楠本桃子のゲームコラムvol.53 切なく儚い雪の物語『いけにえと雪のセツナ』

コラム
アニメ/ゲーム
2017.10.21
 ※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

画像を全て表示(4件)

しばらくお休みをいただいておりました、楠本桃子です。

今週からまたゲームコラムを皆さまにお届けいたします!
改めて、よろしくお願いいたします!
 
本日紹介するゲームは『いけにえと雪のセツナ』!
2016年2月18日にスクウェア・エニックスより発売されたPlayStation 4、PlayStation Vita用のRPGソフトです。
 
本作はそのタイトルが表すとおり、魔物に捧げられるいけにえとなってしまった少女"セツナ"の物語。
雪国を舞台にいけにえとなった少女の旅を追体験できる少し切ないRPGです。
 
 

【一面の銀世界で紡がれる哀しみの物語】

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

本作の舞台は美しい雪国。
儚い雰囲気と雪で覆われた綺麗な景色は、物語を進めながらも思わず見惚れてしまうほど。
静かに降り続ける雪はどこか切ないイメージを思い起こさせ、主人公たちの旅路に思わず感情移入をしてしまいます。
 
物悲しくも美しい舞台で設定された本作の目的。
それは、魔物に捧げるためのいけにえの少女"セツナ"を、無事いけにえの儀式が行われる場所まで送り届けること。
感傷的になってしまいそうな物語ですが、ヒロインである"セツナ"は明るく笑顔が絶えない少女。
パーティーのムードメーカーとして主人公たちを引っ張ってくれます。
 
いけにえになることをも厭わず明るく努める"セツナ"はもちろん、悩みや葛藤を抱えながら生きる人間らしいパーティーメンバーも魅力的な本作。
様々な人間が織りなす物語は、涙なしで語ることはできません。
 
葛藤と選択を繰り返しながら、物語は進んでいきます。
そんな本作の結末は、是非あなたの目で確かめてみてください。
 
また、全編を通して流れるピアノのBGMが『いけにえと雪のセツナ』の世界観を盛り上げています。
美しいピアノの旋律に耳を傾けながら、冒険を楽しめば没入感もひとしお。
ヘッドフォンを着用してのプレイをお勧めします。
 
 

【古き良きRPG再び! あの時代のアクティブタイムバトル】

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

"あの頃、みんなRPGに夢中だった。とりもどそう。ボクたちのRPG――"
というキャッチコピーが印象的な本作。
キャッチコピーの通り、本作のバトルは"ATB2.0"。
『クロノ・トリガー』をベースとしたバトルシステムは、わかりやすくコンパクトにまとまっています。
リアルタイムで進むゲージに、コマンド選択式のバトルは、『クロノ・トリガー』やファイナルファンタジーシリーズを彷彿とさせます。
 
"オーラ"や"回転斬り"など、クロノシリーズのファンであれば馴染み深い技の名前も。
パーティーメンバーの組み合わせにより発動できる連携技もあり、クロノシリーズにハマったプレイヤーは懐かしさを感じることができるでしょう。
まさに、"あの頃"のRPGをプレイしているような気持ちになれるゲームです。
 
本作のオリジナルシステムとしては、"刹那システム"というシステムがあります。
バトル中にタイミングよくボタンを押すことで様々な追加効果が発動する、というもの。
効果発動には刹那ゲージを消費するため、ゲージをためつつバトルを進めましょう。
ゲージはバトル中に行動を行うことで自動的にたまっていきます。
ゲージを消費するタイミングを見極め、強敵に挑みましょう!!
 
更に本作では"法石"システムも存在。
キャラクターにセットした"法石"により、技や魔法を取得したり、ステータスを上昇させたりできる『ファイナルファンタジー7』の"マテリア"システムのようなもの。
"法石"は自由にカスタマイズすることができるため、自分好みのキャラクター作成が可能となります。
キャラクターカスタマイズに頭を悩ませることもまた、RPGの楽しみのひとつ。
たくさん悩んで、キャラクターたちの強さを引き出してあげましょう!!
 
 

【プレイスタイルに合わせて楽しめる隠れた名作】

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

本作はPlayStation 4、PlayStation vitaに加え、ニンテンドースイッチとWindowsでも発売されました。
多種ハードで展開されているため、据え置きでじっくりプレイをするか、外出先で少しずつプレイをするか、というようにプレイヤーのプレイスタイルに合わせて楽しむことができます。
Windows版では英語版も発売!
英語圏のユーザーも物語を楽しめます。
 
プレイ時間も15〜20時間程度でクリアが可能なので、毎日少しずつ進める、という遊び方でも楽しむことができます。
超大作RPGが数多く発売されている中で、サクッと遊べて感動できる貴重なRPGが『いけにえと雪のセツナ』。
ホットコーヒーを飲みながら、ゆったり遊べるゲームです。
肌寒い今の季節、RPGは秋の夜長にぴったり。
来る冬に想いを馳せながらプレイをしてみてください。
シェア / 保存先を選択