タイ版『チェリまほ』など、見逃したくない2023年スタートのGMMTV制作ドラマ5選ー-『レオレオ、タイタメ』Vol.14

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2023.2.24
『Cherry Magic』 (C)GMMTV

『Cherry Magic』 (C)GMMTV

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タイの俳優やアーティストの来日が途切れない昨今。東京だけでなく、北海道や富士山、奈良に大阪など日本のあらゆる場所に訪れているのをSNSで見て、「家の近くまで来ている!」とソワソワする毎日を過ごしているファンも多いことだろう。特に日本をにぎわせ続けているのは、タイの大手テレビ制作会社のGMMTV。2023年に19本のドラマと1本の映画を制作するとのことで、タイからの供給過多状態はさらに拍車をかけそうだ。今回のタイのエンタメを紹介する連載『レオレオ、タイタメ』では、11月に実施された制作発表会『GMMTV 2023』の模様もあわせて、見逃したくない5作品をピックアップ。後半には筆者がアメリカで食べたタイ料理も紹介する。

2020年に世界におけるタイドラマブームを巻き起こした『2gether』シリーズを輩出したGMMTVは、毎年11月ごろに翌年のドラマや映画の制作発表会『GMMTV 〇〇(年)』を開催している。今回は実施場所のユニオンホールに足を運んだファンだけでなく、YouTubeとFacebookでの配信にて国内外のファンも視聴し、ピーク時には136,450回を記録したという注目っぷりだ。

サターポーン・パニッラクサーポン社長 (C)GMMTV

サターポーン・パニッラクサーポン社長 (C)GMMTV

冒頭サターポーン・パニッラクサーポン社長は「2022年は強いエンターテインメント・エコシステムを得ることができた」とし、Instagramではフォロワー数、フォロワー数の成長スピード、1年間におけるいいね数の3つにおいて、TwitterではRT数とツイート数、フォロワー数の成長スピードの3つにおいて、タイで1位を獲得したと発表した。さらにタイ版『花より男子』の『F4 Thailand』を含む8つのコンテンツが世界中の29の賞にノミネートし、ボーイズラブ(BL)ドラマ『A Tale of Thousand Stars』や『Bad Buddy Series』はLGBTQ+分野で受賞。日本をはじめとするアジア圏で俳優陣のファンミーティングも成功したと自信満々に語る。コロナ禍の中で成長したという話もあったが、これらの実績から、2020年からの一過性のブームではなく確実にファン層を拡大し続けていることがひしひしと伝わってきて感慨深い。

作品を絞りきれず一覧表を作成してみた。自由に活用して欲しい。

作品を絞りきれず一覧表を作成してみた。自由に活用して欲しい。

勢いが止まらないGMMTVが2023年に放送するドラマのうち、今から注目しておきたい5作品を紹介する。固有名詞が多くなるため、過去に紹介した作品には該当記事に飛べるようリンクをつけておく。併せてチェックしてみてほしい。

●『Enigma』

『Enigma』 (C)GMMTV

『Enigma』 (C)GMMTV

『GMMTV 2023』でまず最初に紹介されたのは、ウィン・メータウィン主演の『Enigma』。異常現象が発生する学校を舞台に、その現象と何かしらの関わりを持つミステリアスな先生アー・ジン(Ar Jin)と、その危なげな雰囲気に惹かれていく女子高校生ファー(Fa)の恋愛スリラーストーリーとなっている。

アー・ジンは『2gether』シリーズやタイ版『花より男子』の『F4 Thailand』で知られるウィン、ヒロインのファー役は『BLACKLIST』、『The Gifted: Graduation』にも出演したプリム・チャニカンが演じる。ふたりは『F4 Thailand』でカップル役を演じたこともあり、ガラッと雰囲気を変えた同作での再演に、会場でも大きな歓声が沸いた。さらに『F4 Thailand』と『The Gifted』シリーズを手がけたオー・パッターが監督を務めることも発表。BLを除く作品の中で最もティザー映像の再生回数が伸びていることからもわかるように、三人の再タッグに期待が寄せられている。

真ん中:ウィン、右から二番目:プリム (C)GMMTV

真ん中:ウィン、右から二番目:プリム (C)GMMTV

ちなみに『The Gifted』は、超能力を得た学生がおかしな学校制度を撤廃させるべく暗躍するサスペンスドラマ。超能力といっても「命令に従わせる」、「電子機器に触れるだけでハッキングができる」など、それぞれの個性の延長線上にあるような能力で、CGに頼り切らないバトルが繰り広げられているので見応え抜群だ。そんな『The Gifted』のオー監督がメガホンを取る『Enigma』で、どのように異常現象が表現されるのかも楽しみにしたい。

●『Wednesday Club』

『Wednesday Club』 (C)GMMTV

『Wednesday Club』 (C)GMMTV

シリアスでドロドロした展開の中にコメディ要素あり。そんな作品が好きな人には『Wednesday Club』のティザー映像を観てほしい。ロシアンルーレットの危険な雰囲気から始まったかと思えば、某ダイビング漫画のようなコメディに切り替わるなど、たった3分弱の間にいろんな顔が見え隠れしている。

ロシアンルーレットを囲うのは、上にも下にもきょうだいがいる真ん中っ子の七人の学生。彼らは連行された警察署で出会い友情を築いていくが、金、恋愛、秘密などさまざまな要因が絡まり合い、関係は瓦解していく。

右から三番目:ケイ、以降右からプーウィン、オーム、ジェーン、ナニ、ジュン、ピプローイ (C)GMMTV

右から三番目:ケイ、以降右からプーウィン、オーム、ジェーン、ナニ、ジュン、ピプローイ (C)GMMTV

出演はオーム・パワット(映画『デュー あの時の君とボク』、『Bad Buddy Series』)、ナニ・ヒランクリット(『F4 Thailand』)、ジェーン・ラミダー(『The Gifted』、『The Player』)。さらにピプローイ・カンヤラット(『The Shipper』、『55:15 Never Too Late』)、ジュン・アーチェン(『2 Moons 2』、『Star and Sky』)、ケイ・ラットシティチャイ(『Who Are You』、『55:15 Never Too Late』)、プーウィン・タンサックユーン(『Fish Upon the Sky』、『Never Let Me Go』)という顔ぶれ。魅力的な俳優陣がどのようなケミストリーを起こすかが楽しみだ。

次のページ:タイ版『チェリまほ』や3月放送のドラマなどを紹介!

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