大竹しのぶ主演、栗山民也演出 実力派キャストたちが言葉の応酬で魅せる 海外新作舞台『ザ・ドクター』ビジュアルが解禁

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2021.8.17
『ザ・ドクター』ビジュアル

『ザ・ドクター』ビジュアル

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2021年11月、PARCO劇場にて上演が決定している海外新作舞台『ザ・ドクター』のビジュアルが解禁された。

本作は、医療研究所の所長でありエリート医師のルースが、ある少女の死をきっかけに、宗教・ジェンダー・階級差など、あらゆる社会問題がルースの頭上に降りかかり、医師としての自分を見つめ直していくという物語で、2019年ロンドンのアルメイダ劇場のアソシエイトディレクターであるロバート・アイクが、1912年に発表されたシュニッツラーの「Professor Bernhardi(ベルンハルディ教授)」を翻案し、自ら台本を手がけて演出。

同劇場で開幕するやいなや、連日SOLD OUT、ザ・ガーディアンをはじめ各紙でFIVE STAR★★★★★(最高評価)で絶賛され、翌年2020年には英国で最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞「Best New Play(作品賞)」「Best Actress(女優賞)」のノミネートをはじめとして、イギリス演劇賞各賞に輝いた話題作だ。

日本初演となる今回、PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』を第28回読売演劇大賞優秀作品賞に導いた栗山民也を演出に迎え、主人公・ルース役には『ピアフ』で第49回菊田一夫演劇賞『フェードル』で第52回 紀伊国屋演劇賞を受賞した大竹しのぶが決定している。大竹にとっては久しぶりの社会派現代劇で、自らの医師としてのアイデンティティと向き合う難役を、いかに演じるのか期待が高まっている。

『ザ・ドクター』

『ザ・ドクター』

解禁されたビジュアルは、少女の死をきっかけに「医師」と「ひとりの人間」との間で揺らいでいくルースのアイデンティティや、ルースを取り巻く10人の登場人物それぞれの思惑を感じさせるものとなっており、11人全員が、どこかしら不穏な表情を浮かべる様は、本作品のテーマともなるあらゆる社会問題を映し出している。

白衣を身に着け、エリート医師・ルース役として撮影に臨んだ大竹は、「命というものが人間にとって大きなテーマであると思います。医師はそこに携わる人。これまでいろいろな人が、いろいろな作品で医師役をやってきていると思いますが、奇をてらわずしっかりと演じたい。『人間である前に、医師だと思っています』というルースの台詞はあるけれども、やっぱり、ひとりの人間を、演じたいなと思っています。」と語っている。

共演には橋本さとし、村川絵梨、橋本淳、宮崎秋人、那須凜、天野はな、久保酎吉、明星真由美、床嶋佳子、益岡徹ら、実力・人気を兼ね備えた俳優たちが揃った。埼玉(10月)・東京を皮切りに、12月には兵庫、豊橋、松本、北九州と巡演する。

公演情報

パルコ・プロデュース2021『ザ・ドクター』

作:ロバート・アイク 
翻 訳:小田島恒志  
演 出:栗山民也
出 演:大竹しのぶ / 橋本さとし 村川絵梨 橋本淳 宮崎秋人 那須凜 天野はな 久保酎吉 / 
明星真由美 床嶋佳子 益岡徹

公演日程:
【 埼玉公演 】2021年10月30日(土)~31日(日)彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【 東京公演 】2021年11月 4 日(木)~28日(日)PARCO劇場
【 兵庫公演 】2021年12月 2 日(木)~ 5 日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【 豊橋公演 】2021年12月10日(金)~12日(日)穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【 松本公演 】2021年12月18日(土)~19日(日)まつもと市民芸術館 主ホール
【北九州公演】2021年12月25日(土)~26日(日)北九州芸術劇場 大ホール

公演情報詳細:https://stage.parco.jp/program/doctor

お問合せ:パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中) https://stage.parco.jp
企画・製作:株式会社パルコ
 
▼ストーリー

イギリス最高峰の医療機関・エリザベス研究所。
その創設者であり、所長のルース・ウルフ(大竹しのぶ)は、訳あって自ら妊娠中絶を行い、敗血症で運び込まれた14歳の少女を看取ろうとしていた。
 
そこに「少女の両親から傍についていてほしいと頼まれた」というカトリックの神父、ジェイコブ・ライス(益岡徹)が現れる。
神父に対し、ルースは面会謝絶を告げて、集中治療室への入室を拒否する。若手医師(那須凜)から少女の容態の急変を知らされ、同僚の医師ポール・マーフィ(橋本淳)やマイケル・コプリ―(宮崎秋人)と手を尽くすが少女は死を迎える。
少女の死に立ち会えなかった神父は、典礼を拒絶されたとして怒り、この出来事を公にすると告げて去る。ほどなく、このことはインターネットから発信され、研究所の出資者の耳にも入ってしまう。

ブライアン・シプリアン教授(久保酎吉)や、広報担当のレベッカ・ロバーツ(村川絵梨)は、ルースへの批判を不当なものとして、相手にはしていない。だが、次期所長の座を狙う野心家ロジャー・ハーディマン教授(橋本さとし)やマーフィらは、一部の出資者たちが怒っていることを問題視。
 
それでも毅然と「自分に落ち度はない」と主張するルース。
その姿勢は、自身の元教え子で保険担当大臣のジェマイマ・フリント(明星真由美)からも支持されたように見えた。
しかし、彼女を断罪しようとする出資者の動きにより、世論は激化。
信仰、人種、ジェンダー……、アイデンティティの違いもあいまって、医師たちもまた医学上、宗教上の主張により対立。
研究所内の分断は深まり、パワーゲームは白熱していく……。

自宅では、パートナーのチャーリー(床嶋佳子)や近所に住むサミ(天野はな)と心を通わせ、自分を見つめ直すルース。
自分を取り戻した彼女は医師としての信念を貫くことを決意。自分を責め立てる人々が待ち受ける、テレビのディベート番組への出演を決める――。
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