展覧会『河鍋暁斎 その手に描けぬものなし』 幕末・明治期の足跡を展望
『鳥獣戯画 猫又と狸』河鍋暁斎 一面 19世紀 河鍋暁斎記念美術館(展示期間:3/6~3/31)
展覧会『河鍋暁斎 その手に描けぬものなし』が2月6日から東京・六本木のサントリー美術館で開催される。
幕末から明治にかけて活動した絵師の河鍋暁斎。7歳で浮世絵師・歌川国芳のもとで絵を学んだのち、駿河台狩野派の前村洞和や、洞和の師・狩野洞白陳信に入門。独立後もユーモアを交えながら流派にとらわれない画法で仏画や山水画から戯画、風刺画まで様々な画題を描いた。
同展では「狩野派絵師」としての活動と、「古画の学習」を軸にしながら、幕末・明治の動乱期に独自の道を切り拓いた暁斎の足跡を全7章から展望する。第1章では暁斎の画業を代表する作品を展示。第2章では狩野派絵師としての暁斎の姿、第3章では暁斎がいかに古画と相対し、自身の作品に昇華させていったのかを紹介する。第4章は狩野派の戯画作品と共に、暁斎の戯画や席画を展示。第5章には暁斎の人物画、第6章では暁斎が画帖に描いた作品が並ぶ。第7章では暁斎とゆかりのある人物や場所に伝わった作品を中心に、暁斎を巡る文化ネットワークの広がりを追う。
会期中には体験型ミニレクチャーなどのイベントも行なわれる。詳細はサントリー美術館のオフィシャルサイトから確認しよう。