森田剛が見せたギャップに「ちょっと萌え」「かわいい」!映画「ヒメアノ~ル」ジャパンプレミア
ムロツヨシ、濱田岳 映画「ヒメアノ~ル」
5月9日(月)、映画「ヒメアノ~ル」ジャパンプレミアが都内にて行われ、上映前に本作に出演する森田剛、濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美そして吉田恵輔監督が観客の前に姿を現した。(※吉田の「吉」は、正しくは上が土)この日、5人は「ヒメアノ~ル」のイメージカラーである黒のスーツやドレスにネクタイや靴下、ネイル、ポケットチーフなどのアイテムにビビットなピンク色を加えた姿で登壇した。
佐津川愛美、吉田恵輔監督 映画「ヒメアノ~ル」
本作は、古谷実のベストセラーコミックを映画化したもの。古谷は学生時代のカリスマであり古谷が手掛ける作品は「バイブル」とリスペクトする吉田は、「この作品は日常と非日常が壁一枚で隣り合わせで起きている作品であり、その描写がものすごくリアル。気を付けないと本当に日常に潜んでいるよ、というくらいの内容なので、それを伝えたいと思った」と語る。
欲望のままに次々と殺害を繰り返すシリアルキラーを演じる森田は「ハードなシーンがたくさんありまして、どうやって撮るのかなあ、というのと、僕がどこまでやるのかなあ、という点で興味が沸きました」とオファーを受けた決め手を説明した。
ヒロイン・ユカ役の佐津川が「(この作品が)吉田監督で、森田さんが森田役で、濱田さんが岡田の役で…どう考えても絶対面白い作品ができると思ったので絶対参加したいとおもった」と出演を決めた話に触れると、すかさず濱田が「今、ムロくんの名前を出さなかったよね?」とツッコむ。「ごめんなさい。ムロさんはおもしろいから!」と佐津川が慌ててフォローすると、「いいの、評価はわかっているから。後で手つなごう」と謎のリアクションをするムロ。
佐津川愛美はネイルとヒールをピンク色に! 映画「ヒメアノ~ル」
そんなムロは、この場を借りて確認したいことがあるそうで「脚本をもらったときに、森田さんと濱田さんが『この役は絶対ムロさんじゃなきゃ嫌だ』って言ってるって聞いたんですが…」と言い出す。すると、森田と濱田は「ええ?」「(そんな話を)しました?」と小声でひそひそ。ムロは「マネージャーさんから聞いたの。『ムロさん、なんとあの二人がどうしてもムロさんじゃなきゃ嫌だ、ムロさんじゃなきゃ役を降りるかもと言っているらしいですよ。どうかムロさん、前向きな方向で(脚本を)読んでいただけませんか?』って。だから俺は『もちろんだよ!俺は台本を後ろ向きに読んだことはないよ!』って言って!」
そんなムロに濱田が真顔で「それさぁ、よくある『大人の嘘』じゃないかなあ」と返し、森田も「俺は(ムロの役は)全然誰でもよかったんだけど…」とこれまた真顔で返すと、ムロは「ちょ、あんたバカじゃないの!?誰でもいい訳ないじゃん!口を慎みなさい!」と切れ気味にツッコミ返していた。
ムロツヨシといえば、舞台挨拶のマイクパフォーマンス!? 映画「ヒメアノ~ル」
先日イタリアで行われたウーディネ・ファーイースト映画祭に出席し、本作のワールドプレミアを行った森田と吉田監督。そこで森田の思わぬ姿を見たと語る吉田。「森田くんは現場でもストイックでまっすぐな感じなんですが、ウーディネに行ったときに俺たちすごいちやほやされたんです。それが嬉しかったのかもしれないんですが、そのあと物販コーナーに行ってマグカップを買っていましたね。そういうところがあるんだーってそんなギャップにちょっと萌えっとしました」この話に森田が「Tシャツとか…ベルトも買ったかな?」と話を続けると「映画祭の思い出がほしかったんだよね。『なんとかフェスティバル』って書いてあるけど、あれ、別に要らなくない?って空気があるじゃないですか。でも(森田が)それをわざわざ買いに行っているから…」と話を続ける吉田。そんなエピソードに濱田とムロが口々に「かわいい」「かわいい」と言うので、思わず下を向いて照れ笑いの森田。
吉田恵輔監督 映画「ヒメアノ~ル」
さらに、佐津川は「森田さんと一緒の撮影で羽交い絞めにされるシーンがあったんですが、暴れて逃げようとするリハをやった後の本番で、私が思いっきりやってしまったので、二人でそのまま(後ろに)倒れてしまったんです。その後演技を続け、カットがかかった瞬間、それまですごい怖い表情だった森田さんが『大丈夫?』って。すごい申し訳ないって感じで言ってくださったので、演じながらもすごい気を使ってくださってたんだな」と撮影中に見せた森田の優しい姿を披露。ますます照れまくっていた森田だった。
そんな優しい姿とは裏腹に、劇中ではシビアな殺人鬼役を演じる森田に「気が滅入ったりしないですか」と撮影中に軽い感じで聞いた濱田。すると役どころそのままのモードで森田が「…そりゃあ、滅入りますよ…」と返してきたので、「これはとんでもない軽口をきいてしまった、ヒザが笑うくらいビビりましたね」と語る濱田に、会場からも笑い声が沸き起こっていた。
濱田岳はビビットなピンク色の靴下!「ヒメアノ~ル」
現場は常に明るく和気あいあい。そして出来上がった作品はそんな空気をまるで感じさせないリアルで凄みある展開。殺人鬼・森田がどこから人の道を踏み外していったのか、その原因も含めてぜひ最後の最後まで楽しんでいただきたい。
■日時:2016年5月28日(土)公開 ※R15指定
■原作:古谷実
■監督:吉田恵輔(※吉田の「吉」は、正しくは上が土)
■出演:森田剛、佐津川愛美、ムロツヨシ、濱田岳
■公式サイト:http://www.himeanole-movie.com/