NIGHTMARE・咲人 “もうひとつの音楽人生”の始まりを告げた『咲人会』レポート

レポート
音楽
2017.3.25
『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

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咲人会
2017.3.14(TUE)渋谷WWW

「本日咲人会へ来てくれたみなさんありがとうございました。これから自分のもうひとつの音楽人生が始まります。どうか見守ってくださると嬉しく思います」――これは、公演後に咲人がオフィシャルツイッターを通して呟いた言葉。

現在、活動休止中のNIGHTMARE咲人(G)がもうひとつの音楽人生、JAKIGAN MEISTER(読み:ジャキガンマイスター)をスタートさせた。このソロプロジェクト名、姿、サウンドをファンに初お披露目した3月14日(火)、東京・渋谷WWWにて開催した彼のソロイベント『咲人会』の詳細レポートをお届けしよう。

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

場内が暗転すると、まずはスクリーンを通して「最近暴れてますか? 今日はライブのときのように暴れて帰れ」という“文字”が浮かび上がり、舞台の暗幕がオープン。ステージ中央に置かれていたのはDJブースだった。“キャー“”咲人ぉぉぉぉー“とフロアからのあちこちから黄色い絶叫、悲鳴が飛び交うなか、いつものギターではなく、まっ白いスタイリッシュなヘッドフォンをつけた咲人が華麗に姿を現わし、DJブースにスタンバイ。「お前ら元気だったか? テンション上げていけー!」とマイクに向かって叫んだ後は、“DJ咲人”となって咲人のDJプレイがスタート。実はこのDJ咲人、ファンクラブイベントではすでにデビュー済みらしい。

「My name is“SCUM”」が始まると、フロアでは激しいヘドバンが始まる。シームレスに「UGLY DUCK’S WILL」、「ドラスティカ」とつないでいった序盤だけで、この日のプレイが“NIGHTMARE縛り”であることを確信する。曲ごとにバックスクリーンに映し出されていく映像も、NIGHTMAREのツアーで見たことがあるものがほとんど。スピーカーから大音量で流れてくるサウンドは、どれもYOMIの歌は原曲のまま。バンドプレイも極力生かしながら、そこに4つ打ちを重ねたり音を抜いたりして次々とクラブ仕様のNIGHTMAERサウンドを作り、DJ咲人はブース内で気持ちよさそうに体を揺らしている。オーディエンス側はハンドクラップはもちろん、oiコールを入れたり腕を突き上げたり体を折りたたんだり、NIGHTMAREのライブのときと同じノリで曲を楽しんでいる。

サウドメイクだけではなく、「mimic」ではいつもYOMIが最後に吐息を入れるところを咲人が代わりに生でやったり、「cherish」ではオーディエンスとともにクラップやデスボでのoiコールをマイクを通して叫ぶ。生声で<MIGHT AS WELL GO TO HELL>のコーラスシャウトを入れていった「ジャイアニズム死」では、ついに咲人がヘッドフォンをはずしてブースの前に出て、ファンと一緒に体を折りたたむアクトを見せるとフロアからたちまち絶叫が上がった。さらに、咲人とともにNIGHTMAREの楽曲を作ってきたRUKAナンバー「東京傷年」が流れ出すとフロアからは驚きの声が上がったのだが、そのときステージ上の咲人は、この曲にタイミングよくスクラッチを入れていくことに必死になっていた。

そして、DJプレイのなかでもっともファンを感動させたのが「極東乱心天国」の演出だろう。スクリーンに突然、NIGHTMAREの日本武道館のライブ映像が流れだすとフロアのファンは狂乱状態になり、間奏で柩がギターソロを弾くシーンでは柩に向かって手をヒラヒラさせる咲人。それを見て泣き出すファンもひっくるめて、後半は咲人がサウンドのボリュームを下げ、ライブ同様オーディエンス一丸となった大合唱を引き出して、フロアを一つにしていった。そうして「お前たち歌ってくれよー!」と叫んだ後は、ついにヘッドフォンをギターに持ち替え、ギタリスト咲人になってフロントで「nizm!nizm!nizm!」、「KENKA DRIVE」をプレイ。「もっとー!」「もっとー!」と煽りながら最後に「the FOOL」×4で大暴れさせてDJプレイは終了した。

再び暗転した場内。しばらくして、スクリーンを通して咲人のソロプロジェクトが始動すること、プロジェクト名はJAKIGAN MEISTER、2017年6月29日(木)に東京・Zepp DiverCity Tokyoでワンマンライブを行なうこと、現在アルバムを制作中であることが次々インフォメーションされていった。そして「聴いてみたい?」「聴きたい?」「本当に?」「少々お待ちください」という文字が出た後、幕が落ち、今度はステージにドラム、キーボード、ギター、ベースのバンドセットが登場! フロアから悲鳴が上がるなか、再び照明が暗転。

