浜辺美波インタビュー “原作モノ”にこだわる16歳の女優は『咲-Saki-』実写化にどう臨んだのか?
浜辺美波 撮影=岩間辰徳
2006年から現在までヤングガンガン(スクウエア・エニックス刊)で連載中の小林 立原作『咲-Saki-』は、麻雀競技人口が1億人を超え、日本でも大規模な大会が開催されている世界を舞台にした作品。女子高校生たちが全国大会を目指し麻雀に打ち込む、新たな青春スポ根作品として支持されてきた。その実写化となる『咲-Saki-』は、MBS・TBSのドラマイズム枠にて全4話と特別編を合わせた計5話のTVドラマシリーズとして放送され、映画版が2月3日に公開される。
主人公の宮永咲を演じるのは、第7回『「東宝シンデレラ」オーディション』ニュージェネレーション賞受賞以降、様々な映画・ドラマに出演してきた浜辺美波。ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の本間芽衣子役などで注目を集めた、現在16歳の女優だ。原作と比較され、センシティブに演じることが要求されることも多い“原作モノ”に、積極的に挑戦してきた浜辺は、独特の世界観を持つ『咲-Saki-』の主人公をどう表現したのか。
好きな作品や素晴らしい役柄は自分がやっていきたい
浜辺美波 撮影=岩間辰徳
――出演のお話が来たときはどんなお気持ちでしたか?
最初は『咲-Saki-』の作品名だけ存じていて、内容は知らなかったんです。麻雀の漫画ということだけ教えていただいていたので、「どういう作品なのかな」という不安はありました。初主演だからということもあったんですが。
――たしかに珍しい漫画ですからね。その後原作をお読みになられたんですか。
はい。麻雀のルールもわからないまま読ませていただきました。
――『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など、以前から原作モノを積極的に演じたいとおっしゃっていますが、なぜそう思われたんでしょう? 俳優さんでそうおっしゃられる方は珍しいように思います。
私自身、漫画やアニメが好きでいつも観ているので。(原作モノは)世界観がキレイだったり、出来上がっているもの自体が素晴らしいですから。特に好きな作品や素晴らしい役柄は自分がやっていきたいと思います。
――『咲-Saki-』はかなり原作を意識して、かなり高いレベルでビジュアルを再現されています。キャラクターの見た目以外でこだわられたところはありますか?
麻雀が重要なお話なので、プロの雀士の方に1ヶ月みっちり教えていただきました。手にもやりなれている感じがないと、リアリティが薄れて世界観が崩れてしまうので、すごく練習させていただきました。一番大切にした部分です。(キャストの)みんなで空き時間に卓を囲んで麻雀をやるくらい好きになりました。
浜辺美波 撮影=岩間辰徳
――映像からも麻雀を楽しんでらっしゃるのが伝わってきました。出来上がった作品をご覧になってどう思われました?
私が好きな原作のシーン、戦術とか戦略、心理戦の部分が本当にカッコよく描かれていて。ドキドキする部分もすごくあって、見せ場がたくさんあるので好きです。演じていても凄く楽しかったですし。キャラクター性もすごくあって、女の子しか出てこないので、絶対に推しメンが出てくるんじゃないかと思います。
――咲は姉がいなくなっていて、比較的複雑な家庭環境のキャラクターですが、演じてみていかがでした?
すごくつかみどころのないキャラクターで、普段のホワッとしたところが難しかったです。秘めている思いはあるんですけど、不思議ちゃんな部分があるのはやりにくいところでした。
――ご自身の性格と共通点はありますか?
もう、全然なくて(笑)。(共通点を)探すのがすごく大変でした。ただ、その不思議ちゃんな部分は、可愛いところでもあるんです。
――咲になるためにどういったアプローチをされたんでしょう?
今回は原作があるので、まずは原作を読んで、アニメも拝見して。あとは、和ちゃんとの距離感を大切にしました。リハーサルをたくさんやらせていただいたので、どのくらいの距離なのかというのを話して演じることが多かったです。
――分析して、現場で演じながらキャラクターに入っていくタイプなんですね。
大まかにはそうです。そのシーンシーンでそれっぽい仕草だったりを意識しています。
対局シーンは「最低限の表情を出すのが難しかった」
浜辺美波 撮影=岩間辰徳
――小沼雄一監督と役作りなどの相談はされたでしょうか。
とにかく原作に忠実にということは現場でお話しました。キャラクター性を大事にということで、監督やスタッフ一同、現場にも原作を持ち込んで、ちょっと不思議なところやわからないところがあったらすぐに原作を確認するというくらい、とにかく原作を大切にしました。ファンの方もいらっしゃいますし、監督ご自身も理解のある方なので。
――対局シーンはモノローグが多いですが、難しくはなかったですか?
