西島秀俊と斎藤工「この間まで一緒に地球を守っていた」ふたりが互いに絶賛 映画『グッバイ・クルエル・ワールド』の完成披露上映会

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2022.7.9
左から、大森立嗣監督、玉城ティナ、斎藤工、西島秀俊、三浦友和、宮沢氷魚

左から、大森立嗣監督、玉城ティナ、斎藤工、西島秀俊、三浦友和、宮沢氷魚

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7月7日、映画『グッバイ・クルエル・ワールド』の完成披露上映会が行われ、キャストの西島秀俊、斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、三浦友和、メガホンをとった大森立嗣監督が登壇した。

『グッバイ・クルエル・ワールド』は、大森立嗣監督がメガホンをとり、高田亮氏が脚本をオリジナル脚本を手がける映画。キャストに、西島秀俊、斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和らを迎えたクライム・エンターテインメントだ。西島秀俊、斎藤工、玉城ティナ、宮川大輔、三浦友和らが演じるのは、全員互いに素性を明かさない強盗組織の一員。彼らは、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。それぞれの生活に戻るが、ヤクザ組織に追われる日々が訪れる。やがて、宮沢氷魚演じるラブホテル従業員、大森南朋演じる刑事らを巻き込み、大波乱の物語が幕を開ける。

 
 

この日のセレモニーは、覆面集団によるダンスパフォーマンスからスタート。迫力満点のダンスの余韻冷めやらぬ中、劇中で重要なマシーンとなるアメ車サンダーバードが鎮座したレッドカーペットに、西島らメインキャストと大森監督が並んだ。

日比谷ミッドタウンの吹き抜けスペースでのセレモニーに、西島は「こんなところで挨拶するとは思わず……驚いています!」と、オーディエンスに手を振って挨拶。アメ車サンダーバードには、「撮影初日にみんなで乗った車なので印象深い」と振り返る。一方、同乗した三浦は「あれ?こんなに汚かった?この中に5、6人で乗ってねえ。暑かった記憶があります」と懐かしんだ。大森監督も「久しぶりの再会がこの場所で良かった!」と、サンダーバードとの“再会”を喜んでいた。

映画館に場所を移しての完成披露上映会では、本編完成に「この映画はそれぞれが主役のような群像劇なので、僕自身も皆さんに観ていただき、そしてキャストの皆さんとこのように再会してはじめて映画が完成するという感覚があります」と嬉しそうな西島。一方、大森監督は本作誕生の経緯について「プロデューサーと自分たちの好きな映画の記憶をたどる中で、そんな映画を作れたらいいね!というところから生まれた」と紹介した。

一夜限りの強盗団に参加した元ヤクザ・安西を演じた西島は、「最近は穏やかな役が多くて、暴力にさらされる世界にいる役は久々です。今回は僕を追い込む人たちが強烈なので、追い込まれる僕が好きでそれを楽しみにしている方がいらっしゃるのであれば……ご期待に沿えると思います」と予告。すると、『シン・ウルトラマン』で西島と共演した斎藤は、「最高です!しびれます!この間まで一緒に地球を守っていましたが……」と笑わせる。さらに、西島主演作の『ドライブ・マイ・カー』に引っ掛けて、「西島さんが車の運転もするし。この作品では貴重な西島さんが見られますよ!」とアピールしていた。

西島は、ヤミ金業者・荻原を演じた斎藤について「背景が見えないキャラクターだけれど、強い衝動を持っている役。その肉体を感じる役に作り上げていたのがスゴイと思った」と絶賛。ラブホテル従業員・矢野を演じた宮沢は、斎藤について「演じているときは怖いけれど、カットがかかった瞬間にいつもの優しい工さんに戻られるので安心しました」とコメント。当の斎藤は「(宮沢の)純朴な瞳を見ると心がほだされる。キュンとしました」と明かした。

巻き込まれる美流役の玉城は、見どころについて、「結構痛めつけられたりしているので、そこを見てほしい」と意味深なコメント。大森監督が「酷いことをする場面でいきなり笑いだして……。この人こういうときに笑うんだと思った」と驚いたことを明かすと、玉城は「やり切ったと思います!」と胸を張っていた。

すべての登場人物の運命を翻弄するような男・浜田を演じた三浦は「演じる上で参考になりそうないいモデルはいないかと思っていたら、役名が浜田なので。皆さんわかりますよね? そう、ダウンタウンの浜田雅功さんの人を掌握する力を参考にしました。20年後の浜田さんをイメージしながら……悪い意味ではないですよ!」と裏話を報告。これに西島は「それは初めて聞きました!ビックリ!」と驚いていた。

西島は、ガソリンスタンドの大爆発シーンに触れ、「たいしたことはないと聞いていたのに、いざやってみたら周りが昼間みたいに明るくなった。僕もスタッフもビックリ!」と報告。すると、かつてテレビドラマ『西部警察』に出演していた三浦は「爆発については、僕は西部警察に務めていたことがあるので。そんなには驚きません」と涼しい表情を見せ、大森監督を悔しがらせていた。

最後に、大森監督は「頭で考えずに物語を浴びるように見てほしいです!」と娯楽作ぶりをアピール。西島は「色んな世代の行き場のない登場人物が生存をかけた戦いに挑む物語。今の時代、生きていく中で自分の居場所が見つからないという感覚を持っている人は多いと思う。この映画では誰かに感情移入して、そのキャラクターと一緒に生きていただけるはず。映画の中の誰かに気持ちを乗せて、その人が生き延びるよう願いながら楽しんでほしいです。ちなみに、ある人が未来への希望を持って終わります。その人を選んでいただけたら幸せです!」とアピールしていた。

『グッバイ・クルエル・ワールド』は9月9日(金)全国公開。

 

作品情報

映画『グッバイ・クルエル・ワールド』
出演:⻄島秀俊 斎藤工 宮沢氷魚 玉城ティナ 宮川大輔 大森南朋 / 三浦友和
奥野瑛太 片岡礼子 螢 雪次朗 モロ師岡 前田旺志郎 若林時英 青木柚 / 奥田瑛二 鶴見辰吾
監督:大森立嗣
脚本:高田亮
オープニング曲:「What Is This」Bobby Womack(Universal Music)
劇中曲:「Let’s Stay Together」Margie Joseph(Warner Music Japan)
     「Back In Your Arms」Wilson Pickett(Warner Music Japan)
エンディング曲:「California Dreamin’」Bobby Womack(Universal Music)
製作:小西啓介 森田圭 甲斐真樹 小川悦司 田中祐介 石田勇 前信介 山本正典 檜原麻希 水戸部晃
企画・プロデューサー:甲斐真樹
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ スタイルジャム   制作プロダクション:スタイルジャム ハピネットファントム・スタジオ   配給:ハピネットファントム・スタジオ
レーティング:R-15  
(C)2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会
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