斎藤工が「排泄物の気持ちになって……」とユニークな1シーンを振り返る 映画『ブルーハーツが聴こえる』初日舞台あいさつ

レポート
2017.4.9

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4月8日、映画『ブルーハーツが聴こえる』の初日舞台挨拶が東京・新宿バルト9で行われた。1回目の舞台挨拶では、『人にやさしく』から市原隼人、下山天監督、『ラブレター』から斎藤工山本舞香、井口昇監督、『1001のバイオリン』からは豊川悦司、三浦貴大、李相日監督が登壇。2回目の舞台挨拶には『ハンマー(48億のブルース)』から尾野真千子角田晃広(東京03)、伊藤沙莉、飯塚健監督、『ジョウネツノバラ』から永瀬正敏、工藤伸一監督が登壇した。
『ブルーハーツが聴こえる』はTHE BLUE HEARTSの楽曲をイメージした作品を、6人の監督たちが楽曲を監督した短編集。公開までに2年という年月を乗り越え、クラウドファンディングの成功により初日を迎えた。

 

『ブルーハーツが聴こえる』1回目舞台挨拶

『ブルーハーツが聴こえる』1回目舞台挨拶

 

登壇者たちは初日を迎えられたことを喜びながら観客に対して挨拶。SF作品『人にやさしく』では、MCがTHE BLUE HEARTSの楽曲「人にやさしく」がSFになったこと、この楽曲を選んだ理由などについて質問が。下山監督は「インディーズ時代の原点の曲を選曲したかったんです。甲本ヒロトさんのお言葉で『ロックンロールは初心が頂点』という言葉がありまして、自分の初心は何だったのかなと考えた時に小学生のときに『スターウォーズ』が好きだったんです。監督になるきっかけは高校生の時に観た『ブレイブランナー』でした。それから日本映画に携わっていく中で全然宇宙に関われてなかったんです。なので初心を思うと僕は映画で宇宙に行きたい!と思い宇宙に行ってみました」とコメント。さらに「アメリカ映画だと3.11の後に思うことが沢山あり、被災者の皆さんの結束力とかを見て、これは宇宙に行って日本人なりに一人も人が死なないでジャパンオリジナルのオチが出来るんじゃないかなと思ったのです」と続けた。

また、同作でヒューマノイドを演じた市原は「今回初日を迎えられてすごく感謝しています。何よりの花形はお客様です。撮影では全体的にアクションシーンが多く、気が付いたら朝の10時でした。でももっと現場にいたかったです。僕はやりたくてこの職業に就いていますから。それが伝われば何よりです」と熱い思いを語った。

ファンタジー作品『ラブレター』の井口監督は、「ラブレター」を選んだ理由について、「ブルーハーツさんの曲はすごい好きだったんですけど、特にラブソングとバラードが好きだったんです。でも自分の作品は今までアクションとかホラーが多くて、いわゆる女性向きの映画?!ラブソングが流れるような映画を撮ったことなかったんです」と説明。さらに「僕高校時代全然モテなかったんですよ。なので人生の復讐をここで出来るといいかなと思いまして。当時の自分を工さんに置き換えてみました(笑)」と明かした。

また、同作で斎藤はトイレの便器からタイムスリップするというユニークなシーンを演じた。撮影時を振り返り、斎藤は「クリスマスの夜に半日そのシーンの撮影をしていたんです。排泄物の気持ちになって、目線はこうゆうものなのかと感じてた」と答えて会場を沸かせた。また、斎藤は「学ランがしんどかったですね。要(潤)さんと待っている時も学ランで、おっさん二人とてもシュールでしたよ」ともコメントしていた。

福島の震災を背景としたヒューマンドラマ『1001のバイオリン』の李監督は、「1001のバイオリン」を選んだ理由を「曲中のヒマラヤ、消しゴムのフレーズがとても想像力を膨らますんですよ。ブルーハーツと弦楽器のコラボが珍しくて、弦が入ることによって映画音楽にも聞こえるんですよ。曲そのものの入り方もスムーズですし、曲が代弁してくれてるのかなと思ったんです」語る。

『ラブレター』で豊川の後輩役を演じた三浦は、実際に福島に行った乾燥を「撮影に入る前に、実際に福島で作業した方々にもお話しを伺いました。撮影では避難区域の家を実際に借りていたんですけど、場所は物音ひとつしなかったんです。そうゆう空間に入った時に、場所から人の思いというものを感じました」と振り返る。また、豊川は「生き物の匂いがしないというのは人生で初の体験でした。人間の匂いって存在してるんだなと感じました」とコメントしている。

 

『ブルーハーツが聴こえる』2回目舞台挨拶

『ブルーハーツが聴こえる』2回目舞台挨拶

 

続いて、初日2回目の舞台挨拶。恋愛に悩むアラサー女子をポップに描いた『ハンマー(48億のブルース)』では、角田が印象に残っているシーンについて「家具屋のシーンです。長回しで撮影されていて7分~10分ぐらいだったと思いますが、普段やっているコントの現場のような感じで緊張感がありました。がんばったんですが、最後の最後に噛んでしまって……気づきましたか?」と観客を笑わせる。また、尾野は「ハンマーの曲を歌っている時、マイクではなくハンマーを持っていたのに気づいてくれましたか?」と観客に問いかけると、観客のほとんどが気づいてくれた反応を見せる。伊藤は「現場で演出が変わる場面もあり、現場はとても緊張しました」と答えていた。

異色ラブストーリー『ジョウネツノバラ』制作のきっかけについて、工藤監督は「10年ぐらい前に俳優としてではなく、カメラマンとして作品に関わっていただいたことがあり。その時に映画の話で盛り上がり、今回の作品の原案を聞いていました」と明かし、「本作の企画が動き出し脚本を書きだした時、当時の永瀬さんの原案を思い出し、改めて永瀬さんに連絡し、脚本をお願いしました」と当時を述懐した。

永瀬は「物語のきっかけは……祖母が亡くなった時に、普段から非常に気丈な母が火葬の瞬間に泣き崩れたんです。その時、永遠の愛ということを感じ、その思いを男女の愛に投影させました」とコメント。さらに「最初は台詞が一杯あったんです。一生懸命書きましたから。でも、工藤監督と内容を詰めていく中で、ブルーハーツさんの曲があれば、それだけで充分だという結論に至ったんです」と作品への思いを明かしている。自身のことと絡めながらその思いを語っていた。

イベントでは、同作が5月26日に台湾で公開されることも発表されている。

映画『ブルーハーツが聴こえる』は公開中。

作品情報

映画『ブルーハーツが聴こえる』

尾野真千子 角田晃広/市原隼人 高橋メアリージュン/斎藤工 要潤 山本舞香/
優香 内川蓮生 新井浩文/永瀬正敏 水原希子/豊川悦司 小池栄子 三浦貴大

監督:飯塚健 下山天 井口昇 清水崇 工藤伸一 李相日

配給:日活/ティ・ジョイ 宣伝協力:MUSA

(c)TOTSU、Solid Feature、WONDERHEAD/DAIZ、SHAIKER、BBmedia、geek sight

 

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