屋良朝幸主演×荻田浩一演出×青木豪脚本 オリジナルミュージカル『りんご』上演決定
屋良朝幸
2022年11月19日(土)~12月7日(水)東京・自由劇場にて、オリジナルミュージカル『りんご』の上演が決定した。
誰も知らない答えを探して“りんご”に人生の全てを賭けた男と、その家族の実話をもとにした物語。
本作は、青森のりんご農家・木村秋則氏の実話をもとに、当時「出来るわけがない」と否定的な意見が多かった、りんごの“自然栽培”に人生を賭けた彼の生き様と、その家族の半生をダイナミックに描いていく。
ここ数年、日本のみならず世界中が地震や洪水、地球温暖化、そして感染症などの自然の驚異にさらされ、改めて自然との共生・共存を叫ばれる今日において、自然と向き合い、その恐ろしさを知り尽くした家族の物語は我々人類が求められている”with 自然”の重要さを伝える作品を目指す。
今回、農薬に蝕まれる家族の体を気遣い、無謀とも思われるりんごの自然栽培に挑み続けた主演・木村秋則役を、舞台『DOGFIGHT』やミュージカル『EDGES -エッジズ- 2022』、音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』などでも主演を務め、舞台出演の他に振付師としても活躍をしている屋良朝幸が演じ、脚本は青木豪、演出は荻田浩一が手掛ける。
主演・屋良朝幸 コメント
ここ近年、地球環境がだいぶ変わってきました。ここ日本でも異常気象のニュースがよく目に留まるようになりました。僕達の知らない所ではもっと大変な状況になっている自然環境があります。SDGsというワードが広まってきている今、人間も変わる時が来たんだなと。
木村秋則さんの物語を通してどうすれば自然と人間が共生していく事ができるのかを考えるきっかけになれればと思います。”不可能”を”可能”に変える強い信念と探究心は、これからの時代に最も必要なチカラであり、次世代の若者達に大切なモノを残せるきっかけになるのではないのでしょうか。この物語がどのようなエンターテイメントになるのか今から楽しみです。
木村秋則氏 コメント
昨今、環境汚染や異常気象が進み、更にコロナで世界中の経済、生活に暗い影を落としている中で、明るいニュースが欲しいと感じていた矢先に、私に届いた原稿のタイトルはミュージカル「りんご」!この脚本は私にとって一番嬉しかった出来事のひとつです。いまから上演がとても楽しみです。
青森の農家の息子・秋則。りんご農家の木村家の一人娘・ミチコと結婚をし 、婿養子入りをする。木村家でりんご栽培をしていく中で身体に異変が。原因は散布している農薬であった。
ミチコの身体も気遣い無農薬のりんご栽培を決意するが、そんなことは絶対に不可能と言われた栽培方法は険しい道のりだった。
何度も失敗の繰り返しをし、うまくいかず、失意の中岩木山へ向かう。見上げる星空。大木、人の手を借りない自然な植物たち・・・自然栽培の糸口となる“土”と出会った。自殺を意識していた感情から一念発起。
さらにリンゴ栽培に勤しみ、ついに無農薬でのりんごの木に白い花が咲く。自然栽培のりんごの誕生だった。
テレビ・公演会など様々なところから声がかかり、日本のみならず海外での挑戦もする秋則。
りんごの自然栽培を通して、人と出会うこと、言葉と出会うこと、農業だけではなく、地球温暖化への取り組み・放射能汚染など。りんごを通して今我々人間にできることとは何か…