演劇団体・マームとジプシー×いわきアリオス 上演を展示するプロジェクト「空間のワークショップ」「藤田貴大アーティストトーク」が開催
藤田貴大(マーム とジプシー) (C)井上佐由紀
2020年より、いわき芸術文化交流館アリオスが演劇団体・マームとジプシーとともに取り組んでいる「上演を展示するプロジェクト」第3弾のワークショップが、2021年3月20日(土・祝)、21日(日)に開催される。今回のワークショップでは初めて参加者全員がいわきに集合し、前2回からの内容を踏まえ、より演劇的な内容のワークショップや今後のプロジェクトに向けた道具づくりのワークショップを行っていく予定だ。
「上演を展示するプロジェクト」とは、新型コロナウイルス感染症の流行が、これまでの密集・密接な状況や人の移動を作品制作・発表の前提として行われてきた演劇を極めて困難な状況にさせ、様々な規制が緩和された現在においても、演劇が再び本来の姿で上演される見通しは未だ立っていない。
そんな中、いわき芸術文化交流館アリオスでは、これまで様々な分野の作家と共作を積極的に行ってきた演劇団体「マームとジプシー」と協力し、対話や平面・立体の作品作り、その展示等を通して、これからの演劇上演の可能性を模索し「演劇的な体験」を求めていく場として、本事業をコロナ禍の時代と並走しながら長期的に表現の可能性を追求していくプロジェクトと位置づけている。
現在、いわきアリオス公園口で開催中の本プロジェクト平面作品展『phase.1/Floor plan』関連イベントとして、3月20日(土・祝)19時より、マームとジプシー主宰・藤田貴大によるアーティストトークを実施する。なお、このトークの模様はAlios YouTube Cannelでライブ配信も行う予定だ。
藤田貴大(ふじたたかひろ)
マームとジプシー主宰、演劇作家。1985年、北海道伊達市出身。2007年マームとジプシーを旗揚げ。以降全作品の作・演出を担当する。作品を象徴するシーンを幾度も繰り返す“リフレイン”の手法で注目を集める。2012年第56回岸田國士戯曲賞を受賞。以降、様々な分野の作家との共作を積極的に行うと同時に、演劇経験を問わず様々な年代との創作にも意欲的に取り組む。2016年第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2012年いわき総合高校の生徒とともに「ハロースクールバイバイ」を、2016年~2018年福島県内の中高生と「タイムライン」を創作するなど、いわき市や福島での活動も多く行ってきた。