【動画あり】山﨑賢人主演、スペクタクル時代劇『里見八犬伝』がゆかりの地=館山市・南総文化ホールで開幕
(撮影:阿部章仁)
山﨑賢人が2014年に初舞台・主演を飾ったスペクタクル時代劇『里見八犬伝』が、再び山﨑主演で、2017年4月15日(土)より館山市・南総文化ホールを皮切りに、全国各地で上演される。まずは、山﨑が語る公演への“意気込み”と公開抜き稽古の模様を動画で見ていただきたい↓
知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる怨霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという、滝沢馬琴原作の壮大な歴史ドラマを、時代物の舞台作品に抜群の腕を振るう鈴木哲也が既存の物語設定をもとに書き下ろした。対決、変幻、忠義と裏切り、恋と友情など……、様々な要素が散りばめられた人間ドラマをベースに、活劇的娯楽性も盛り込まれ、ドラマティックで胸を打つ、魅惑のアクションエンターテインメントに仕上げている。これを演出するのが、深作健太。彼は、1983年角川映画『里見八犬伝』を監督した故・深作欣二の子息である。
(撮影:阿部章仁)
2年4ヶ月ぶりの上演となる今回は、前回の2014年版で初舞台にして主演を飾り、迫真の演技で大絶賛を浴びた山﨑賢人が、再び主演の犬塚信乃に挑む。注目の八犬士には、青木玄徳、玉城裕規、和田雅成、西銘駿、松島庄汰、荒井敦史、丸山敦史という勢いのあるメンバーが集結。さらに青野楓や栗山航など若手注目株の俳優や、松田賢二や比嘉愛未など実力派俳優たちも参戦し、アクションもドラマ性も一段とグレードアップされたものとなったという。
原作「南総里見八犬伝」ゆかりの地である館山市・南総文化ホールで4月15日(土)から初日を開けるが、それに先立つ4月14日(金)に同ホールで公開抜き稽古がおこなわれた。主演・山﨑賢人と、演出・深作健太のコメントと共に、その舞台写真も紹介しよう。
(撮影:阿部章仁)
<山﨑賢人へのミニインタビュー>
--いよいよ明日から初日ですが、まずは意気込みをお願いします。
二年半ぶりの『里見八犬伝』です。前回からのキャストと今回は新しいキャストもいて、だからこそ新しい化学反応が起こっていて、どんどん良い方向に向かっています。『里見八犬伝』ゆかりの地であるこの館山で、前回の2014年は大千秋楽を迎えることが出来て、そして今回は初日をこの館山で始められることには意味があると思います。全力でお客様に届けたいです。
--前回と今回で変わったところや、今回新たに挑戦するところは?
前回とは違う信乃を演じたいと思っています。言葉で表すのは難しいので、お客様にはぜひ劇場へ観に来て頂いて新しい信乃を感じて欲しいです。今回改めて台本を読んでみて、前回理解しきれていなかっところもやっと理解できて、もっとこうしたいと思えるようになってきました。より信乃という役を掘り下げていけた気がしているのでそこを観て欲しいです。
--前回は殺陣のシーンが大変話題になりましたが、今回の殺陣はいかがでしょうか?
諸鍛冶さんのつけてくれる殺陣は、その時その時の感情が素直に出やすい立ち回りなので、感情を乗せやすかったです。最初のシーンでは、信乃は基本的には人を斬りたくないので素手で戦ったりしていますが、仕方なく刀を抜いて戦う姿も殺陣の振付けで表現されています。特に今回すごく好きなシーンは、荘助と浜路が死んだ後の信乃の怒りの立ち回りで、前回とはかなり変わったのでぜひ観て頂きたいです。そして今回は舞台美術の移動も激しくて、セットが動きながらそこからキャストが出て来たりするのでインパクトがあって、見どころの一つです。
--前回は初舞台・初座長・初時代劇、今回も二年半振りに座長としてメンバーを引っ張るというお気持ちは?
