大好きなアニソンが更に特別な曲になる場所『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』DAY1レポート

レポート
アニメ/ゲーム
2022.8.27
 (c)Animelo Summer Live 2022

(c)Animelo Summer Live 2022

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『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』
DAY1 2022.8.26(FRI)さいたまスーパーアリーナ

やっぱり、僕たちの夏はアニサマに行かないと終われない。『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』が8月26日(金)〜28(日)の3日間で開催された。多くの制約の中でも2年越しになんとか開催にこぎつけた昨年から早一年、今年はアリーナ席まで超満員のさいたまスーパーアリーナに今を彩るアニソンアーティストたちが大集結。今回レポートするDAY1には愛美、亜咲花、ASCA、オーイシマサヨシ、大西亜玖璃、斉藤朱夏、鈴木愛理、鈴木このみ、CHiCO with HoneyWorks、月のテンペスト、サニーピース、東山奈央、TRUE、中島由貴、仲村宗悟、Merm4id、RAISE A SUILEN、燐舞曲、m.c.A・T、ましろ&瑠唯 from Morfonica、Ayasaら全21組が出演。全47曲、5時間弱のそのステージの模様をお届けする。


各日5000人までの人数制限を設け、あの広いさいたまスーパーアリーナで開催しつつも、アリーナの半分までしか座席が設けられず、真っ暗闇な後ろ半分を向かい合わせに組まれたステージでなんとか開催された2021年のアニサマから早一年。それでも2年間も開催することが出来なかったアニサマが、ひとまず2021年はちゃんと”開催された”。私はそのことに大きな意義を感じたし、昨年のDAY3で大トリを務めたTRUEも「今日、起こした奇跡は必ず、来年へと繋げましょう!」と叫んでいたことが非常に印象深く記憶に残っていたのだが、まずはその言葉通りに、今年は超満員となったSSAを見れただけで少し感動してしまった。またSPICEでは、今年のアニサマ、3日間通しての全体のレポートを新日本プロレスよりグレート-O-カーン選手に執筆頂くことにもなっている。その様子は後日公開となるので、こちらも併せてチェック頂けたら幸いだ。

今回はライブ前のスペシャルオープニングアクトとして”ホロライブ×カレーメシコラボ”の特別ステージが設けられていた。「会場を黄金で染めてくれ〜!」というアナウンスと共に湊あくあ、大空スバル、兎田ぺこらの3名によるユニット「スパイスラブ」が登場。「皆さーんこんにちはー!」と大空スバルの元気な声から始まり「カレーメシ・イン・ミラクル」を披露した。改めて3人からの挨拶があり、いつもの「こんぺこ、こんぺこ、こんぺこ〜」も飛び出たところでまさかの2曲目に「Shiny Smiling Story」が披露されると会場からは手拍子も起こり、開演に向けてパラパラと散見されていた空席も徐々に埋まっていくのが分かる。

さあ、いよいよここから17年目のアニサマが始まる。冒頭の諸注意など、そんなアニサマと同い年の井上喜久子による場内アナウンス(と「おいおい」のセルフツッコミまでセット)があり、お馴染みの場内BGM(We Will Rock You)が流れ始めると会場のボルテージも高まる。そして夏満開なオープニングのアタック映像が流れ、出演者がひとりずつ紹介されていく。改めて錚々たる面々であることと共に「今日のトリは一体誰なんだろうか?」や「一体どの曲を披露してくれるのかな?」など期待で胸がいっぱいになっていくこの瞬間を迎えると、やっぱりアニサマに来たんだな……!とワクワクが加速していく。

鈴木このみ×オーイシマサヨシ×仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木このみ×オーイシマサヨシ×仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

記念すべき2022年のアニサマ1曲目を飾ったのは「ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突」主題歌の「Now or Never!」を鈴木このみ×オーイシマサヨシ×仲村宗悟の特別コラボで披露。開口一番「アニサマ、sparkleしてますかー!」と鈴木このみ、オーイシマサヨシ、仲村宗悟が叫びながらステージ下からセリ出てくる。オープンアクトらしいノリやすいロックナンバーは1曲目にピッタリだし、オーイシ×仲村のハモりが気持ちいい。曲を終えて改めて3人から挨拶があり、オーイシの決まり文句「アニソン界のおしゃべりクソ眼鏡こと〜!」が飛び出すと、続く仲村も「男性声優界のおしゃべりクソ裸眼!仲村宗悟です!」とオーイシに乗っかり、和気藹々としたトップバッターで場を和ませていく。決してただ仲良しのアニサマ常連3人組という訳でもなく、ウルトラマンといえばオーイシも「ウルトラマンR/B」で主題歌を担当しているし、仲村もウルトラマンネグロスを演じているという縁がある3人でのコラボステージである。鈴木このみの「今日はアニソン界のヒーローたちがたくさん歌ってくれると思うので、最後までアニサマ楽しんでいってね!」という挨拶と共に、夏のアニソンの祭典の火蓋が切られた。

