舞台『呪術廻戦』ゲネプロレポート~「帳を降ろす」可視化される呪術師たちの世界 映像、歌、ダンスで虎杖たちが「生きる」

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2022.7.16
舞台『呪術廻戦』舞台写真

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「呪術廻戦」は「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載中の芥見下々による大人気漫画。映画『劇場版 呪術廻戦 0』の大ヒットに続き、テレビアニメ第2期は2023年放送が決定している。2022年4月の舞台化決定、そして製作発表時はしばらく2.5次元舞台ファンの間でも話題が持ちきりであったほど大きな期待を背負った作品である。
そして2022年7月15日、ついに舞台『呪術廻戦』(「じゅじゅステ」)の幕が上がった。

人気作の出演を射止めた俳優たち

虎杖悠仁を演じるのは佐藤流司。「ゆうじ」と「りゅうじ」で名前の音が近いと話す彼は、虎杖の柔軟さや信念の強さを感じさせる役者であった。慕っていた祖父の言葉、そして「正しい死」を求めて奮闘する姿、身体能力も抜群で親しみやすさや優しさを持つ主人公。役の中でも非常に自然体な佐藤にしか演じられない虎杖だ。

虎杖悠仁(佐藤流司)

虎杖悠仁(佐藤流司)

生き生きとしたダンスを披露するのは伏黒 恵役の泰江和明。頭脳派で仲間思いでもあるキャラクターで、突っ走りがちな虎杖や釘崎を説得する様子は非常に頼りになる。豊原江理佳の釘崎野薔薇も原作同様、男前でカッコイイ性格やコロコロ変わる表情に目を奪われてしまう。虎杖、伏黒、釘崎で呪術高等専門学校の同級生となるが、3人での会話はテンポもよくとても楽しそうで、もっと長くこの3人の活躍を見ていたいと思えるメンバーだった。

(左から)伏黒 恵(泰江和明)、虎杖悠仁(佐藤流司)、釘崎野薔薇(豊原江理佳)

(左から)伏黒 恵(泰江和明)、虎杖悠仁(佐藤流司)、釘崎野薔薇(豊原江理佳)

そして彼らの先生でもあり、呪術師最強の男として人気のキャラクター・五条 悟(三浦涼介)。つややかな声と所作、華麗にダンスもこなすその様はまさに「最強」にふさわしい。そして五条からの信頼も厚い七海健人を演じるのは和田雅成。和田と言えばついアクションを期待してしまうが、その期待通り真人(太田基裕)とギリギリのバトルを繰り広げる。
そのほかにも両面宿儺の威圧感そのものを放つ五十嵐拓人、シルエットから顔や声まで素晴らしい再現度を誇る夏油 傑(藤田 玲)、見た目が本物と内外からの評価も高い伊地知潔高(田中穂先)など、作品への愛やエネルギーが溢れんばかりのキャストが揃っている。

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