前回も今回も経験豊富な先輩方がたくさんいらっしゃるので支えられながら、でも自分自身はしっかりと信乃を演じることで、みんなを引っ張っていきたいです。今回は、前回からの素敵なキャストの方々に加えて、新たに素敵なキャストの方々も揃ったので、すごく楽しいです。
--最後に舞台をご覧になるお客様にむけて
舞台『里見八犬伝』、全力でみなさまに伝えられるように頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
左から比嘉愛未、山崎賢人 (撮影:阿部章仁)
<演出・深作健太へのミニインタビュー>
--いよいよ明日から初日ですが、意気込みをお願い致します。
2年半ぶりの再演ということで、何よりも成長した山﨑賢人くんと一緒にやれるのが嬉しいです。そして、新しい八犬士も素敵な面々が集まり、日々稽古場でもいろんな新しいことが生まれてきたので、2017年度版としてブラッシュアップした作品に仕上がったと思います。僕としては、決定版のつもりで演出しましたので、お客様に「里見八犬伝」の魅力が熱く伝わればいいなと思っています。
--前回上演の2014年と変わった点は?
2014年度は、まず賢人君が初座長・初舞台・初時代劇ということで、初日が開くまでわからなかったんです。でも幕が開くと、全然違う信乃がいて、びっくりしました。初演は賢人君の若さと初めてのエネルギーが何か作品の力を引っ張っていったと思います。でもそこから2年半経って、賢人君も大きく成長し変化したので、より成熟した信乃の魅力が引き出されています。また作品自体も座長の魅力に引っ張られて、みんなが仲を深める作業をしている感じがしています。だから、アクションももちろん、言葉の一つ一つ、人間ドラマの一つ一つを深めた作品になっていっています。
--アクションシーンが増えましたね。
今回、殺陣がうまい役者さんがそろいましたし、賢人君も本当に殺陣が上達したので、アクション監督の諸鍛冶さんも手をゆるめずどんどんアクションが難しくなっていっています(笑)。
--ラストの立ち回りのシーンについて
今まで、ばらばらだった八犬士が力をあわせて玉梓のお城に乗り込んでいく、そういう意味では八人八様のアクション、八人八様のドラマが殺陣の中に盛り込まれていす。そしてまたそれぞれの物語に終結が付いていくシーンであるので、「里見八犬伝」最大の見せ場ですし、30分の大立ち回りはなかなか珍しいとも思います。何よりも俳優さんから伝わる熱気を劇場で、ぜひ生でお客様に体験してほしいです。
左から、西銘駿、玉城裕規、丸山敦史、松島庄汰、青木玄徳、荒井敦史、山﨑賢人、和田雅成 (撮影:阿部章仁)
■脚本:鈴木哲也
■演出:深作健太
■企画・製作:日本テレビ
■出演:山﨑賢人、青木玄徳、玉城裕規、和田雅成、西銘 駿、松島庄汰、荒井敦史、丸山敦史/青野 楓、栗山 航、松田賢二、比嘉愛未
◆館山公演 4月15日(土)・16日(日) 千葉県南総文化ホール大ホール
◆東京公演 4月18日(火)~24日(月) 文京シビックホール大ホール
◆大阪公演 4月29日(土・祝)・30日(日) 梅田芸術劇場メインホール
◆高松公演 5月3日(水・祝) レクザムホール
◆高知公演 5月5日(金・祝) 高知県立県民文化ホール
◆長崎公演 5月7日(日) 長崎ブリックホール
◆福岡公演 5月10日(水) 福岡サンパレス
◆金沢公演 5月13日(土) 本多の森ホール
◆広島公演 5月16日(火) 広島文化学園HBGホール
◆愛知公演 5月20日(土)・21日(日) 刈谷市総合文化センターアイリス大ホール
◆青森公演 5月24日(水) リンクステーションホール青森
◆仙台公演 5月27日(土) 東京エレクトロンホール宮城
■一般発売(館山公演・東京公演): 2017 年 1 月 28 日(金)