対局のシーンは、内面は激しいんですけど、顔には出さないで演じないといけなかったんです。目線だったり、瞬きひとつにも意味が出てしまうので、最低限の表情を出すのが難しかったです。モノローグ読みも、普段のお芝居とは違うように、と(監督に)教えていただきました。
――清澄高校のメンバーは、和役の浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)さんや、優希役の廣田あいか(私立恵比寿中学)さんなど、女優以外のお仕事をされている方もたくさんいらっしゃいますね。共演してみていかがでしたか?
アイドルの二人はすごく盛り上げてくれて、新しく聞くことも多くてすごく楽しかったです。合宿のシーンでは、本当の合宿と同じようにみんなで布団を広げて、雑魚寝で三泊ぐらいしたんです。そこで仲良くなって、いっぱい面白いお話を聞かせていただきました。
浜辺美波 撮影=岩間辰徳
――学校の修学旅行みたいですね。ちなみに、浜辺さんは咲と同じ16歳で高校生。中学時代は吹奏楽部にいらっしゃったそうですが、それを活かした映画に出たいと思いますか?
フルートをやらせていただいていたんですけど……わたしは楽譜を読むのがすごく苦手で、今も正直読めないです(苦笑)。YouTubeの動画で聴きまくって、カンで合わせて演奏に入っていたので……。
――それは逆にすごいですよ(笑)。
期待していただけるのは嬉しいですけど、楽器が全く出来ない人と同じスタートになると思うので、頑張らないといけないと思います(笑)。
――今後はどんな役をやっていきたいですか?
やっぱり、普通の女の子……咲もそうなんですけど、年相応の平凡な女の子を演じるのが一番難しいと思うので、そういう役をしっかりと出来るようになれたらいいな、と思います。
――原作ものにはこだわらない?
いえ、わたしの好きなキャラクターは、女優としてやらせていただけるのでしたら、是非やりたいと思います。
――そこはやはり強いこだわりがあるんですね。ちなみに、映画もよくご覧になるそうですがどういった作品がお好きなんですか?
『ハリー・ポッター』シリーズが好きです!何回もループして観ちゃいます。ファンタジーが好きなので。
――『咲-Saki-』の映画版も対局のシーンはファンタジーっぽいですね。
CGが多くて、すごく楽しかったです。出来上がりを観てテンションがあがりました(笑)。
浜辺美波 撮影=岩間辰徳
――最後に、これから映画をご覧になる方にメッセージを。
麻雀の練習をとてもやらせていただいて、手のカットも(吹き替えなしで)わたしたちがやっています。キャラクターごとに麻雀の打ち方が違って、それぞれの個性が出ているので観ていただきたいです。
――地に足のついた、スポ根ものですよね。
そう、スポ根ものです!
浜辺美波 撮影=岩間辰徳
映画『咲-Saki-』は2月3日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー。
インタビュー・文=藤本洋輔 撮影=岩間辰徳
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『咲-Saki-』
(C)小林 立/SQUARE ENIX・「咲」プロジェクト (C)Ritz Kobayashi/SQUARE ENIX
原作:小林 立(掲載「ヤングガンガン」スクウエア・エニックス刊)
脚本:森ハヤシ 音楽:T$UYO$HI(The BONEZ)
製作:沢桂一 相馬信之 松浦 克義
チーフプロデューサー:岡本東郎 茶ノ前香 原田知明 丸山博雄 中川 岳 宇田川 寧 阿部 隆二
プロデューサー: 行実 良 竹内崇剛 深迫康之 山田 香菜子 柴原祐一 木村 康貴
撮影:長野泰隆
照明:児玉淳
美術:山下修侍
録音:小林武史
装飾:山本 裕
編集:木村悦子 川村紫織
VFXスーパーバイザー:宗片純二
衣裳:加藤みゆき
衣裳制作:加藤紀子
ヘアメイク:内城千栄子
音響効果:渋谷圭介
麻雀指導:ケネス徳田 黒木真生 馬場裕一
キャスティング:あんだ敬一
助監督:石川浩之
制作担当:今井尚道
ラインプロデューサー:本島章雄
宣伝プロデューサー:亀山登美、廿樂未果
麻雀指導:バビロン
衣裳制作:バンダイアパレル
制作プロダクション:ダブ
配給:プレシディオ
製作: (VAP AMUSE MBS A-Sketch DUB SQUARE ENIX)
監督:小沼雄一
公式サイト: http://www.saki-project.jp
(C)小林 立/SQUARE ENIX・「咲」プロジェクト (C)Ritz Kobayashi/SQUARE ENIX