IDOLY PRIDE feat. オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2022

IDOLY PRIDE feat. オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2022

続いてはTVアニメ「IDOLY PRIDE」からサニーピース、月のテンペストが登場し、ステージを繰り広げていく。「大丈夫、きっとうまくいくから!サニーピース!」の掛け声と共にまずはサニーピースが「SUNNY PEACE HARMONY」を披露。続く月のテンペストからは「月下儚美」と打って変わってクールなナンバーで繋ぎ、そして最後に長瀬琴乃による「song for you」。一体、橘美來はどんな想いを背負ってこの歌を、このステージで披露したのだろうか。その気持ちを考えただけで胸が張り裂けそうになった。「IDOLY PRIDE」チーム、ラストナンバーの「サヨナラから始まる物語」はfeat.オーイシマサヨシとして、作詞作曲の彼がギタリストとして参加。バックで流れるアニメのライブパートと同じフォーメーションでリアルとリンクする演出は、シンプルに感動してしまう。

燐舞曲 (c)Animelo Summer Live 2022

燐舞曲 (c)Animelo Summer Live 2022

つんこの「行くよ!アニサマ!」の声から燐舞曲がアリーナ中央のステージに登場。「BLACK LOTUS」を演奏し、ガラリと空気を燐舞曲ワールドへと変えていく。これができるのが燐舞曲の強みであり、数曲の間で自分たちの色を打ち出す必要のあるアニサマのステージにとっては必須のスキルとも言えるかもしれない。またD4DJはカヴァー楽曲の層の厚さもコンテンツの魅力のひとつだろう。 「燐舞曲、始めます。」 のひと声からTVアニメ「東京喰種トーキョーグール」OPテーマの「unravel」を続けて披露すると、センターステージの強みを活かして前へ後ろへ、縦横無尽に乱れ狂うギターの大塚紗英の姿は、決してバンドリ!では見ることの出来ない彼女の一面だろう。

大西亜玖璃 (c)Animelo Summer Live 2022

大西亜玖璃 (c)Animelo Summer Live 2022

中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

続いて登場した大西亜玖璃は、TVアニメ「精霊幻想記」EDテーマ「Elder flower」と TVアニメ「このヒーラー、めんどくさい」よりOPテーマの「ジェリーフィッシュな君へ」を披露。特に後者では「みなさんどーもーお待たせしましたーカーラちゃんの登場ですよ〜」とカーラ(CV: 大西亜玖璃)と、早着替えを終えて出てきた大西(本人)との1人2役のMCを器用にこなし、なぜかどっちの方が可愛いか?という対決をすることに。曲の最後には画面内のカーラとウインク&ピースのポーズで合わせてキメると、もうどっちも可愛い!優勝!といった感じで、続く中島由貴にバトンタッチ。TVアニメ「可愛いだけじゃない式守さん」EDテーマの「Route BLUE」は、抑揚とキレのある動きがクセになるダンスも曲調と共に特徴的な1曲だ。

Merm4id feat. m.c.A・T (c)Animelo Summer Live 2022

Merm4id feat. m.c.A・T (c)Animelo Summer Live 2022

続いてはアリーナ後方からトロッコでMarm4idの4人がド派手に登場。まずは Merm4id のパーティーアンセムであるところの「Floor Killer」をトロッコ上から披露。拡声器持ってフロアを煽ったりと彼女たちは華やかな演出が本当に映えるし、この曲がかかればたちまちそこがアリーナだろうが、一気にディスコフロアへと様変わりする。メインステージへと到着する頃には、そのままメドレーでカヴァー曲の「Bomb A Head!」へと移行。2番からはサプライズゲストのm.c.A・Tも加わり、5人で上手下手へ走って手を振ると、思わず「最&高〜!」も飛び出す。 「私たちはまだまだ終わらないよ!D4DJの大切な仲間、燐舞曲」と呼び込みがあると再び燐舞曲が登場し、この間TV放映があったばかりの TVアニメ「D4DJ Double Mix」から「FAKE OFF」をライブパート映像をバックに披露した。

仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

「OPで歌わせてもらったのに引き続き、ソロで仲村宗悟です!」と TVアニメ「最遊記RELOAD -ZEROIN-」EDテーマ「流転」を披露した仲村宗悟。暗闇に包まれた海辺で波に揉まれながら撮影されたMVになぞらえて「いや〜、ペンライト圧巻だね。本当に海みたいだ。」と久々に超満員のさいたまスーパーアリーナを前に感動が抑えきれない様子。「私、自分で作詞作曲で色んな曲を書いてるので、気になったらチェックしてください。それでは皆さんお手を拝借!」と拳を上に掲げて「JUMP」を演奏し、ハイジャンプと共に全身を使ってフロアを盛り上げていった。

