福士蒼汰と猫が全編で旅をする 有川浩原作の小説『旅猫リポート』が映画化へ
福士蒼汰
『図書館戦争』『植物図鑑』などで知られる有川浩原氏の小説『旅猫リポート』が福士蒼汰主演で実写映画化されることが決定した。
小説『旅猫リポート』は、読書好きのための読書記録のwebサービス・ブクログが主催する第4回ブクログ大賞(小説部門)を受賞するなど、有川ファンの間でも高く評価されている作品。有川氏は、過去のインタビューで「一生に一本しか書けない物語」と同作への思い入れを語っており、今回の映画化にあたり自ら脚本開発に参加している。
物語は、心優しい青年・悟(サトル)が、とある事情から飼えなくなってしまった愛猫・ナナと一緒に、新しい飼い主を探して日本各地を巡る旅に出るところからはじまる。悟は幼い頃の親友や初恋の相手など、これまでの人生で出会ってきた様々な人たちを訪ね歩く中で、伝えられなかった気持ちや本当の絆に気づき、知られざる過去や秘密が明らかになっていく。主人公の悟を演じるのは『曇天に笑う』『BLEACH』など主演作が続く福士蒼汰。有川氏の作品へは、2013年、2015年に映画化された『図書館戦争』シリーズに続いての参加となる。メガホンをとるのは、『植物図鑑』の三木康一郎監督。同作は現在撮影中で、4月中旬クランクアップを予定している。
実写映画化の発表をうけ、主演の福士、三木監督のコメントも発表されている。
福士蒼汰
原作を読み、やわらかいものに丸く包まれているようなやさしい物語だと思いました。けれど、その中に隠された秘密や過去にドキッとする瞬間が何度かありました。そのドキッとした時の気持ちと作品全体を包むやわらかい空気の両方を大事にして、悟を演じたいと思います。大切な人たちや猫への思いを、自然体で届けられたらいいなと思います。お芝居で猫と共演するのは初めてなので、最初は猫との距離感に少しドキドキ、猫見知り(?)しました。でも、相棒のナナは、クルクルとした毛がチャーミングな、ちょっとやんちゃでかわいい猫なので、日々楽しく撮影しています。
三木康一郎監督
脚本を読み、涙しました。自分には何ができるのか?考えさせられましたし、愛する事の尊さを感じました。映画を見てくださる方々にも、愛する事の尊さが少しでも伝わるような作品にしたいと思います。有川先生の作品は2作目ですが、いつも登場するキャラクターの聡明さに心打たれます。今回も全ての登場人物が生き生きして、やさしい。どう表現するか、とても楽しみです。福士蒼汰さんは悟のイメージにぴったりで、やさしくておおらかで、強く、福士さんが悟なんじゃないかと思う程です。彼の雰囲気を壊さないように、さらに、今の彼の魅力を十分引き出したいと思っています。皆さんの心の奥のやわらかい部分をギュッと掴むようなものにしたいと思っています。
映画『旅猫リポート』は2018年、全国公開。
小説『旅猫リポート』書影 (C)有川浩/講談社
原 作:有川浩 『旅猫リポート』(講談社文庫 刊)
主 演:福士蒼汰
監 督:三木康一郎
脚 本:有川浩・平松恵美子
配 給:松 竹
公式サイト:http://tabineko-movie.jp/
公 開: 2018年 全国公開
(C)2018「旅猫リポート」製作委員会 (C)有川浩/講談社