安田レイ、デビュー10周年を前に語る想い「今が一番幸せです」

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2022.9.1
 安田レイ

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安田レイとTHE CHARM PARKががっちり手を組んだ、それはどこまでもポジティブでみずみずしく愛にあふれた優しい世界。リード曲「風の中」(TVアニメ『ラブオールプレー』第2クールエンディングテーマ)の明るくきらめく躍動的なフィーリングと、カップリング「each day each night」(ソフトバンク「HeartBuds」テーマソング)の深く沁みるバラードの豊かな情感と。安田レイのアーティストとしての多用な魅力と、シンガーソングライター、プロデューサーとして活躍するTHE CHARM PARKことCharmのポップ職人としての音楽スキルが融合した、これはまさにベストカップリングCD。Charmとのコラボについて、ライブについて、来年のデビュー10周年について、「今が一番楽しい」安田レイの本音を聞いてみよう。

――去年の終わりに出したEP『It’s you』では、JQ(Nulbarich)、TENDRE、tofubeats、H ZETTRIOという錚々たるメンバーとコラボして、今回もTHE CHARM PARKとご一緒して。最近コラボづいてますね。

そうなんです。デビューしてから何年かは、誰かとコラボレーションするのはレアなことだったんですけど、私は一リスナーとしていろんな音楽を聴いて妄想が膨らんでいたので、大好きなアーティストと一緒に楽曲制作をしたら絶対面白いことが起きることは、やる前からわかっていました。ずっと前から周りのスタッフにもアピールして、自分のラジオ番組の中でも電波の力を使ってアピールして、ゲストに来ていただいた方に「一緒にやるとしたらどんな曲やります?」とか言って、そこで盛り上がっちゃったら、やらなきゃしょうがないなという空気を作れるかなと思って(笑)。そういう作戦も考えながら。

――知能犯ですね(笑)。それがうまくいきました。

一緒にスタジオに入ってセッションしたり、アイデア出しをする時間がすごい幸せで、いい時間がずっと続いています。デビューしたての頃はまず自分でいろいろできる力を身に付ける時間だったなと思うし、今はそれを誰かと共有し合って作品を作る時間に入れたのかな?と自分では思っています。

――聞いてるだけでうれしい気持ちになります。デビュー9年目にして、まだまだやりたいことがあって、それが一つ一つ叶っていくのは、なかなかないことだと思います。

安田レイの現場には、常に新鮮な空気が流れてきているなと思いますね。だからデビュー9年目という感じがしないというか、気持ち的にはずっと1年生です。いつもフレッシュな気持ちで向き合えるし、楽しいです。毎回思います、「今が一番楽しい」って。

――素晴らしい。その言葉でインタビューを終わってもいいぐらい。

すごい短い(笑)。

――でも本当に、そう言えるのは最高だと思います。

私の将来の目標は、それをずっと言い続けることかもしれない。今回の「風の中」と「each day each night」の制作も、「今が一番楽しい」と思ってました。でもそう思えてるのも、一緒に曲を作る相手の方の力がすごく大きくて、Charmさんは本当に素晴らしい方で、ひとことで言うならば「仏様」というか(笑)。優しいし、トゲがないし、ブラックジョークは好きなんですけど、その空気感がめちゃくちゃ楽しくて。

――いいですね。

とにかく無駄がなくて、「生み出したものを全部生かしたい」という感じなんですよ。せっかく生み出したのにゴミ箱に捨ててしまうのは「安田さんに対しても生みだしたものに対しても失礼だ」というマインドの方なんですね。私は何個も考えて、一番いいと思ったものに絞って残りは処分するタイプで、ほとんどのアーティストさんはそういう作り方をしていると思うんですけど、Charmさんは絶対に捨てないんですね。それが今回、すごく新鮮でした。

安田レイ

安田レイ

――それはたとえば、どんなところで発揮されるんですか。

「each day each night」は私がメロディと歌詞を作ったんですけど、別バージョンのサビも考えて、どっちかを生かすつもりでCharmさんに聴かせたら「こっちも使える」ということになって、別バージョンのサビをDメロに使ったんですね。その発想が私にはなくて、新たな発見でした。Charmさんは「いいメロディだから使いたいんですよ」って言ってくれて、レコーディング当日も柔らかい言葉でディレクションしてくださって、すごくありがたかったです。私はレコーディングの時はいつもメンタルが敏感になるので、ちょっとでもトゲのある言葉が飛んで来ると声が出なくなったり、頭が真っ白になったりするんですけど、本当にリラックスさせてくれて、声も出るし、テイク数もめちゃくちゃ少ないんですよ。「each day each night」はほぼほぼファーストテイクです。

――それはすごい。こんな壮大なバラードを。

いつもは自分が納得するまで何回も歌うんですけど、自分でも「このフレッシュな感じを届けたい」と思えた1曲で、結局、通して歌ったのは2回くらいですね。それはやっぱりCharmさんが中心になってくれた、プロデュース力がすごいからだと思います。「風の中」もすぐに終わって、いつもごはん休憩をはさむんですけど、ごはん休憩ゼロで終わったので。あらためて「音楽はメンタルだ」と思いました。

――ああー。やっぱり。

別に、過去に厳しいことを言われてボロボロになったということではなくて(笑)。今回は特に、Charmさんの優しさに包まれた感じがしました。本当にありがとうございましたと言いたいです。

――そもそもCharmさんとは、いつどこで?

それも、電波の力を使った作戦です(笑)。もともと一リスナーとして楽曲を聴いていて、ただのファンだったんですけど、自分のラジオ番組にゲストに来て頂いたんですよ。

――あ、そうなんですね。

楽曲を聴いてめっちゃいいと思ったら、すぐにインスタを調べて、どんなところでライブしてるのか、どんなライフスタイルを送ってるのかを調べて、「ゲストに呼びたい」と思ったら出演オファーをさせて頂くんです。

――すごいバイタリティです。

Charmさんの場合は番組にゲストで出演して頂いたのが3年くらい前で、けっこう時間は経ってしまったんですけど、今回はタイミングよく2曲も一緒にできてうれしいです。これは言っていいと思うんですけど、実はまだ世に出てない曲があるんです。何曲か作った中から絞って今回の2曲になっていて、Charmさんは曲を無駄にしない主義なので、残りの曲も絶対にリリースしたいなと約束してるんです。

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