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

インダストリアルなSEが流れるなか、4人のメンバーが現われた。そのなかに、青色の髪のNi〜ya(B/NIGHTMARE)がいることが分かるとフロアの興奮はピークに!! センターマイクの前にギターを構えて立つ咲人がたまらず「みんながいいたいことは分かるけど、ちょっと待って。後でメンバー紹介するから(笑)」と興奮気味のオーディエンスをなだめ、まずはプロジェクト名を自ら解説。読み方は“ジャキガンマイスター”と伝えるものの、うまく聞き取れずフロアがざわつく。「すっげぇダサい感じで、なおかつヒドい“中二病”みたいな感じを出したかったんだよね。いつまでも少年の心を忘れないってことで」とこの名前にした理由を明かし「まずは1曲聴いてもらいましょう。「ヰタ・セクスアリス」とタイトルを伝えるも、ここでもまた聞き取れなかったファンがフロアでざわつく。あまり耳馴染みのないワードを積極的に使うのは、NIGHTMAREの楽曲においても咲人の得意ワザ。しっとりとしたせつないピアノから始まるこの曲は、サビで歌メロが一気にポップへと表情を変える大人のエロスを感じさせるナンバーだった。

NIGHTMAREの下手ギターのポジションから飛び出し、ギター&ボーカルとしてセンターに立った咲人。驚いたのは、ずっとこのスタイルでパフォーマンスしてたんじゃないかというぐらい、咲人のギター&ボーカルスタイルに何の違和感も感じなかったことだ。しかも、センターにきたことで、咲人特有の華麗なオーラはさらに倍増している。

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

このあと、咲人は本日のサポートメンバーであるTohru Tomiyasu(Dr)、Tooru Yoshida(Key)に続いてNi~yaを紹介。すると、ファンは予想通り大騒ぎする。「今日イチの盛り上がりだな」と笑いながら、「柩さんのところ(GREMLINSのライブ)で出たときも一番の盛り上がりを見せたって聞いたよ。みんな好きなんだね。Ni~yaのこと」といって愛おしそうにNi~yaを見つめる咲人。Ni~yaからは「俺だけ何もねぇけど(笑)。まー急かすなって。そのうち発表するから」と近況が伝えられる。そして咲人の近況話では、ふるさと納税をして届いたマグロが食べきれず、それを持ってNi〜yaの家に初めて行ったという流れで、Ni~yaの部屋の話へ。「部屋に入ったら、ベースとかギターが壁一面にあって。かと思えば、ラックみたいなのに釣竿がいっぱい並べてあって。パソコン置いてる机の足下にはクーラーボックスが詰め込まれてるんだよ。こいつは楽器屋になりたいのか釣具屋になりたいのか(笑)」といってみんなを笑わせた。

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

そして、今度はみんなが聞き取れるようにゆっくりと「わるぁふぁ」とタイトルを伝えて2曲目へ。こちらはNi~yaのスラップがファンキーに大暴れするリズムにのせ、咲人が早口でがなりながら歌うナンバーで、Ni~yaがコーラスも担当していた。「お粗末様でした」といってお辞儀をしたあとは「みんなが知ってる曲をやるので、暴れて帰ってくれよー!」とNIGHTMAREの「極上脳震煉獄・弌式」へ。ボーカルで動けない咲人に代わって、Ni~ya がフロントまで出てきて上手下手と移動しながらフロアを煽るとオーディエンスは大暴れ。演奏を終え、メンバーが去るとたちまち「アンコール」の声が沸き起こる。

再び姿を現した咲人は「本当に集まってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝え「欲しがりなみんなにもう1曲プレゼント。踊っていけー!」といってNIGHTMAREの「惰性ブギー」をプレイ。ステージでは腰を回し、ご機嫌な様子の咲人は、曲中<キミハドコ>のフレーズを<Ni〜yaどこ?>に替えて歌う余裕も出てきて、にこやかな表情を浮かべる。それを聞いたNi~yaが咲人に近寄り、2人が仲良く並んでパフォーマンスする姿を見て、場内は幸せな空気に包まれた。そして、咲人が「『咲人会』会長、咲人でした」といってイベントは閉幕した。

こうして、始動を伝えた咲人のソロプロジェクト・JAKIGAN MEISTERが、次はZepp DiverCity TOKYOでいよいよその全貌を見せる。
 

取材・文=東條祥恵 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

『咲人会』2017.3.14 撮影=SHIN ISHIKAWA(Sketch)

 
ライブ情報
JAKIGAN MEISTER FIRST LIVE
2017年6月29日(木) Zepp DiverCity Tokyo
開場18:00/開演19:00
<出演>
JAKIGAN MEISTER(読み:ジャキガンマイスター)
<チケット>
前売り:スタンディング¥6,000(消費税込み)、2F指定席¥7,000(消費税込み)ドリンク代別途
当日:スタンディング¥7,000(消費税込み)、2F指定席¥8,000(消費税込み)ドリンク代別途

<先行販売>
(1)ナイトメア・ファンクラブ「伊達漢」
受付期間:3月15日(水) 12:00~3月26日(日) 23:00
受付期間:4月3日(月) 12:00~4月9日(日) 23:00
(2)ナイトメア・モバイルサイト
受付期間:3月27日(月) 12:00~4月2日(日) 23:00
(3)咲人・モバイルサイト
受付期間:3月27日(月) 12:00~4月2日(日) 23:00
(4)ナイトメア・オフィシャルウェブサイト
受付期間:4月3日(月) 12:00~4月9日(日) 23:00

一般発売日: 2017年4月29日(土)

 

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