森山直太朗、堤真一×石田ゆり子×堤幸彦監督の映画『望み』に主題歌を書き下ろし タイトル「落日」に込めた思いとは
森山直太朗
10月公開の映画『望み』の主題歌を、森山直太朗が書下ろしていることがわかった。
『望み』は、『クローズド・ノート』『検察側の罪人』の雫井脩介氏による同名小説を映画化したもの。一級建築士の夫、フリー校正者の妻、子どもたちからなる一家が、息子の同級生殺害事件をきっかけに揺らぎ、それぞれの思いが交錯していく様子を描くサスペンス作品だ。メガホンをとるのは、『TRICK』『十二人の死にたい子どもたち』などの堤幸彦監督。一級建築士の夫・石川一登を堤真一が、フリー校正者の妻・貴代美を石田ゆり子が、高一の息子・規士を岡田健史が、中三の娘・雅を清原果耶がそれぞれ演じ、加藤雅也、市毛良枝、松田翔太、竜雷太らがキャストに名を連ねている。
堤監督と制作陣は、「本作の中で、たとえ<家族>であっても究極のシチュエーションに陥った時に、それぞれの<望み>は同じではない。そんな展開を経てたどり着くエンディングを優しく包み込んでくれるのは唯一無二の森山さんの歌声と楽曲の世界観以外考えられなかった」との思いから、森山に主題歌をオファー。
映画『望み』 (C)2020「望み」製作委員会
制作陣から、「コロナ渦の今だからこそ、そばにあるものを大切にして、明日への希望を失わずに前を進む楽曲にしてほしい」とのリクエストを受け、森山は主題歌「落日」を書き下ろしたという。
左から、森山直太朗、堤幸彦監督
森山、堤監督のコメントは以下のとおり。
森山直太朗
今回映画「望み」の主題歌を担当させていただきました。「落日」という曲です。物語の中にあるなんの変哲もない景色や堤監督が描く家族の心の機微を歌中に閉じ込めました。四角い家の中で通い合う心、いつものように響く「おかえり」の声、散らかったリビング。当たり前にあると疑わない親子の絆を改めて考えさせられました。
堤幸彦(監督)
森山直太朗さんとは一度仕事をしたいなと思っていました。
「あらゆるものの真ん中で」というアルバムが好きでお話が聞きたかったのです。
今回は、森山さんの「嗚呼」という曲がテーマソングには近いなと思っておりました。
「落日」をいただいたときは感動しました。文字通りうち震えました。
一言では語れないストーリーの余韻を完璧に表現し、映像化できない映像を視ることができると思います。
『望み』は2020年10月全国ロードショー。