眞島秀和×岸井ゆきのがフランス演劇界最高峰の”モリエール賞”受賞作品に挑む 舞台『月の獣』ビジュアル解禁
左から 岸井ゆきの、眞島秀和
2019年12月に紀伊國屋ホール、その後、新潟、兵庫でも上演される舞台『月の獣(Beast on the Moon)』。主人公・アラムを演じる眞島秀和とその妻・セタを演じる岸井ゆきのが並ぶビジュアルが公開となった。
本作品は、アメリカ・ウィスコンシン州出身のリチャード・カリノスキ―が、第一次世界大戦中に起きたアルメニア人迫害の実話に基づいて描いたもの。主人公・アラムとその妻・セタが、互いの苦しい過去を受け入れ、真の夫婦、そして家族になっていく。人間の本質を描いた作品だ。1995年に初演され、今日に至るまで世界19か国語に翻訳、20か国以上で上演され、2001年にはフランス演劇界で最も権威ある「モリエール賞」を受賞している。
日本での初演は2015年。日本を代表する演出家・栗山民也が演出を手掛けた。今回の再演では、初演と同じく栗山が演出を務め、キャストには、映画、ドラマ、舞台と幅広いフィールドで活躍する眞島秀和と、早くから実力派女優として注目されていた岸井ゆきのが名を連ねる。
なお、2019年12月7(土)~12月23日(月)まで紀伊國屋ホール(東京)、その後、12月25日(水)にりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場(新潟)、12月28日(土)・29日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫)にて上演される。
■眞島秀和 コメント
今回、アメリカに亡命したアルメニア人・アラムを演じます。共演する岸井さんとは以前ドラマで共演しているのですが、とても魅力的な女優さんです。今回の共演もとても楽しみにしています。演出の栗山さんとは今年2月に出演した舞台『チャイメリカ』で初めてご一緒させて頂き、とにかく演出のスピード感になれるまで大変でした。出演者が少ない舞台で、こんなに台詞のボリュームが多い役をやらせて頂くのは初めてとなりますので、自分の中で一つの節目になる大切な作品になると思っています。
■岸井ゆきの コメント
私は眞島さん演じるアラムの妻・セタを演じます。眞島さんはお芝居に対してとても誠実で、ユーモアのある面白い方です。以前ドラマで共演した際、撮影中と休憩時間との切り替えがすごくカッコイイなぁと思っていました。栗山さんの演出は初めてになります。分からないことを具体的に考えられるくらい、まず台本をしっかり読んで稽古に臨みたいです。戦争、宗教、、言葉にすると少し難しい題材かもしれないですけど、お客さんにきちんと伝えられるように栗山さんと4人の出演者で頑張っていきますので、是非観に来て頂きたいと思います。
■舞台『月の獣』ストーリー
第一次世界大戦の終戦から3年が経った1921年、アメリカ・ミルウォーキー。
生まれ育ったオスマン帝国(現・トルコ)の迫害により家族を失い、一人アメリカへと亡命した青年・アラムは、写真だけで選んだ同じアルメニア人の孤児の少女・セタを妻として自分の元に呼び寄せる。
新たな生活を始めるため、理想の家族を強制するアラム。だが、まだ幼く、心に深い闇を抱えるセタは期待に応えることができなかった・・・。二人の間に新しい家族ができぬまま年月が経ったある日、彼らの前に孤児の少年が現れる。少年との出会いにより、少しずつ変わっていくアラム。やがて彼が大切に飾る穴の開いた家族写真に対する思いが明らかになっていく。