結成20周年「阿佐ヶ谷スパイダース」が代表作『はたらくおとこ』を初演時と同じキャストで再演

長塚圭史が主宰をつとめる「阿佐ヶ谷スパイダース」が結成20周年を迎えた今年（2016年）、2004年に上演された『はたらくおとこ』を初演時と同じキャストで再演する。本作は2004年の初演当時、東京は本多劇場を皮切りに全国9都市で上演し14,800人を動員し複数の演劇賞を受賞するなど劇団にとっても大きな転換期となった代表作だ。

初演時に出演したのが、池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史。およそ12年の歳月を経た2016年、俳優としても十二分に熟しきった彼らが再結集して挑むのは見ものである。

＜ものがたり＞
幻のリンゴを作り出す夢も破れ、朝から晩までまんじりともせず、今やもうすることもない閑散の事務所でストーブの小さな炎を囲み、北国の大雪を見つめる男たち。雪はまるで借金のように降り積もってゆく・・・。もはや東京に帰る場所もない。
そんなある日、地元の若い女が運び込んだ幸運の液体。この液体を手に、男たちは手段を選ばず暴走しはじめる。そう、すべては幻のリンゴの栽培を再開するために。運命を打開すべきチャンスが目前となったとき、アイツがトラックに乗ってやってきた！