濵田崇裕(WEST.)、猪塚健太らが出演 チームでカラーの違うコメディを作り上げる、朗読劇『たもつん』稽古場レポートが公開
2026年8月5日(水)IMM THEATERにて、朗読劇『たもつん』が上演される。この度、稽古場レポートが公開された。
FMヨコハマ連続ラジオドラマから誕生した“ちょいダメ男”たちの友情コメディ朗読劇『たもつん』。NHK連続テレビ小説『虎に翼』の脚本家である吉田恵里香の書き下ろし作品で、2025年の舞台化が大きな話題を呼んだ。 演出は前回に引き続き今井隆文。キャストは濵田崇裕(WEST.)、浜野謙太、コッセこういちによるAチーム、猪塚健太、和田雅成、落合モトキによるBチームに、今井隆文と渡邉美穂が全日程参加する。 公演を前に、Aチームの立ち稽古場とBチームの通し稽古の様子を取材した。
朗読劇『たもつん』稽古場より
朗読劇『たもつん』稽古場より
物語の中心人物は、観葉植物の営業をしているユーキチと、空気が読めないお坊ちゃん・しゅうまい、野球部時代の先輩・ヤベの3人。ヤベ先輩から声をかけられ、あまり絡みのなかった部活仲間・たもつんの結婚式で余興を披露することになったユーキチとしゅうまい。余興の準備を通して友情を深めていた3人だが、思い出話をするうちに各々の記憶のずれが見えてきて——というのが、朗読劇『たもつん』のストーリーだ。
「朗読劇」にも様々なスタイルがあるが、本作はキャストが舞台上を動き回りながらストーリーを紡ぐ。セットや小道具でリアルに見せる部分もあれば、朗読劇らしく観るものの想像力に委ねる部分もあり、芝居の自由度も高いのが特徴だ。登場人物一人ひとりの表情の変化はもちろん、作り込まれた小道具など、見たいところが多くて目が足りなくなってしまう。
稽古場では、今井が動きや表情をディレクションするだけでなく、キャスト同士でもセリフのテンションや間の取り方を試して作っていく。
学生時代の部活仲間と久々に再会する時のちょっとよそよそしい空気、徐々に打ち解けて雰囲気が緩んでいく様子、思い出話に花が咲くときの盛り上がりなどを繊細に表現し、会話劇ならではの面白みを生み出していた。
朗読劇『たもつん』稽古場より
濵田崇裕・浜野謙太・コッセこういちのAチームはこの日が初めての読み合わせと立ち稽古。 手探り状態な部分もありつつ、物語を進めていくヤベ先輩としゅうまい、二人に振り回されるユーキチの関係性がどんどん出来上がっていく。濵田演じるユーキチと浜野演じるしゅうまいの後輩感、掛け合いにおける絶妙な間の取り方も面白く、本番が楽しみになった。
濱田崇裕
浜野謙太
コッセこういち
ダーヤマ先輩役のコッセは、クセの強いキャラクターでメイン3人に負けない強いインパクトを残している。ヤベ先輩とはまた違うウザさや面倒臭さに、「こういう先輩、いたなあ」と思わされる。 また、ミナミン役と作中のナレーションを担当する渡邉も、物語の要所でしっかり存在感を発揮。物語に緩急をつけていた。
今井隆文
渡邉美穂
コミカルな中に考えさせるセリフや青春の苦さがある作品だが、Aチームの立ち稽古からはどこか穏やかな印象を受ける。それでいて笑わせる場面では爆発力がある。稽古を進めることで、メリハリはそのままにさらにコメディとしてのクオリティが上がるのではないかと期待が膨らんだ。
猪塚健太・和田雅成・落合モトキのBチームは、本番さながらの熱量がある通し稽古を見ることができた。こちらは、ヤベ先輩役の落合がコミカルな芝居で「悪い人ではないがうざい先輩」をリアリティたっぷりに見せ、しゅうまい役の和田が飄々とした雰囲気のお坊ちゃんを演じる。猪塚は、2人に振り回されながらも時に2人以上に熱さを発揮するユーキチを表現していた。
朗読劇『たもつん』稽古場より
Bチームはザ・体育会系出身者たちというノリ。それによって、思い出話として語られる野球部時代の苦労話、徐々に明らかになっていく事実など、ヒリヒリしたシーンでも思わず笑ってしまうような勢いが生まれている。 仲が良いからこその雑なやりとり、各キャラクターの持ち味と欠点など、人間くささも大きな魅力だ。Bチームの3人は、それぞれに“ちょっとダメ”な3人を、なぜか応援したくなる愛嬌のある3人組として描き出している。 また、台本を持って進行する朗読劇でありながら、アドリブに見える場面もたくさん。テンポの良い掛け合いの中で誰かが仕掛けるたび、それを受けた相手はもちろん、演出卓で見ている今井や周りのスタッフからも笑いが起きていた。すでに自由に遊びを盛り込む様子が頼もしく、Bチームが本番でどんな作品を見せてくれるのかワクワクする。
猪塚健太
和田雅成
落合モトキ
両チームとも、笑いとシリアス、あたたかさのバランスが絶妙な脚本の魅力を引き出せるよう、丁寧に確認しながら稽古を進めているという印象を受けた。キャストの芝居や客席の反応によって化学反応を起こせそうなシーンも多いため、チームはもちろん公演ごとに全く異なる雰囲気・魅力が生まれるのではないだろうか。それぞれのチームが作り上げる友情コメディ朗読劇とキャスト陣のシナジーに期待したい。
本作は2026年8月5日(水)から11日(火)まで、東京・IMM THEATERで上演される。
公演情報
日程:2026年8月5日(水)~8月11日(火・祝)
会場:IMM THEATER
脚本: 吉田恵里香
演出: 今井隆文
出演:濱田崇裕 浜野謙太 コッセこういち
猪塚健太 和田雅成 落合モトキ
全日程出演:渡邉美穂/今井隆文
お問い合わせ:公演事務局0570-200-114(12:00~17:00 土日祝除く)
公式サイト:https://tamotsun.jp/
公式X:@tamotsun_jp
制作:ゴーチ・ブラザーズ
主催・企画・製作:朗読劇「たもつん」製作委員会