前川知大の代表作の一つ、SFホラーコメディ『聖地X』を桐谷健太主演で上演 和希そら、浜田信也ら競演
PARCO PRODUCE 2026 『聖地X』
2026年11月5日(木)~29日(日)東京・PARCO劇場、その後、大阪、香川にて、PARCO PRODUCE 2026『聖地X』が上演されることが決定した。
SFやホラー、怪談など“目に見えないもの”との関わりから人間の本質を描いてきた劇作家・演出家で、劇団イキウメ主宰の前川知大。2025年に『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』で第32回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞、ほか数々の作品で読売演劇大賞、芸術選奨新人賞、鶴屋南北戯曲賞などを受賞した、日本演劇界の第一線で活躍を続ける前川の代表作の一つである『聖地X』。2015年にシアタートラムで初演、2021年には映画化され大きな話題を呼んだ本作を、桐谷健太を主演に迎えPARCO劇場で上演する。
前川のパルコ・プロデュースへの登場は2009年『狭き門より入れ』、2010年『抜け穴の会議室~Room No.002~』、2020年『迷子の時間 -語る室2020- 』に続き、6年ぶり4作目となる。今回の上演にあたり、時代の変化を反映させた台本へと改訂、ドッペルゲンガーの出現をきっかけに、「存在とは、記憶とはなにか」を問いかける、前川ワールドの真骨頂ともいえるSFホラーコメディとなる。
主人公の山田輝夫には、2002年の俳優デビュー以降数々の話題作に出演し、舞台への出演は『醉いどれ天使』以来5年ぶりとなる、野性味と繊細さを兼ね備えた演技が魅力的な桐谷健太。輝夫の妹・要には、2024年に宝塚歌劇団を退団し、歌、踊り、演技の高い技術力を持ち、本作が初のストレートプレイ出演となる和希そら。要の夫・滋には、劇団イキウメで圧倒的存在感を放ち、2015年に続いて同役を務める浜田信也。輝夫の同級生・江口には、お笑い芸人として活動しながら多数のミュージカルに出演し、活躍の場を広げるこがけん。舞台の一つとなるレストランの従業員には、舞台・映画・ドラマと幅広く活動し、自然体でリアリティあふれる演技に定評のある池田良。山田家の家政婦・百瀬には、中学時代に世田谷パブリックシアター演劇部に参加、発声やダンスの基礎を学び、以降舞台を中心に活動する土本燈子。山田家のマンションの入居者・大河原には映画、ドラマを中心に活動しており本作が舞台出演2作目となる渡辺光。レストランオーナーには、ナイロン100℃や阿佐ヶ谷スパイダースなどの舞台で活動し、唯一無二の存在感で作品を支える村岡希美。滋の上司・星野には、コミカルからシリアスまで硬軟自在に演じ分け作品に深みを与える馬渕英里何と、初共演となる桐谷と和希をはじめ、多彩な実力派が集結した。個性際立つ俳優陣を迎えておくる前川知大のマスターピースである本作に期待しよう。
ある田舎町。裕福な実家で働きもせず、悠々自適に暮らす山田輝夫。
そこへ妹が夫と別居して戻ってくる。しばらくして妹の夫が山田家に現れる。
しかしその夫は、同時に東京にも存在していた。ドッペルゲンガー。
輝夫はこの不可解な事態を独自に調べ始める。
すると過去にも似たような事件が起きていたことを知る。
思いをかたちにする未開の聖地。
あなたの中の私が、独り歩きする。
作・演出:前川知大 コメント
基本はコメディなのですが、よくよく考えるとかなりホラーな『聖地X』。この作品は、藤子・F・不二雄的なSF(すこし・ふしぎ)物語だと思っています。舞台上で起きる不思議な出来事に、どうお客さんを巻き込んでいくか。キャストの皆さんと一緒に楽しみながら作っていきたいです。
10年ぶりの上演ということで、今回のキャストに合わせて台本には細かく手を入れ、設定も現代に置き換えました。「十年ひと昔」と言いますが、テクノロジーの進化は本当にすごいもので、「それAIで解決できる」みたいなところは、書き直すしかありません。
キャストには頼もしいメンバーがそろいました。桐谷健太さんと和希そらさんが演じるクセの強い兄妹が、どう物語を転がしていくのか、今から稽古が楽しみです。桐谷さんのバディとなっていく同級生役にこがけんさん、初演から唯一同じ役で参加する浜田信也など。彼らがどんな化学反応を見せるのか、ぜひ劇場で見届けてください。
