その重みが浮かび上がる。デザインを担当したのは、吉良進太郎。作品の核⼼を鋭くすくい上げている。

特報では、戦後の混乱の中、少⼥を棄て、少年として⽣きることを選んだ琴⼦と、かつて棄てた⽣徒を探し続ける⼥性教師・曽根の姿が交錯する。VFXでリアルに表現される1945年の焼け跡の街。⾏き交う⼈々。⾔葉にならないまま積み重なる時間。「12歳の彼⼥は、「少⼥」を棄てた。」この1⾏で表現されるのは、「もし⾃分がその時代に⽣きていたら何を選んだのか」という問いを、今を⽣きる私たちに静かに投げかける。

特報映像・ティザービジュアル解禁に合わせ、キャスト、監督らのコメントも到着した。

>キャスト・監督らのコメントは次のページへ

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