“空のF1”の見どころとは? いよいよ『レッドブル・エアレース』が5/26開幕

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2018.5.24
今年も超エキサイティングなレース「レッドブル・エアレース」が千葉・幕張にやってくる

今年も超エキサイティングなレース「レッドブル・エアレース」が千葉・幕張にやってくる

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いよいよ開催が近づいてきた“空のF1”こと『レッドブル・エアレース千葉2018』。2015年から千葉・幕張で開催されて今年で4年目となるが、最高時速370キロというそのスピード域のど迫力と、それを捻じ伏せるパイロットのテクニックは一度観たら病みつきに。九州や北海道など、全国各地から4年連続で観に来るファンも多い、超エキサイティングなレースである。

コックピット内は強烈なGがかかる。この凄まじいGを克服し、最短コースとパワーダウンしない操縦術を駆使するパイロットたちのテクニックは見ものだ

コックピット内は強烈なGがかかる。この凄まじいGを克服し、最短コースとパワーダウンしない操縦術を駆使するパイロットたちのテクニックは見ものだ

このエアレースは地上で行われている自動車レースに比べ、身体への負担がより過酷なものとなっている。自動車レースの最高峰F1が最大約6Gに対し、エアレースは12Gと、約2倍ものGを克服しなければならない。それに加えて3Dでのコース戦略をしなくてはならず、身体に世界一厳しいレースと言っても過言ではないだろう。

Gがかかるとなぜ大変か? というと、その強烈な加速のため、血液が頭などに戻り切らないからだ。この過酷な状況の中でテクニックを駆使し、とっさの判断力で、コンマ何秒のタイムを競い合う。それだけに体力、知力を結集して臨まなくては、勝利をものにできないのだ。

昨年のチャンピオン、室屋義秀が凱旋。日本中のファンが勝利を願っている

昨年のチャンピオン、室屋義秀が凱旋。日本中のファンが勝利を願っている

それに加え、空力、重力配分、計器の開発など、機体部分も最高の技術力を結集しなければならない。パイロット、機体製作チーム、コース取りなどを解析する戦略チームなど、すべての力を合わせて初めて勝利を勝ち取れる総合レースなのである。

機体のパッケージをどれだけ高められるかも大きなキーポイントとなる

機体のパッケージをどれだけ高められるかも大きなキーポイントとなる

基本ルールにおいて棄権とされる最大重力加速度の制限は、以前の10Gから、今年から12Gに変更された。これは、他のチームより10キロ鼻先が重い機体であれば、急旋回時に120キロの重さとなって、機体に襲ってくることを意味する。極限状態であるからこそ、機体製作チームは最高のマシンを用意しなくてはならず、空中での機体の動きや姿勢も、IT技術を駆使して解析しなくてはならないのだ。

昨年と比べ、少し変更されたコースとなり、よりテクニックを要求されるようになった今年の幕張コース (c) Red Bull Content Pool

昨年と比べ、少し変更されたコースとなり、よりテクニックを要求されるようになった今年の幕張コース (c) Red Bull Content Pool

今年の幕張のコースは昨年と似ているようで、若干の変更を施している。3番目となる「ゲート3」は若干奥側に設置され、S字のカーブは少し緩和されはしたが、それだけにスピードの制御がよりシビアになるはずだ。

各ゲートは2列にまっすぐ並んでおり、スピード重視に感じるが、進路は奥から手前、手前から奥へと忙しく行き来し、絶えずターンを繰り返すテクニカルなレイアウトとなっている。加速できる直線部分が少なく、大きなGを伴う急激なターンで操縦を誤れば失速するため、パイロットに高度な操縦技術が求められる。スムーズなライン取りが必須で、恐らく想定タイムは54秒~56秒と僅差の争いとなるだろう。

最大重力加速度の制限が10G→12Gとなり、よりエキサイティングさが増した『レッドブル・<a href=エアレース』。2連覇がかかる室屋義秀も「0.6秒間を許容されたので、どのパイロットも秒数制限内でテクニックを駆使するだろう」とより面白くなると話す" class="img-embed">

最大重力加速度の制限が10G→12Gとなり、よりエキサイティングさが増した『レッドブル・エアレース』。2連覇がかかる室屋義秀も「0.6秒間を許容されたので、どのパイロットも秒数制限内でテクニックを駆使するだろう」とより面白くなると話す

室屋義秀も「過去大会では10Gを0.6秒超えるとDNF(棄権)でしたが、今年からは2秒のペナルティで済みます。但し、12Gを超えるとDNF(棄権)になりますので、やはりそのコントロールがポイントとなります」と棄権が少なくなる今年のレースは、観客にとって見どころのひとつになると話す。

「今年から0.6秒間(は10Gを超えることが)を許容されたので、どのパイロットもその秒数制限を目一杯使って、ペナルティを取られないように、テクニックを駆使してレースを展開しています」

よりエキサイティングなレースとなった『レッドブル・エアレース千葉2018』。ファンはもちろん、まだレースを経験していない人も、この“空のF1”を見逃す手はないはずだ。

Photo by Red Bull Content Pool

イベント情報

『レッドブル・エアレース千葉2018』

 日時:予選5月26日(土)、決勝5月27日(日) 13:00競技開始
 場所:レースエリア/千葉県立幕張海浜公園(千葉市美浜区)、滑走路/浦安市総合公園(浦安市明海)
 公式サイト:http://rbar.jp

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