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

続いてステージに姿を現したのは今年デビュー5周年の東山奈央が「群青インフィニティ」を披露。本人による作詞/作曲のこの曲は、節目のこのライブにはやはり欠かせないだろう。「ウォウォウォ〜!」にあわせての手振りを冒頭で軽くおさらいも入り、みんなで気持ちよくノることが出来た。「アニサマの皆さーん!会えて嬉しいです!…あ、そうだ。今年のアニサマではどうしてもやりたかったことがあったので、お付き合い頂けますか?」と先日、加入条件に満たし、本人からの公認を得て、晴れて17歳教に加入したことを発表し、「東山奈央、17歳です!…おいおい!」と手拍子で客席のツッコミを煽った。「この大舞台、皆さんに会えたことがとにかく嬉しいです。先日、流行病にかかってしまい…ホントに昨日復活ばかりなんですよ!だからこそ余計に元気にここで皆に会えたことに感謝ですし、次の曲は私のデビュー5周年ということも踏まえて、歌詞の中に「ありがとう」がたくさん出る曲を披露したいと思います。感謝の気持ちを届けます。」とTVアニメ「勇者、辞めます」EDテーマの「Glowing」をトロッコに乗ってぐるりと会場を一周し、会場の隅々にまで「ありがとう」を届けにいった。


斉藤朱夏 (c)Animelo Summer Live 2022

斉藤朱夏 (c)Animelo Summer Live 2022

続いては賑やかなダンサーと共に斉藤朱夏が登場し「パパパ」を披露。まるでミュージカルの様なステージを展開していく。色とりどりの本や傘を使ったダンスはまるでMVからそのまま飛び出してきたかのようで可愛らしく、ラストはアニサマバンドを贅沢に使って引っ張りに引っ張り「拳をあげろアニサマー!また遊ぼうなー!」と威勢の良さも遺憾無く発揮した、エネルギッシュなステージとなった。

鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理×愛美×中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理×愛美×中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

昨年に続き2度目のアニサマ登場の鈴木愛理は°C-ute時代の楽曲であり TVアニメ「きらりん☆レボリューション」第2期EDテーマの「大きな愛でもてなして」を披露。「当時はまだ10代だったんですけど、実は昔からアニメには携わらせて頂くことも多くて……。今日はようやく°C-uteの皆んなの想いを背負ってアニサマに立つことができました!」とファン泣かせのMCから「ソロ曲も歌っちゃって良いですかー!」と「ハートはお手上げ」へと続いた。ハートをあしらったピンクでラブリーなドレスから一転、シックな黒のドレスへ早着替えするも、いま自分を抜いてるカメラを即座に捕まえてウインクを投げかけたりと、トップアイドルの立ち振る舞いは未だに健在。 極め付けは愛美、中島由貴を迎えてのTVアニメ「しゅごキャラ!!どきっ」3rd EDテーマ「MY BOY」だ。ベースの中島、ギターの愛美がステージ中央からせり上がり、Buono!さながらのスリーピース構成でのカバーもニクい。「あいみー!ゆっきー!」と呼びかけ、3人背中合わせでのギターソロパートもアツい演出となった。

RAISE A SUILEN feat. ましろ&瑠唯 from Morfonica (c)Animelo Summer Live 2022

RAISE A SUILEN feat. ましろ&瑠唯 from Morfonica (c)Animelo Summer Live 2022

DAY1の前半戦、トリを務めるのはRAISE A SUILENだ。つい先ほどまでのパフォーマンスに負けず劣らずの夏芽のドラムソロから「DRIVE US CRAZY」に突入する。ドラムソロでタメにタメて、REYCHELLの「ウォー!」というハイトーンで気持ちが一気に高ぶる。勇ましい雄叫び1つでガラリと空気が変わる。バンドリ!という枠を超えた夏の大型フェスへの出演など、確実に大舞台での経験値が活きてることをヒシヒシと感じる。まるで讃美歌のようなコーラスはもはや神々しさすら感じられる。RASの2曲目は「Repaint」。大胆な転調があったりと初見ではややノリにくい難しさがあるこの楽曲をここで持ってくるのは攻めすぎ!と思いつつも喜んでる自分がいる。ここまで2曲終えたタイミングで「楽しんでますか?スパークルしてますか!」と挨拶を挟み、「実はスペシャルなゲストお呼びしてます!ましろ&瑠唯 from Morfonica!」と同じバンドリ!からリアルバンド後発組のモニカの2人を招聘。ここからはツインボーカル&バイオリン構成で「UNSTOPPABLE」を披露。Ayasaや進藤あまねを含めた全員でツーステ踏んでるのはレアな光景だった。
 

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