星野源×高橋一生×高畑充希、犬童一心監督で『引っ越し大名三千里』の映画化が決定 『超高速!参勤交代』土橋章宏氏の時代小説

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2018.4.30
左から、高橋一生、星野源、高畑充希

左から、高橋一生、星野源、高畑充希

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土橋章宏原作の時代小説『引っ越し大名三千里』が、『引っ越し大名』(仮題)として星野源主演で映画化されることが決定した。

『引っ越し大名三千里』は、『超高速!参勤交代』の土橋章宏氏による時代小説。生涯に7回もの国替え(引っ越し)を命じられた実在の大名・松平直矩(なおのり)をモデルに、莫大な費用がかかる“引っ越し”というお国の一大事を、知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩の藩士たちの物語を描いた作品だ。

引っ越し大名三千里原作書影

引っ越し大名三千里原作書影

物語の主人公は、書庫にこもりっきりの本の虫で、人と接するのが苦手なために「かたつむり」とあだ名される姫路藩書庫番の片桐春之介。幕府からのお達しで国替えを言い渡された藩主の松平直矩が、「書物好きだから博識だろう」との理由で、春之介を“引っ越し奉行”に任命。引きこもり侍だった春之介が、一世一代の大仕事に挑むことになる。

主人公の片桐春之介を演じるのは、俳優・音楽家・文筆家といくつもの顔を持つ星野源。また、春之介を引っ越し奉行に推薦する幼馴染の御刀番・鷹村源右衛門役で高橋一生が共演。腕っぷしの強さと豪傑さで、春之介を支える相棒としての役割を果たすという。

また、前任の引っ越し奉行・板倉の娘で、父親から受け継いだ引っ越しのコツを春之介に指南する於蘭(おらん)役で高畑充希が出演。気丈でしっかりものの娘として、春之介をサポートして引っ越しを仕切る。なお、三人は本作が時代劇映画初出演、かつ初共演とのこと。メガホンをとるのは、『のぼうの城』の犬童一心監督。脚本は、原作の土橋章宏氏が手掛ける。

星野、高橋、高畑、犬童監督のコメントは以下のとおり。

 

 

星野 源(片桐 春之介役)

オファーをいただいた時、時代劇の主演だというのでどんなシリアスな役柄だろうと身構えたのですが、その役が「引きこもり侍」だと聞き、楽しい作品になりそうだと非常にワクワクしました。

僕が演じる片桐春之介は、本を読むのが大好きで、人と接するのが苦手な男です。そんな内気な男が“引越し奉行”として無理やり引っ張り出されたことを切っ掛けに、人と接し、悩み、協力し、己の才能を開花させていきます。

脚本を読み、その痛快かつ胸が震えるようなストーリーに驚きました。犬童監督、一生くん、充希ちゃんをはじめ、素晴らしいスタッフ・キャストの皆様とお仕事できることを光栄に思います。

久しぶりの主演作品『引っ越し大名』。春之介として精一杯楽しみたいと思います。

 

高橋一生(鷹村 源右衛門役)

台本を読ませていただいて、この役を何故僕にお声掛けくださったのか、嬉しく思うと同時に不思議でなりませんでした。

俳優は、少しずつそのイメージの幅が狭まってくるものだと理解しています。それでも僕は幸運な事に、今までいただいた役それぞれが独立していたと思います。

ただ、今回演じる鷹村源右衛門は、今までとはさらに違った方法論を持ち出さなければならないことを感じていますし、それをこの組で、この共演者の方々と共に作っていけることが楽しみで仕方ありません。

 

高畑充希(於蘭役)

2015年の犬童監督とのメッセージのやりとり履歴を先日発見して、「いつか一緒に。」という言葉を見つけ、やっと実現するんだなぁ、、と嬉しくなっています。時代劇で、京都で、馬にまで乗る。慣れないことだらけですが、未知の場所に思いっきりダイブするつもりで。

以前わたしの奥様だった(笑)源さん、高橋さんがいてくださることが、とてもとても心強いです。ほぼ紅一点、そわそわします。がんばります。

 

犬童一心監督

江戸時代、理不尽な人たちや、タイミングが引き起こす苦難を、偽ることなく、真っ直ぐな正直さ、そして笑顔で乗り切ろうとする若者を描きたい。それこそ、今一番必要だと思うから。星野源こその片桐春之介。きっと、最高にグッとくるはずです。キュート極まる高畑さん、ぶっ飛んだ一生さんにも、乞うご期待!!

『引っ越し大名』(仮題)は2019年全国公開。

作品情報

映画『引っ越し大名』(仮題)
出演:星野源 高橋一生 高畑充希
原作:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫 刊)
監督:犬童一心
脚本:土橋章宏
配給:松竹
撮影:2018年5月~6月予定
 
【ストーリー】
姫路藩書庫番の片桐春之介(星野源)は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもりっきりで本ばかり読んでいるので、周囲から「かたつむり」とあだ名される引きこもり侍だった。あるとき、藩主の松平直矩(なおのり)は、江戸から国替えを言い渡される。これまでの度重なる国替えで藩の財政事情は苦しいというのに、減封まで言い渡された上、行先は遠く離れた豊後(大分県)の日田。藩まるごとの引っ越しという、参勤交代をはるかに上回る莫大な金額が必要な一大事業。これを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。しかし前任者はその激務が原因で亡くなっていた。お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと、なぜか春之介に白羽の矢が立ってしまう。国替えと減封による人減らし。無理難題とも言える大役に怖気づく春之介だったが、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)の説得もあり、嫌々引き受ける羽目になる。しかし、引っ越しの経験がない春之介は、どこから手をつけて良いか見当がつかない。そこで、前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りに行く。最初は父親の死の原因を作った藩に恨みを持っていた於蘭だが、春之介の優しさと頼りなさが放っておけずに手を貸すことになる。こうして源右衛門たち仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて引っ越しの準備が始まった!与えられた期限は3か月。果たして春之介はこの一生一大の大仕事を知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うことができるのだろうか?
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