楠本桃子のゲームコラムvol.12 「お父さんのバカ!」からはじまる冒険『ポポローグ』

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 ※画像は製品紹介サイトより引用

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【ピエトロ王子の不思議な冒険『ポポローグ』】

ゲームが大好きな女筆者が「これこそは……!」というゲーム作品を紹介する連載コラム、今回ご紹介する作品は『ポポローグ』です。

『ポポローグ』は、1998年11月26日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation用のRPGで、漫画やアニメもある『ポポロクロイス物語』は知っているけれど『ポポローグ』は知らない、といった方も多いのではないでしょうか?

本作は『ポポロクロイス物語』シリーズの外伝的立ち位置のゲーム。前作、『ポポロクロイス物語』より2年後の世界が舞台です。

突如謎の黒い影により、異世界に連れ去られてしまったポポロクロイス王国。非常事態に王様であるパウロ国王までいなくなってしまい、王国中は大騒ぎ! そんな中、ピエトロ王子は父親であるパウロ国王を探し、異世界から抜け出すため、不思議な世界での冒険をはじめます。

キャッチコピーは「『お母さんを返せ!』の次は『お父さんのバカ!』だ」。前作ではお母さんを救うために旅に出たピエトロ王子ですが、今作では相談もなく一人で旅立ってしまったお父さんを探す旅に出ます。キャッチコピーからも、幼いピエトロ王子の苦労を窺い知ることができますね(笑)。


【お気に入りの仲間と旅に出る"傭兵"システム】

※画像は製品紹介サイトより引用

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シリーズおなじみのナルシアや白騎士、ガミガミ魔王といったおなじみの仲間たちは、今作においては一緒に冒険はできません(もちろん、ストーリー上には登場します)。そんな彼らの代わりに仲間として共に戦ってくれるのが"傭兵"。ピエトロの冒険をサポートしてくれる傭兵は、お金を払って雇用することができます。そんな傭兵たちは、種族も性格も職業も性別も様々なのです。人間、獣人、妖精といった種族に、魔法使い、僧侶、木こり、忍者、戦士などなど、多彩な職業の傭兵たちがサポートをしてくれます。

更に、傭兵だけではなく特定の村人を仲間にすることもできちゃうのが本作の凄いトコロ。村人たちは傭兵とは異なった形でのサポートを得意としています。戦闘で一緒に戦ってくれるキャラもいれば、お店での買い物をする際に割引してくれるキャラ、いつでも宿屋を使えるようになるキャラや、その場でアイテムを鑑定してくれるキャラなど、村人たちは冒険に役立つスキルを持っています。傭兵だけでなく村人も、誰を連れていくのか毎回悩んでしまいます……。

もちろん、ピエトロ一人旅といった縛りプレイも可能です! 従来のポポロクロイスシリーズと比べて、本作は冒険の自由度がかなり高くなっています。


【入るたびに変化する! 不思議なダンジョンを攻略しよう】

※画像は製品紹介サイトより引用

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本作のダンジョンは、入るたびに地形や宝箱が変化するまさに"不思議なダンジョン"方式になっています。条件を満たすことで開く扉もあり、最初は弱い敵しか出なかったダンジョンも、いつの間にか開いた扉の奥は強敵の巣窟になっている……ということも。入るたびに構造が変わるダンジョンは、いつでも新鮮な気持ちで挑むことができます。

そしてレアなアイテムを発見した時の喜びも、自動生成ダンジョンだからこそひとしおのものとなります。ダンジョン自体も洞窟、草原、砂漠、氷結、そしてガミガミダンジョン(!)などなど、豊富な種類があります。一度クリアをしたダンジョンでも、もう一度潜ってみると新しい発見があるかもしれません。ダンジョンの踏破率はパーセンテージで表示されるので、隅々まで冒険してみましょう。


【雰囲気も抜群!個性豊かな地域をめぐる】

本作はゲーム内に息づく登場人物や都市自体に魅力が溢れています。地域ごとに異なる文化を持った都市をめぐるのですが、訪れる先はどこも個性的。どこか中華な雰囲気を持つトンクウ、砂漠に囲まれたコロモックに、巨大なカジノがある大都会ガバスなど、様々な都市が登場します。そこに生きる人々も皆、その街の住人として個性を持ち、ピエトロに話しかけてきます。


【豊富なやり込み要素でポポロの世界を遊び尽くす!】

入るたびに形が変化するダンジョン踏破はもちろん、本作にはそれ以外のやり込み要素も多く存在します。世界各地に設置されているスタンプを押してビンゴを目指す"スタビンカード"、モンスターを捕まえて料理の食材にしてしまう"グルメパレス"、そしてクリア後限定のダンジョン"夢の続き"。『ポポローグ』の世界を長く楽しむためのやり込み要素は、ゲームをクリアしてもなお、"夢の続き"として楽しませてくれます。

クリア後の"夢の続き"にしか登場しないキャラも用意されており、『ポポローグ』の世界から抜け出すのが惜しい方にも嬉しい要素となっています。


【涙がポポロ。ポポロクロイスシリーズの軌跡】

※画像は製品紹介サイトより引用

※画像は製品紹介サイトより引用

ポポロクロイスシリーズはゲームとして数多く発売されており、どれもが暖かいビジュアルとストーリーで老若男女問わず、多くの人々に愛されてきました。多くの人に勇気を与え、多くの人が涙した涙ピエトロ王子の冒険は、『ポポロクロイス物語』、『ポポローグ』、『ポポロクロイス物語2』と続きます。

更に、完全外伝として『ポポロクロイス牧場物語』というゲームも発売されています。『ポポロクロイス物語 ~はじまりの冒険~』、『ポポロクロイス物語 ~月の掟の冒険~』は、ピエトロ王子が大人になり、なんとその息子であるピノン王子を主人公とした物語。どれも全部"ポポロクロイスらしさ"を持っていて、プレイをすることで優しい気持ちになれる気がする作品ばかり。小さな王子の物語が心を打ちます。

ほのぼのとした雰囲気の中に隠された力強さは、自分で行動を起こして進んで行くゲームだからこそ、発見できるものだと思います。まだまだポポロクロイスの世界を冒険したい!という気持ちは、全作品をクリアした瞬間からずっと持ち続けています。

ストレスがたまりがちな現代社会に"癒し"と"感動"を与えてくれるゲームとして、胸を張ってお勧めしたいのがポポロクロイスシリーズです。そろそろ秋というところで、だんだんと夜も長くなり、寒くなってきますね。ほっと一息、熱い紅茶と共にピエトロ王子との冒険を楽しんでみてはいかがですか?

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