大阪松竹座開場100周年記念特集『松竹座の未来予想図』をおさらい! インタビュー、コラム記事まとめ
2023年に開場100周年を迎える劇場、大阪松竹座。SPICEでは伝統ある大阪松竹座について、関係者の証言をもとにその歴史や魅力を振り返り、次の100年へ向けて進む姿を捉える特集企画『松竹座の未来予想図』。同特集では大阪松竹座の過去、今、そして未来の3つを軸にインタビューやコラムを1年にわたりお届けしていく予定だ。このページでは各ジャンルごとに公開記事をまとめていく。特集ページにはニュースや関連インタビューなども掲載されているので、あわせてチェックを。(最終更新:6月6日)
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大阪松竹座の『過去』
●「道頓堀の凱旋門」と呼ばれ、映画に歌舞伎にとハイブリッドな劇場だった
開場当時の松竹座 (c)松竹
来年、開場100周年という記念の年を迎える大阪松竹座。道頓堀の西詰に建つ、その壮麗な偉容は、今も多くの人の目を惹きつける。正面を美しく飾る大アーチの印象から「道頓堀の凱旋門」と呼ばれ、親しまれてきた劇場は、かつて「日本一の芝居町」として繁栄した道頓堀の面影や、上方文化の灯を守り続ける貴重な存在だ。大きな役割を担いつつ、多様なジャンルの文化芸術を発信し続けている大阪松竹座の歩みと未来を、3回にわたって追っていく。
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●『風と共に去りぬ』で映画館としての役目を終え「演劇の殿堂」へ
昭和27年9月『風と共に去りぬ』上映時の外観 (c)松竹
大正12(1923)年5月に道頓堀に誕生し、「映画と実演」という斬新な興行形態でスタートを切った劇場は、時代やニーズに合わせ、これまでに二度の大きな転換期を経て、今日に至っている。まず、一度目の転換点は昭和の時代。終戦を迎えた昭和20(1945)年8月に興行を再開した大阪松竹座は、映画の上映をはじめ、洋画の封切館として再発足し、大ヒット映画『風と共に去りぬ』を上映。朝比奈隆率いる関西交響楽団のコンサート、ジャズトランペット奏者で歌手のルイ・アームストロングら海外芸術家の来日公演といった、実に多彩な興行を開催し続けた。
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●生まれ変わった「演劇の殿堂」が歌舞伎や上方喜劇、OSK、関西ジャニーズJr.らと描く未来
開場100周年という大きな節目を、今年迎えた大阪松竹座。「映画と実演」を柱にスタートした劇場が、時代の流れやニーズを受け、「演劇の殿堂」に生まれ変わったのは平成9(1997)年の春である。コラム最終回となる今回は、1997年から現在までを振り返っていく。
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大阪松竹座の『今』
●「大阪松竹座」はどんな劇場?ーー藤山扇治郎ら松竹新喜劇団員が100周年記念特集『松竹座の未来予想図』の幕開けを飾る
松竹新喜劇 撮影=福家信哉
インタビュー企画第1弾は、松竹新喜劇の劇団員である藤山扇治郎、曽我廼家一蝶、渋谷天笑、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎の5名が登場。昭和を代表する喜劇役者の藤山寛美、NHK連続テレビ小説『おちょやん』(2020年)のモデルにもなった浪花千栄子ら数々の名優を輩出してきた松竹新喜劇。歴史ある劇団の「現在」を担う5名に、松竹座のお気に入りの場所と思いを語ってもらった。
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●坂東玉三郎、繋がりが深い大阪松竹座開場100周年の幕開きを『幽玄』で華々しく飾る
坂東玉三郎 撮影=柏原孝史 (c)松竹
大正12(1923)年の開場から100周年という大きな節目を迎えた大阪松竹座。記念の年の幕開きを華々しく飾るのが、1月5日(木)~28日(土)上演の、歌舞伎俳優 坂東玉三郎と太鼓芸能集団 鼓童による初春特別公演『幽玄』だ。能楽の「羽衣」、「道成寺」、「石橋」という名高い三つの演目を題材とし、日本舞踊花柳流五世宗家家元の花柳壽輔と共に玉三郎自ら演出・振付を手掛け、優美な舞踊と多彩な打楽器が溶け合って響き合う幽玄の美の世界を繰り広げる。大阪での初の上演を前に、「羽衣」の天女、「道成寺」の白拍子花子を演じる玉三郎に、作品についての思いなどをじっくりと聞いた。
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●「大阪松竹座で人生が変わった」OSK日本歌劇団の楊琳、舞美りら、千咲えみ、翼和希が座談会で100周年の劇場とOSKの魅力を語る
右から千咲えみ、楊琳、舞美りら、翼和希 撮影=田浦ボン
OSK日本歌劇団が、大阪松竹座の開場100周年を記念して『レビュー 春のおどり』を2月4日(土)~12日(日)に上演する。今回、OSKのトップスター・楊琳、娘役トップスターの舞美りらと千咲えみ、男役スターの翼和希を迎えて座談会を実施。それぞれ松竹座との出会いを振り返りながら、松竹座の魅力、そして共に100年の歴史を歩んできたOSKの魅力についてトーク。
