Boys be/関西ジャニーズJr.の池川侑希弥が映画初主演 足立紳監督『雑魚どもよ、大志を抱け!』公開が決定
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』イメージカット (C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会
映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』が、2023年春に劇場公開されることが決定した。
『雑魚どもよ、大志を抱け!』は、足立紳監督(『百円の恋』『アンダードッグ』脚本、『喜劇愛妻物語』監督・脚本·など)が、自身が執筆した小説『弱虫日記』(講談社文庫)を原作に映画化した最新作。
本作の主役たちは、昭和の終わりごろに、とある地方の町で育つ小学6年生男子たち。主人公・高崎瞬は、癌の手術で片方の乳房を無くしたロうるさい母親・佳子と、多くを語らない父親・作郎のもとで育った、仲間たちとのバカな遊びやいたずらに夢中なやんちゃな男子。その瞬の親友たちには、犯罪歴のある父を持つ隆造や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たちがいる。子供同士のシビアな権力争いやいじめを前に、友達を守るために、そして大嫌いな自分と訣別するためにも、瞬は勇気を振り絞る。
本作では、関西ジャニーズJr./Boys beの池川侑希弥がオーディションで抜擢され、主人公・高崎瞬役で映画初主演を飾ることに。同級生役で、『CUBE 一度入ったら、最後』の田代輝、「二月の勝者-絶対合格の教室-」の白石葵一ほか、松藤史恩、蒼井旬、坂元愛登、岩田奏らがオーディションで選ばれている。そのほか、瞬の母親・佳子を臼田あさ美、父親・作朗を浜野謙太、妹・ワコを新津ちせ、瞬の親友・隆造の父親・真樹夫を永瀬正敏、母親・美奈を河井青葉が演じる。なお、撮影は2022年3月から4月にかけて、岐阜県飛騨市にて行われたとのこと。キャスト陣が集合したイメージカットも公開されている・
主演の池川侑希弥、足立紳監督のコメントは以下のとおり。
池川侑希弥(高崎瞬 役)
高崎瞬を演じました池川侑希弥です。
「オーディションで選ばれました」と聞いた時は嬉しかったんですが、初めての映画で主人公の瞬役に決まったと知ったあと、プレッシャーが押し寄せて来たのを覚えています。約1ヶ月間飛騨市での撮影で共演者の皆さんやスタッフさんと共に過ごす中で徐々に不安もなくなって楽しく撮影することが出来ました。
この映画は、友達に弱い部分を見せられず強がっている主人公の瞬が友達と色々な経験をして成長していくお話です。どこか自分にもそういう所があるなと思いながら撮影していましたが、主人公の瞬を演じる事で自分自身も成長出来たと思っています。
1歩を踏み出す勇気をくれるお話ですので、瞬が自分の殻を破る瞬間をぜひスクリーンで見届けてください!
足立紳(監督)
この作品のシナリオを初めて書いたのはもう20年以上も前だ。なんとか映像化したいと思い、いろいろと動き回ったが実現には至らなかった。ぼんやりしている間にものすごいスピードで時代が変わり、いろいろなものの価値観も大きく変化した。価値観をアップデートできない人間はそれだけでもうダメだという空気も感じる。
人間は不完全だからこそ魅力的だと思い、そういう人間ばかり描いてきたつもりだが、それが通用しなくなってきていることもひしひしと感じる。不完全な人間を安易に魅力的だと言ってはいけない時代なのだと思う。それでも手元にあった、そういう人間ばかり出てくるこのシナリオを映像化したいとまだ思っていた。エゴでもあろうが、でもこのシナリオの中には、やっぱり人の大切な部分が描かれていると思えた。僕がとうの昔になくしてしまったプライドというものを、シナリオの中の子供たちは、必死に獲得しようとうともがいていた。そういう子供たちの姿を、今の世の中に問うてみたいと思った。そして、そんな登場人物たちに真摯に向き合って演じてくれた池川君、田代君、白石君、松藤君、岩田君、蒼井君、坂元君たち小学5年生から中学2年生の彼らの姿がとても眩しくて、撮影中、何度も目がくらんだ。
『雑魚どもよ、大志を抱け!』は2023年春、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。