「ぶっちゃけ、 頭蓋骨なんて歯と一緒」綾野剛の主演映画『ホムンクルス』がノベライズ化
映画『ホムンクルス』より (C)2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ
公開中の映画『ホムンクルス』のノベライズ本『小説 ホムンクルス』から、本文の一部抜粋が到着した。
『ホムンクルス』は、山本英夫原作で2003年から2011年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載された漫画だ。記憶も社会的地位もなくした男が、頭蓋骨に穴を開ける実験“トレパネーション”を受けたことがきっかけに、人間の心の歪みを異形として見るようになり、自らの記憶に隠された真実に向かい合う姿を描いたサイコミステリー作品。初の実写映画化プロジェクトとなる本作では、TVドラマ『MIU404』や映画『ドクターデスの遺産-BLACK FILE-』などの綾野剛が主演。記憶をなくしてホームレス状態となり、トレパネーション(穿頭手術)を受けたことで、人間の心の歪みを異形として見る能力を得た男を演じる。また、主人公にトレパネーションを薦める医学生・伊藤学役で成田凌のほか、“謎の女”役で岸井ゆきの、主人公に関わっていく高校生役で石井杏奈、主人公に意外な深層心理を見られてしまうヤクザの組長役で内野聖陽らが出演している。メガホンをとったのは、『呪怨』シリーズや、映画『犬鳴村』などの清水崇監督。なお、本作は劇場公開ののち、Netflixで全世界へ独占配信されることも決まっている。
4月1日から小学館文庫から発売中の『小説 ホムンクルス』は、映画を『ストレンジボイス』『スピットファイヤ』などの小説家・江波光則氏がノベライズ化したもの。抜粋した文章は以下のとおり。
本文抜粋
『小説 ホムンクルス』 (C)2021 山本英夫・小学館/エイベックス・ピクチャーズ
高級ホテルとホームレスの住まう公園の間で車上生活をしている名越。 彼にとってそこがどこよりも落ち着く場所だった。 ある日、 名越の前にあやしげな医大生・伊藤が現れ、 高額の謝礼と引き替えに人体実験をさせてほしいと懇願される。 «「いやいやいやいや、 『頭蓋骨に穴』とか言われると、 ちょっと引くと思うんですけど、 全っ然大したことないんすよ、 マジで、 聞いてくださいよ。 ・・・・・・ぶっちゃけ、 頭蓋骨なんて歯と一緒」»
映画『ホムンクルス』は限定公開中。
書籍情報
小学館文庫『小説 ホムンクルス』
小学館より発売中(4月1日発売)
著/江波光則 原作/山本英夫 脚本/内藤瑛亮 脚本/松久育紀 脚本/清水 崇
定価:704円(税込)
発売日2021年4月1日
判型/頁:文庫判/240頁
ISBN978-4-09-407004-0