キャストコメント
■桐谷健太
聖地X。この土地で起こる不思議で奇妙な出来事を軸に、さまざまな人間の感情や想い、更に個人的な思い込み(良し悪しを超えた勘違い)が交錯します。このような魅力的で素敵な作品に出演させて頂けることを、とても光栄に感じています。まだまだ奥行きや、もっと拡がりがありそうなこの感覚を味わいながら咀嚼し、肚(はら)に落とし込んでいきたいと思います。皆さんも是非聖地Xに巡礼をして頂ければ幸いです。何か自分のコアな部分の思い込みに気づくかもしれません。
■和希そら
聖地Xってなんだろう。
初めて脚本を読んだ時、その謎の多さにどんどん惹き込まれ、果たしてこれはどこに着地するんだろう。と、とてもわくわくしました。
それと同時に人間の脳ってすごいな、と。
考え方、捉え方次第、、とても共感する部分がありました。
また私個人としましては、密かな夢のひとつでもありましたストレートプレイに初挑戦となる今作品、沢山のことを吸収しながら、お芝居の質感をしっかり身体に染み込ませて、聖地Xの世界を生きたいと思います。
ぜひ楽しみにお待ちください。
■浜田信也
10年前の劇団公演は日々の稽古から本番まで、皆んなで心から楽しんだ良い思い出です。お客さんにも楽しんでもらえた手応えがあって、『聖地X』は劇団としても大きな達成感を得られた、そしてその後の自信に繋がった作品です。今回も同じ役で参加出来ることをとても光栄に、嬉しく思います。作品に関わる人が違えば、また違う側面が見えてくるのが演劇のステキなところです。今回の座組の皆さんとまた1から大笑いしながら一緒に考えて、お客さんに楽しんでもらえる作品にしたいです。
■こがけん
今回、前川知大さんの作品に参加することができ、大変光栄に思っております。
明日にでも江口を演じ、この奇妙で不思議な世界を皆さんと共有したい思いでいっぱいです。
実は、ミュージカルではない舞台は初になります。
歌わないよう、頑張ります。
■池田良
以前から前川さんの作品のファンでした!
自分が出演させて頂くことになるとは。夢見心地でおります。
ただ、夢は叶ったらもう現実なのです。皆様に良いお芝居をお届けできるよう、ご一緒させて頂く方々とひたすら、この作品の深淵に踏み込んでいけたらと思います。どんな稽古になるのか、その先にどんな景色が広がるのか、楽しみでなりません!
■土本燈子
初めまして。土本燈子と申します。
PARCOプロデュース×イキウメ前川さん
あまりに贅沢です!恐縮せずに丁寧につとめます。
『聖地X』のどんどこスピード感を持って謎解きが繰り広げられる様、コメディタッチの軽やかさとテーマのずっしり感が面白く、あっという間に読んでしまいました。どんな仕掛けで、肉体で立ち上げていくのか、妄想が止みません。
あなたと劇場でお会いできますように!
■渡辺光
「日常に溶け込んだファンタジー」これが最初に感じた印象でした。この名作である前川さんの『聖地X』を最高のチームの中に参加させてもらえることに感謝致します。これから起こるであろう楽しく刺激的な稽古で生まれる化学反応。悩んで眠れなくなる日々。その先にある知らない自分に出会えるのがクリスマスプレゼントを待つ子供のようにワクワクしています。
二度とないその瞬間を生きる私達を劇場で観て感じていただける事を願っています。
■村岡希美
シアタートラムで観劇した『聖地X』が本当に大好きなんです。その質感、空気、肌触りのようなものが忘れられない。すぐそこにある日常の一コマを覗いているつもりが気づけば捻れた異空の世界に迷い込んでいる。前川さんの作品はパラレルワールドやSFは実はすぐその扉の向こうにちゃんとあるんだよねって思っていいんだ! と、思わせてくれる。そこにとてつもない信頼と実績を感じるのです。今回参加させていただくこと。この上なく幸せです。
■馬渕英里何
1行読み始めたら知らない間に不思議なパラレル世界に引き込まれ、あっという間に読み終わっていました。意外と身近に起こっていそうでいないはずのこの世界観が大好きです。
初めてのPARCO劇場、初めての前川知大さん、ほとんど初めての共演者の方々に緊張を誤魔化せませんが、今からワクワクしております。
皆さま、劇場でお待ちしております。