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●主演の井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)と共演の本髙克樹(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)は役柄と同じく超仲良し~ミュージカル『ルーザーヴィル』製作発表レポート
HiHi Jets(ジャニーズJr.)の井上瑞稀が単独舞台初主演を飾る、ミュージカル『ルーザーヴィル』が4月6日(木)〜4月16日(日)に大阪松竹座にて上演される。都内で製作発表会見が行われ、出演する井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、本髙克樹(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、高月彩良、山本涼介、青野紗穂、演出を担当するウォーリー木下が登壇した。会見の様子を写真とともにお伝えする。
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●「喜劇が一番むずかしい」久本雅美×錦織一清インタビュー 大阪が舞台の人情コメディ『垣根の魔女』会見には室龍太、大和悠河、ラサール石井も
久本雅美、錦織一清 撮影=大橋祐希
2023年に開場100周年を迎えた大阪松竹座。アニバーサリーイヤーを多彩なラインナップで寿ぐ中、4月21日(金)より30日(日)まで『垣根の魔女』が上演される。主演は久本雅美。演出は錦織一清。1979年に発刊された村野守美の同名漫画が原作だ。久本と錦織に、松竹座の思い出、本作の魅力、喜劇のむずかしさについて話を聞いた。製作発表会見の模様とともにレポートする。
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●【NEW】横内謙介、「陰キャ」はびこる現代で『夜曲〜ノクターン〜』を上演する意義ーーW主演のA.B.C-Z 五関晃一、戸塚祥太も意気込み語る
横内謙介 撮影=高村直希
6月6日(火)に、A.B.C-Zの五関晃一と戸塚祥太がW主演を務める大阪松竹座開場100周年記念『夜曲~ノクターン〜』が幕を開ける。原作は1986年に初演され、小劇場ブームをけん引した横内謙介の名作戯曲『夜曲 放火魔ツトムの優しい夜』。善人会議(後の扉座)で上演され、その後は様々な演出家やキャストで上演を重ねている。SPICEでは特集『松竹座の未来予想図』として、横内に大阪松竹座100周年への思いなどを訊いた。
大阪松竹座の『未来』
●大阪松竹座と大阪芸術大学の「100周年記念コラボ」ロゴ&公式キャラ「しょーちまる」の制作秘話とは
大阪芸術大学で開催された授賞式の様子
大阪松竹座が2023年に開場100周年を迎えることを記念し、大阪芸術大学とコラボレーションした「大阪松竹座100周年アニバーサリーロゴタイプ」が誕生した。さらに「公式キャラクター」の愛称も正式に発表された。公式キャラクターの名前は、多数の応募のなかから「しょーちまる」に決定。愛着や親しみがわきやすいキャラクターにぴったりのネーミングとなった。
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●大阪芸大生、松竹座映画祭でPV上映「若者にも劇場へ足を運んでもらえるように」ーーFM802『ROCK KIDS』DJ板東さえかインタビュー
右上から杉原成美、楠本大貴、佐伯貴裕、板東さえか
大阪松竹座が2023年に開場100周年を迎えることを機に立ち上げられた、大阪芸術大学との産学連携プロジェクト。その第二弾として大阪松竹座会場100周年記念オリジナルショートムービーを、大阪芸術大学芸術学部放送学科の学生たちが制作した。公開を前に、同じく芸術学部放送学科の卒業生で、自身の番組内でも数々の芸大生の話を聞いてきたFM802 DJの板東さえかがインタビュー。
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公演情報
【演出】ウォーリー木下
【翻訳・訳詞】福田響志
【音楽監督】NAOTO
【振付】梅棒
【出演】
出演者
井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)
高月彩良
島 太星
高嶋菜七
柴原直樹
鈴木凌平
Ema
山本涼介
熊澤沙穂 鳥居留圭 焙煎功一 東倫太郎
森本さくら 山本咲希 横山祥子 米澤賢人
伊藤里紗 西尾郁海
日程:2023年4月6日(木)〜4月16日(日)
会場:大阪松竹座
日程:2023年4月20日(木)、4月21日(金)
会場:上野学園ホール
■愛知公演
日程:2023年4月26日(水)〜4月30日(日)
会場:御園座
【製作】松竹株式会社
【東京公演】松竹株式会社
【大阪公演】松竹株式会社 関西テレビ放送
【広島公演】清水芸能企画
【愛知公園】御園座 中日新聞社
公演情報
■日程:2023年4月21日(金)~4月30日(日)
■出演:久本雅美、 室龍太、渋谷天笑、大和悠河、洋あおい、ラサール石井、笠原章