遠藤雄弥×津田寛治W主演『ONODA』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング作品に決定 “小野田少尉”の物語を描く5カ国合作
映画『ONODA(原題)』 (C)bathysphere ‐ To Be Continued ‐ Ascent film ‐ Chipangu ‐ Frakas Productions ‐ Pandora Film Produktion ‐ Arte France Cinéma
映画『ONODA(原題)』が現地時間6月14日(月)にフランス・パリにて開催される『第74回カンヌ国際映画祭』の「ある視点」部門でオープニングを飾ることがわかった。
『ONODA』は、旧陸軍少尉・小野田寛郎氏の実話をもとにしたフランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本の合作映画。小野田氏は、太平洋戦争の終わりを迎えた後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島にて約30年間の孤独な日々を過ごし、日本に帰還したことで知られている。本作でメガホンをとったのは、2016年の長編デビュー作『汚れたダイヤモンド』でフランス批評家協会賞・新人監督賞のほか数々の賞に輝いたアルチュール・アラリ監督。キャストでは、遠藤雄弥と津田寛治がW主演。遠藤は、青年期の小野田氏を演じている。
アルチュール・アラリ監督
本作がオープニングを飾るカンヌ国際映画祭「ある視点」(フランス語: Un Certain Regard)は、公式セレクションの一部門であり、新人&ベテランの監督作関わらず、広く「独自で特異な」作品群が選考される。世界各国から20本ほどの作品が選出されており、日本映画では、過去に黒沢清監督が『トウキョウソナタ』で審査員賞、『岸辺の旅』で監督賞をそれぞれ受賞している。また、翌2016年には、深田晃司監督が『淵に立つ』で審査員賞に輝いている。オープニング上映作品として日本人俳優が関わる作品が選出されるのは、河瀬直美監督の『あん』以来のこと。
主演の遠藤と津田のコメントは以下の通り。
遠藤雄弥
遠藤雄弥
この度、映画『ONODA(原題)』で小野田寛郎(青年期)役を演じさせていただいた、遠藤雄弥です。
まずは、共演者の皆様、アラリ監督をはじめ、スタッフ関係者の皆様に御祝いと感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
アラリ監督から撮影イン前に、これから始まる撮影はとても大きな冒険になる。
この大冒険を最後まで一緒に楽しみましょう!
というメールをいただきました。
まさに、その大冒険は映画そのものであり、人生そのものでした。
この作品を通して、少しでも皆様の心に響けば幸いです。
そして、皆様の健康と幸せを心から祈っております。
映画『ONODA(原題)』お楽しみ下さい。
津田寛治
津田寛治
自分の主演作がカンヌ国際映画祭で上映されるという夢が叶うことになり、感無量です。アルチュール・アラリ監督に出会えて本当に良かったです。若きフランスの映画監督が一人の日本兵に心動かされ、何年もの月日をかけて映画にしたこの作品に参加したことは、僕の人生において大きな事件でした。日常と非日常に境はない、だからこそ夢は実現するんだということを、南国のジャングルの現場にて学べたのです。
アラリ監督、そして小野田少尉、素敵な現実をありがとう!
『ONODA(原題)』は2021年秋、全国公開。